2016年夏:全国環境教育ネットワーク 長野巡検
 長野− スローフード 中山間地の持続可能性 を探る旅

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 今年はスローフードをたずねる旅。日本の国土の67%は山林です。長野県の山林面積は約107 万haで全国第3位(74.8%)。そこでどうやって持続可能な暮らしをしていけるのでしょうか? この国の将来は、この広大な中山間地をどうやって活かすかが鍵になりそうです。長野で営まれているスローフード・地産地消の現在、中山間地の可能性について探りに行きます
 なお、今回の巡検は、松本の栄養教諭:杉木悦子さんにコーディネートをお願いしました。


 1 期  日: 2015年8月1日(月)〜8月4日(木)  3泊4日
 2 集合解散: 8月1日(月) 12:00 JR松本駅に集合
           8月4日(木) 13:30  JR名古屋駅(松本駅・岡谷駅)解散予定

 3 費  用: 約6万円  (現地で徴収、15人の場合:現地までの往復は各自負担)
 4 申し込み: こちらの申し込み用紙⇒で、fax・tel:045-832-4324 根岸まで
           こちらの申込用紙⇒を添付ファイルで
         mail : neg●jca.apc.org⇒宛て   ■宛先アドレスの'●'を'@'に変えて、送信して下さい。■

           7月10日(日)〆切り

 5 定  員: 宿の宿泊人数に限りがありますので 定員先着20人まで。
 6 その他: 日程などに関して今後の変更、詳細はHP http://www.jca.apc.org/~neg


■ 1日目:8月1日(月)

 12時松本駅集合(詳細は最終案内にて)/ 12:30 レンタカーにて松本市を出発

松本市奈川⇒・・・標高1500m 上高地近く 野麦峠のふもと
  梓川右支川奈川に生息するサクラマス。奈川渡ダム(梓湖)を海の代わりにする陸封型湖沼型のマスです。奈川村は「サクラマスの里」で村おこしを考え、2010年にサクラマスの生態調査を行いました。夏から秋にかけて奈川渡ダムから奈川へ遡上し産卵する生態が明らかになり、遡上を助けるために奈川に魚道を整備する工事が行われました。奈川村元教育長:古幡理市さんにお話を聞きます。
 また、古幡さんの案内で、奈川でニホンミツバチの養蜂場を訪ねます。


宿泊:大石屋⇒  野麦峠スキー場入り口にある温泉民宿
 山の幸を取り入れた食事の素朴な宿。地の物をつまみながらの交流会。      \8,600 

 
■ 2日目:8月2日(火曜日)朝8:00宿発
  権平峠経由で伊那谷へ移動
                        
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●宮田村で地産地消の給食に取り組んで有名な 吉澤小百合さん⇒をたずねます。
吉澤さんは、地域の食材でつくる学校給食が子どもたちの健康や生活を守り育て、地域のつながりや郷土愛を築き、それが地域農業の振興となっていくというビジョンを実践しておられます。
 吉澤さんが2004年に設立した「宮田学校給食を育てる会」は学校給食の食材として地元の旬の農産物をより多く使うことをめざし、その後、村内の生産者、直売所、学校栄養士、教育委員会、役場農政係、JAが会に加わってます。村内の3ヶ所の保育園、1ヶ所の小学校、1ヶ所の中学校に村内産の農産物を提供し、現在では約50%の供給率となっています。
 吉澤さんはこの保育園、学校と生産者の連絡調整を行い円滑な供給体制を長年確保し、地元の供給の増加に奇与しています。また子供たちと一緒に野菜の収穫体験や味噌づくりなどを行い、子供達が作ったものを給食で提供することにより、子供の農業に対する関心を深めることに尽力。そんな吉澤さんの話をうかがいます。 


●昼食:"かんてんパパガーデン⇒"
 (伊那食品工業:伊那市西春近)レストランにて
 食事とかんてん工場見学 食物繊維たっぷりの健康食。江戸時代に信州へ伝えられ、寒さが厳しく空気の乾いている諏訪地方の農家の副業として生産されてきたそうです。
 会社経営とは「社員が幸せになるような会社をつくり、それを通じて社会に貢献する」こと。そして売り上げも利益もそれを実現するための手段に過ぎない。「永続」と「社員一人ひとりのハピネス(幸)の総和」こそ企業価値、と看破する経営者に率いられた伊那食品工業の企業姿勢もおもしろい。


●午後:農業体験 小グループに分かれて吉澤さんが提携している農家で農業体験。
           その収穫物はこの日の夕食の素材になります。 みなさん頑張って下さい。

            

●宿泊:吉澤さんのお宅に泊まります。
  夜、みなさんが収穫した食材でバーベキューをしながら交流会。     一泊二食 \6,000

 
■ 3日目:8月3日(水)

●伊那市の原さんの実践をうかがう
伊那市の伊那東小学校の元気な先生:原郁雄さんの実践をうかがう。
@ストリート・チルドレン宿泊体験:こどもたちに段ボールだけで学校 に泊まる体験を通じて、途上国のストリートチルドレンについて考えさ せ、海外支援活動へつなげる実践
A伊那東小学校の環境活動  
 ◎黒塗りペットボトルも使った
  「太陽熱利用湯沸かし反射板」とエコカフェ
 ◎長野のNPO「カトマンドゥ」と提携してネパール植林支援。
 ◎バングラディシュ支援協力・児童労働体験  
     などなど、元気でユニークな実践について話を伺います。
原さんの実践は
2013年度(財)3R推進協議会から文部科学大臣賞受賞
2010年 前任校での実践で外務省(当時)グローバル教育コンクール国際協力局長賞受賞
2008年 中日新聞教育賞
      など受賞多数
こちらのURLに⇒ 原さん講演記録:    その他各地で講演


■昼食:予算が許せば、飯田市界隈で ジビエ料理の昼食  調整中


●飯田市のNPO法人いいだ自然エネルギーネット山法師「風の学舎」⇒ 訪問

このNPOの目的は次の通り。@化石燃料ゼロハウス「風の学舎」の利用体験を通して、 スローライフや自然エネルギーの利用を推進し、ライフスタイルの転換により温暖化の防止を図る。Aエコハウスを拠点として青少年や都市住民の環境・農林体験学習を受け入れ、その指導者として、地元高齢者を中心に 田舎名人を登録し指導や交流に当たることで、若者や都市住民には自己発見やライフスタイルの転換に、高齢者や地元住民には生き甲斐づくりにつなげる。【後略】 
 手作りのエコハウス「風の学舎」は伊那谷を望む眺望抜群の小高い丘の上。太陽熱・太陽光・風力の利用、ご飯は薪で焚かないと食べられない。山林の間伐ボランティア、製材所経営、炭焼き、有機農業体験、遊休農地でMy大豆作り→手前味噌仕込み、大学ゼミの環境研修、などさまざまな取り組みを通して中山間地の持続可能性を探っています。


●宿泊: 泰阜村左京の宿⇒ 鹿鍋料理?飯田市の南10kmほどの泰阜村の一件宿 約\10,000


■ 4日目:8月4日(木) 

●泰阜村村長 松島貞治さんに聞く
  泰阜村(やすおかむら)は人口約2000人、高齢化率37.4%の小さな村。村の診療所の網野晧之医師は1989年に胃の集団検診(集検)を廃止しました。集団検診の有効性に疑問を抱いたからです。その結果住民の国民健康保険料負担は全国平均の約40%になっています。そのかわり在宅福祉に力を入れています。介護保険の枠を超え、本人の希望で必要なだけ家で介護サービスを受けられます。在宅死が80%を超え老人介護施設の利用者は少ないのです。最近では「地域包括ケア」の先進例として注目されています。中山間地の過疎化集落の自立や、住民の豊かな老後について考えさせられる地域です。
在宅福祉の泰阜村 大半の人、自宅で最期(毎日新聞)⇒
網野皓之著『なぜ、村は集団検診をやめたか』を読む(高木学校)⇒


松島村長の話を聞き終えたら、中央高速道路で名古屋へ向かいます。所要約2時間。
メンバーによっては、レンタカー2台の内一台は岡谷・松本方面へ向かうことも可能です。
泰阜村より松本まで、中央高速道路経由で122km 所要約1時間40分。

■ JR名古屋駅(13:30頃着:解散)/JR岡谷駅(13:00頃着:解散)


お問い合わせは 事務局:根岸富男(神奈川)へ 
電話:045-832-4324 携帯:090-2441-5226 mail: neg●jca.apc.org 宛先アドレスの'●'を'@'に変えて、送信して下さい。