2014四国巡検



 全国環境教育ネットワーク今年の巡検は四国へ。 完全天日の塩作り・ホエールウォッチング・黒潮実感センターでの里海体験など、 黒潮の恵みをたっぷりと堪能し、最後の清流・四万十川の川の恵みを体験する、 自然にどっぷりつかるコース。また地元の高校生による「足もとから平和と青春を見つめる」 活動(幡多高校生ゼミナール)と交流、最後に伊方原発を訪れ再稼働に揺れる地元の方々と交流します。
                   盛りだくさんの巡検です。お誘い合わせのうえご参加ください。
 



                                               ▼印刷用PDF版案内▲
 1.期  日:2014年7月31日(木)〜 8月4日(月) 4泊5日

 2.集合解散:7月31日(木)13:30 高知駅に集合
        8月 4日(月)13:00頃 松山にて解散予定 部分参加OK

 3.費  用:約67,000円  (予定:16人で開催の場合・人数により変動します。現地までの交通費は各自負担。)

 4.申し込み:根岸まで 6月15日〆切り
        mail: neg@jca.apc.org (クリックでメールソフト起動)
            こちらの申込書(エクセルシート)をプリントアウトしてFAX:045-832-4324 根岸へ

      黒潮実感センター・四万十楽舎の自然体験の予約をおさえるために、早めに〆切らさせていただきます。

 


 参考地図:各地点間の距離・標準所要時間(自家用車)入り

 画像をクリックすると
  別ウィンドウで大きな地図が表示されます。
5.行程  ・・・・・・・今後調整のために変更することがあります。                    

■7月31日(木)13:30:高知駅集合 レンタカーにて出発
 午後:土佐佐賀にて(有)ソルティーブ見学
夏は1ヶ月、冬は2ヶ月かけて、完全天日の塩作り。美味しんぼにも登場した「土佐の塩丸」 の塩作りを体験します。            http://p.tl/QPro(短縮URL)
                                      土佐佐賀近郊泊■
■8月1日(金)
  午前:大方よりホエールウォッチング 
     土佐湾に生息するニタリクジラ。出会いの確率は80%。
     定員12名の小型漁船に乗って、約4時間のウォッチング。
     土佐湾全体でクジラの個体識別数は現在55頭を数えるとか。
     魚群探知機を駆使し漁船同士連絡を取りながら、クジラを探すそうです。
     http://www.nitarikujira.com/index.html

  午後:宿毛市山奈町芳奈 幡多高校生ゼミナール見学、顧問の山下正寿さんの話。
  高知県幡多地区の高校生が主体となって「足もとから平和と青春を見つめよう」をモットーに1983年から活動。 ビキニ核実験第五福竜丸などの被爆者をはじめ、 地域の現代史調査にとりくみ、現在は韓国や福島の高校生・教員との交流活動をすすめている。 伊藤英朗監督の映画「放射線を浴びた〜X年後」は山下さんらの調査をもとに創られた。                    http://hatazemimori.web.fc2.com/

  夕方:柏島:黒潮実感センターにて、センター長:神田優氏(Ph.D)の講義

 神田氏は東京大学海洋研究所で博士課程取得。釣りと高知県柏島および 沖縄県座間味島でのダイビングガイドで生計を立てつつ学問に励む。 潜水時間6000時間以上。1998年より四国の西南端、高知県大月町柏島に“島が丸ごと博物館”という構想の元、 海のフィールド・ミュージアムを作ろうと柏島に乗り込み、同センターを立ち上げた。海洋生物の宝庫:柏島の自然を実感し、 活かし、自然とくらしを守る取り組みを子どもたちとつづけている。       http://www.orquesta.org/kuroshio/
 
      option : 21:00〜夜の海の生き物観察                          柏島泊■

■8月2日(土)
  午前:柏島黒潮実感センターにて、自然体験 クリアカヌー・シュノーケリングetc.

  柏島の自然体験メニューには クリアカヌー・シュノーケリング・クルージング・干物作り・つり体験・ 海辺の生き物観察・海草押し葉作り・海の環境学習会などが用意されています。


  午後:福島第一原発の運転に関わり、現在土佐に移住して再生可能エネルギーの普及に
      努めている元東電社員で技術者の木村俊雄氏の話。
  東電の現場技術者養成校「東電学園」を経て、17年間東電社員として、原子炉の設計と制御に関わる部署で働く。在職中、津波災害に よる電源喪失の可能性とその対策について申告するが取り上げられることはなく、2000年末、企業体質や原発に疑問を 感じて東電を退社。2011年4月、福島県大熊町から高知県土佐清水市に移住し、農業での自給自足の生活を目指しながら、 独立型の太陽光発電システム(蓄電池で電力を蓄える方式)など、より自立した自然に負荷をかけないエネルギーについて提案している。
 2013年、ようやく公開された福島第一原発の過渡現象記録装置の膨大なデータを解析して、地震で細管破断が起こっていることを解明。         ■木村俊雄氏講演会 13.10.4.(IWJホームページ)
                                                 →四万十楽舎泊■

■8月3日(日)
  午前:四万十楽舎にて、四万十川の自然体験。カヌー・筏・サイクリングetc.
 
1988年に閉校した中半小学校の校舎を活用した自然体験型宿泊施設です。四万十川流域のフィールドを活用した自然体験活動による環境教育、 地域交流・活性化を目的として、1999年に設立しました。四万十川流域の豊かな自然を、未来へと引き継ぐために様々な活動を行っています。 宿泊事業、自然体験学習事業、環境教育・生涯学習・イベント事業、地域活性研究事業、人材育成事業など、自然と人の交流、人と人の交流を通して、 自然と人が共生できる環境を作り出す事業を行っています。近年では、これまでの活動が認められ先はグリーンツーリズム優秀賞(2008年)を、 そして特別賞(2013年)オーライニッポン賞審査委員長賞(2013年)を連続授賞しました。                            http://www.gakusya.info/wordpress/



  午後:八幡浜へ移動、元南海日日新聞記者・伊方原発反対八西連絡協議会の近藤誠さんの話。
 
近藤誠さん (64 歳 ) は長年、現地反対運動の中心を担ってこられた方です。故斎間満さんが創設した南海日日新聞の記者として八幡浜市に移 り住み、大手メディアが報道しない原発問題の真実を伝えてこられました。裁判にも関わり、2 号炉裁判では、本人訴訟で自ら書類を作成し、 危険な活断層の問題を争点とされました。3.11福島原発事故以降、毎月11 日、ゲート前で伊方原発をを止めようと座り込みをされています。        ピースリンク 広島・呉・岩国のポスターより

  参照リンク: 「原発の来た町」−原発はこうして建てられた 伊方原発の30年 斉間満著
     著作の全文(181ページ)がPDFで公開されています。


                                                   八幡浜市内泊■


■8月4日(月)
  午前:伊方原発(見学申し込み中)/伊方ビジターセンター:見学
  伊方原発:1号機 56.6万KW:1977年9月30日運転開始、
         2号機 56.6万KW:1982年3月19日運開、
         3号機 89万KW:1994年12月15日運開

伊方原発をめぐって:
 伊方原発訴訟:1973年8月提訴、伊方1号機の安全性をめぐり争われた、日本初の原発訴訟であり、初めての科学訴訟ともいわれた。
 四国電力唯一の原子力発電所である伊方原発ではあるが、ここだけで「四国の電力の4割」をまかなっていると四国電力は宣伝している。 実態は原発の設備容量は2割に過ぎないのに対して、四国電力管内の電力需要の4割をまかなっているわけで、その分他の発電所の稼働率を抑えていることになる。
 1987年10月と1988年2月、2号機で出力を50%まで下げる出力調整運転実験も行い、地元を中心に大きな反対運動が起こった。  また、伊方3号機で2010年からプルサーマル発電を行っていた。
 最近では、伊方原発の間近に存在する巨大な活断層である中央構造線が、将来大地震を引き起こすリスクの高いことが指摘されている。                        http://www.yonden.co.jp/energy/atom/pr/page_02.html

  昼頃 松山市内にて解散 予定


                             企画:根岸富男(神奈川県立横須賀高校定時制教員)