2011夏



今年の巡検は、福島原発事故を受けて、原子力の問題点を探り「六カ所村・下北半島」を重点的に回ります。
オプションで、東北・三陸海岸を中心に南下しながら、被災地を巡り、ボランディアなどもするツアーも計画中です(調整中)。

2011.6.13.改訂




■今年で12年目の巡検 
 わたしたちのグループでは、毎年夏に、各地のメンバーが自分の地元のフィールドを紹介する形で、現地巡検を行っています。
 夏季巡検開始から12年目になる今年は、現在の福島原発の事態を受けまして、六カ所村・下北半島を中心に巡検を企画しました。
これまでの巡検の概要は  こちらへ

■なぜ、六ヶ所・下北半島?
   福島原発事故を契機に、原子力開発をどうするのか、国民的な議論が必要になってきています。その議論をする上で重要な論点の一つが、原子力のダウンストリーム ("バックエンド"という言い方も) といわれる、放射性廃棄物の問題です。六ヶ所村・下北半島は、そのダウンストリームを押しつけられてきています。
福島の惨状と同様に六ヶ所・下北で起こっていることを私たちが共有できなければ、原子力の抱える問題を共有したことにはならないと考えます。
 

■現地ガイド 山田清彦さん(予定)

    核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団事務局長
    著書:「再処理工場と放射能被ばく」創史社等多数

■日程:
8月8日(月)19:00頃 青森県三沢の下記宿舎に集合  夜:山田さん講演

東京12:56発 新幹線はやて129号→16:55八戸着 →17:49三沢着 \15,700. 
羽田17:20発 JAL1229 →18:35三沢着 先得割引料金 \17,170
なお、根岸は8日未明に横浜を車で出発。同乗者求む。
 

        ▲三沢駅前: ホテル天水 泊 tel. 0176-53-3053

JR三沢駅に一番近いビジネスホテル。日本原燃の労働者も利用しているという。飛行機で三沢空港まで来た人は、三沢駅行きのバスに乗って、駅徒歩5分?
三沢空港よりホテルまで無料送迎バス有り。要予約。
 

  9日(火)三沢発レンタカーで移動

     三沢基地見学

日本で唯一、民間、航空自衛隊、アメリカ空軍の3者が使用する飛行場である。航空自衛隊にとっても唯一の日米共同使用航空作戦基地。
 現在基地には、航空自衛隊に属する15個部隊が所在しており、航空機は、自衛隊のF−2・F−4支援戦闘機、米空軍のF−16戦闘機等が常駐。
★基地の総面積:約1,600万u(坪数485万坪) ★滑 走 路:約3,000m
★航空機の種類:【航空自衛隊】 支援戦闘機 F−2、F−4EJ改、中等練習機 T−4、早期警戒機 E−2C、輸送ヘリ CH−47J / 【米軍】 戦闘機 F−16、対潜哨戒機 P−3C

     原燃施設 (再処理工場・核廃棄物埋設管理施設・ウラン燃料濃縮施設などPRセンター見学)




六ヶ所に建設された、原発のバックエンド施設。
■濃縮工場ではウラン燃料の濃縮を行っていたが、昨年12月で、最後の遠心分離器が寿命が尽きて、今はすべての濃縮機能が停止中。新機は、今秋に稼働予定であったが、現在の情勢で・・・・?
■再処理工場は、当初予算6900億円で建設を開始したが、これまでに2兆1900億円の巨費を投じて、これまで18回も竣工が延期されてきた。はたして完成して動き出すのか。この再処理工場の処理能力は年800トン、日本中で排出される使用済み燃料は現在の原子炉数で年1000トン。うまく100%稼働しても足りない。さらに、ここから出てくる高レベル放射性廃棄物のガラス固化体の処分地は未定である。


     東通原発 PR館など  tel.0175-48-2777 (6/1現在休館中) 見学

■東北電力1号炉:沸騰水型原子炉 (BWR) 着工:1998年12月、運転開始:2005年12月8日、定格電気出力:110万キロワット。2号炉:改良型沸騰水型原子炉 (ABWR)138.5万キロワット 計画中
■東京電力1号炉(建設中) 改良型沸騰水型原子炉 (ABWR)、 着工:2011年1月、運転開始:2017年3月予定、定格電気出力:138.5万キロワット
■2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震では、稼働中の1号機が2月6日より定期検査中のため運転をしておらず大きな影響は無かった。又地震後、送電線の故障で外部からの電源供給が停止したが、非常用ディーゼル発電機が作動し電源供給が可能な状態となった。
■東京電力は、2011年1月に着工を開始した1号炉について、地震後、工事を当面見合わせると発表した。
■4月7日の余震では、外部電源が使用不能となり、燃料プールの冷却ができなくなった。26分後、非常用発電機3台のうち、点検中だった2台を除く1台が起動して冷却を継続したが、外部電源復旧後、この1台から燃料漏れがみつかり、使用不能となった。
■5月2日、東京電力は建設中の1号機について、本地震の教訓を踏まえ、津波対策の強化と非常用発電機の増設、大容量化を検討している旨を発表した。
■一方、大間原子力発電所と本発電所の一次変電所が上北変電所を共用し、送電ルートの多重化がなされていない点が報じられた。(Wikipediaより)


        ▲花とハーブの里(菊川慶子さん経営) 泊  夜:懇親会

映画「六カ所村ラプソディー」に登場した場所として有名。核に頼らず、自立して生きていくために必要なことは何か、その答えの一つがここで実践されている。菊川さんは、夜早く就寝されるので、お話を伺うのは翌朝。夜は若いスタッフの方達?と懇親会?


  10日(水)朝:菊川さんの話、六ヶ所発

     原子力船「むつ」:むつ科学技術館 見学

ここには原子力船「むつ」が展示されている。1969年に進水した「むつ」は、1974年9月1日、青森県沖の太平洋上で行われた初の原子力航行試験中に放射線漏れを観測。事故後、母港である陸奥大湊港への帰港を反対されたために、16年に渡り日本の港をさまよい改修を受け、4度の実験航海後、新設されたむつ市関根浜港へ回航され原子炉部分は解体された。(Wikipediaより)


     大間原発・あさこはうす見学

大間原発予定地ど真ん中の土地を売り払わずに、建設に反対した熊谷あさこさんが2004年に建てた「あさこはうす」。あさこさんは反対したために村八分にされたという。あさこさんは2006年に不慮の事故で亡くなったが、今は娘さんの小笠原厚子さんが中心となって管理されている。毎年5月には、ここを会場として「世界最小のRockFestival『大Magrock(おおまぐろっく)』」が開催されている。
当日は、函館にお住まいの小笠原厚子さんに来ていただいて、お話を伺う。


      夜:奥本さん(佐藤さん)元大間町町議会議員の話。

       ▲大間温泉海峡保養センター 泊  tel0175-37-433

  11日(木)朝:宿舎出発(恐山見学?) 三沢にて昼頃解散


●オプション:岩手県葛巻町自然エネルギー体験施設
        三陸海岸津波被災地ボランティア        など調整中

     キャンプ道具等一式持参・完全装備で、根岸のワゴン車で実施予定:希望者は連絡を下さい
     希望者多数の場合は、2台目以後の車も手配する予定。



■費用:約 5万円 (15人参加での見積もり。人数が多くなれば安くなる。)
     現地までの往復交通費は別途各自精算

■申し込み 7月10日(日) 事務局:根岸まで

   申込用紙はこちらの用紙。 エクセルファイル
   こちらに記入して、メールの添付ファイルで、あるいは、fax:で根岸までお送り下さい。
   mail to: neg@jca.apc.org   Tel&Fax:045-832-4324