■野ぶき、根みつば、竹の子などが到来。

　4月も後半に入り、みさと屋には山菜の類かたくさん届いています。野ぶきは伊豆の山でとれたもので、まさに春の山の味です。畑で栽培した蕗よりも味が濃くておいしいです。しかし細いので皮をむくのに大変な苦労が必要です。それでもファンが多いのはその味が格別だからでしょう。この季節にしか味わえない野ぶきをお試しください。自信を持ってお勧めできる品です。

1)野ぶきの大変な下ごしらえです。野ぶきを洗ったらまな板の上で塩をふってごしごしと転がしながらしごきます。板ずりという作業です。
2)鍋にたっぷりの湯を沸かしておいて板ずりした野ぶきを入れて、さっとゆでます。
3)冷水にとって熱をとったら、じっくりと腰をすえて皮をむきます。細いのでたいへんな作業です。
4)油ぬきをした揚げを短冊に切り、野ぶきも５ｃｍ幅に切り揃えておきます。
5)鰹のダシ汁で揚げと野ぶきを煮て、ひと煮立ちしたら、酒、みりん、醤油で味を整えます。冷まして味を染み込んだらおいしい蕗煮になります。
*下ごしらえがすべての料理です。時間をかけましょう。

　海の香りが凝縮した「ふのり」を使った酢のものです。

1)ふのりをさっと湯通しします。キュウリを薄くスライス、新タマネギもスライスして塩もみします。
2)野菜の水気を切り、ふのりも水切りします。
3)酢１、淡口醤油１、ダシ汁１、蜂蜜少々で味を整えて材料を和えます。
*ふのりの独特の歯ざわりが楽しめます。

■常備の「ふのり」

　 あまりおなじみではない海草ですが、のりの１種です。磯の香りはのりやワカメより強いと思います。そのまま味噌汁に加えたり、レシピのように酢のものにしたりすると喜ばれます。ノンカロリーなのにビタミン類や海のミネラルをたっぷり含んでいます。成人病の予防にも役立つ食材です。みさと屋には三陸産のおいしいふのりが常備されていますのでぜひお試しください。驚きの食感をお楽しみいただけます。