パヤ:4名が殺される

2003年1月23日
ホセ・オテロ
ZNet原文


4名のクナ先住民指導者が週末(18日の週末)に暗殺され、2名の米国市民と1名のカナダ市民がパヤとプクロの村を攻撃したコロンビアの準軍組織に誘拐された。

150名からなる準軍組織がクナのパヤ村指導者たちを殺害した。 エルネスト・アヤラ村長、サン・パスクアル・アヤラ副村長、ルイス・エンリケ・マルティネスである。 誘拐された米国籍レポータの一人は、ディスカバリー・チャネルのロバート・ペルトンという。

現地の目撃者ルイス・カイセドは次のように述べている。 「われわれは3名の山刀で体を切られ頭に銃弾を受けた遺体を山の中で発見した。 土地にはまだ準軍組織がいたため、遺体を持ってくることはできなかった」。

バスケスの村長ヒルベルト・バスケスも殺害された。 彼の遺体は後ろから頭を打たれており、村の自宅で発見された。

その何時間か前に、この同じ準軍組織が、米国のディスカバリー・チャネルのレポーターであるロバート・ペルトンとほかの2名のレポーターを誘拐した。 この2名は、カナダ人マーク・ウェドバーともう1名米国市民であるがこちらは名前がわかっていない。

デーリアンのラジオ局「国境のない声」の特派員でパヤに住むミグドニオ・バティスタによると、準軍組織は、村の指導者たちを殺害したばかりでなく、村に唯一あったラジオ局のものをすべて略奪したという。 ほかに、準軍組織は、鶏と鴨、豚を略奪し、犬を殺した。 また、村を離れるときに、追跡されないよう村のトラックに爆発物を投げつけたという。

別の住人ビクトル・マリティネスは、その前の週の土曜日午後から、コロンビアの準軍組織に攻撃を受けていたが、そのために村人は何も食べ物を口にせず、ただ川の水だけを飲んでいたという。 また、週末から48時間たっても、国家警察は村人を助けたり保護しに現れなかった。 「プレンサ」紙も、攻撃から2日たっても国境警備隊から何の応答もなかったと述べている。

この攻撃で父を殺されたイシドロ・アヤラは、先住民たちは、「この地には2年間、警察がいなかったため」、財産と家族を守るために、弓と矢、そして木製の竿で準軍組織と闘わなければならなかったという。

パヤは、530名の先住民が住むコミュニティで、ピノガナの山中にあり、コロンビア国境から役2時間である。 攻撃のあとでパヤに残っている住民は50名となった。 ほかの人々は、近くの山にあるボカ・デ・クペのコミュニティに非難した。 近くのプクロ村は、20名の住民が全員村を捨てた。 準軍組織は、プクロで5つの家を焼き払い、住民が誰もいないのを知って、パヤから拘束して連れてきたヒルベルト・バスケスを殺害した。

注:パヤはパナマの村で、コロンビアのすぐ側。 準軍組織は、コロンビア軍と密接な関係を保ちながら、多くの虐殺を重ねている。 人権団体「ヒューマンライツ・ウォッチ」の調査によると、最近のコロンビアでの人権侵害の4分の3は準軍組織によるもの。 (ZNet原文
には追加の行動のための情報あり。
  益岡賢 2003年1月28日

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