コロンビア:人権派ジャーナリスト、クロドミロ・カスティージャ・オスピナ暗殺
フロントライン原文
2010年3月30日


人権活動家クロドミロ・カスティージャ・オスピナ氏は、2010年3月19日、コロンビア北部のモンテリアで射殺された。クロドミロ・カスティジャ・オスピナ氏は『エル・プルソ・デル・ティエンポ』【時代の脈動】という地方誌の編集発行人で、ラジオ局ボス・デ・モンテリア【モンテリアの声】の「ブロケ・インフォマティボ」のレポーターでもあった。

詳しい情報

殺される前にクロドミロ・カスティージャ・オスピナ氏は、準軍組織と地元政府役人との癒着疑惑について、モンテリアの弁護士暗殺に地元企業家が関与していた可能性について、地元自治体組織の汚職について、報じていた。

2010年3月19日、午後8時40分頃、クロドミロ・カスティージャ・オスピナ氏がモンテリアの自宅庭で本を読んでいたところ、身元不明の暗殺者が近づいてきて少なくとも8発彼を撃った。暗殺者は別の人物が運転するバイクで現場から逃走したという。

殺される前に、クロドミロ・カスティージャ・オスピナ氏は数多くの脅迫を受けていた。 2010年2月20日、これら脅迫をめぐって『エル・メリディアノ・デ・コルドバ』紙の編集長ウィリアム・エンリケ・サレグ氏に対する公式の苦情を検察庁の第5地方検察局に提出していた。

クロドミロ・カスティージャ・オスピナ氏は、自分に対する脅迫は、ウィリアム・エンリケ・サレグ・タボアダ、マルタ・サエンス知事および企業家ペドロ・ギサイ・チャディドと準軍組織が関係を持っているという記事を発表したことによると考えていた。

クロドミロ・カスティージャ・オスピナ氏が匿名の脅迫電話を携帯に受けるようになったのは、それらの記事を発表したのちであった。あるときには、ペドロ・ギサイ・チャディドがクロドミロ・カスティージャ・オスピナ氏にメールを送って、自分に対する批判を撤回しなければ人を雇って殺すと脅したとされている。

クロドミロ・カスティージャ・オスピナが殺されたのは、ウィリアム・エンリケ・サレグ・タボアダがコロンビア自衛軍連合(AUC)として知られる準軍組織と関係を持っていることについて提出した申し立てについて、モンテリアの第一特別検察で証言を行う5日前のことだった。

クロドミロ・カスティージャ・オスピナは2006年から2009年まで警察の護衛を受けていたが、彼を護衛する責任者の立場にある地元警察の副所長が彼の暗殺未遂に関わっていたと考えたため、その後、護衛を辞退していた。命の危険を感じたため、最近になって彼は再び警察の護衛を要請していたが、2010年3月3日、彼はコルドバの警察長官に、緊急対応部隊の隊長が要請を拒んだと伝えていた。

フロントラインは、クロドミロ・カスティージャ・オスピナ氏の殺害は、彼が行っていた平和的かつ合法的な人権活動、とりわけ人権問題を彼が報道したためと考えている。

コロンビア人権活動家クロドミロ・カスティージャ・オスピナ氏のためにご協力をお願いします。

以下の[リンク先にある]手紙をコピーして下記住所に送って下さい。

クロドミロ・カスティージャ・オスピナ氏のためのご協力に感謝します。

送り先住所:
Presidente Álvaro Uribe Vélez,
La Presidencia de la República,
Palacio de Nariño,
Carrera 8a, No 7-26,
Santafé de Bogotá,
Colombia.


■ 辺野古通信

辺野古通信ご覧ください。辺野古への基地建設を許さない実行委員会が4月15日締切りで緊急署名を集めています。4月15日には沖縄県民大会と東京集会があります。

■ 『テレビが伝えない普天間問題の真実』
  ─現地ニュースキャスターが緊急報告─

報告:三上智恵さん
  (琉球朝日放送ニュースキャスター・ディレクター)
日時:4月9日(金)18:30~21:00
場所:岩波セミナールーム
   東京都千代田区神田神保町2-3
   岩波アネックスビル3F(1Fは岩波ブックセンター)
参加費:1000円、学生500円
主催:JCJ(日本ジャーナリスト会議)
  放送部会 放送を語る会

■ 映画『長居青春酔夢歌』上映会

日時:4月17日(土)14:00~16:30
場所:西南学院大学コミュニティーセンター
  (福岡・地下鉄西新駅から徒歩5分)
開場:14:00
上映:14:15~
  (上映終了後佐藤監督を迎えてのトーク)
入場料:600円
主催:西南学院大学法学部田村元彦ゼミ

■ ガザ虐殺を繰返させないための共同声明

署名受付中です。集会も。

南アフリカとパレスチナをつなぐ
―アパルトヘイト国家イスラエルを問う―
日時:2010年4月18日(日)14:00~17:00(開場13:30)
会場:エルおおさか709号室
  (地下鉄・京阪天満橋駅徒歩5分)
第1部 基調講演:14:05-15:20
 講師 峯 陽一
第2部 パネル・ディスカッション:15:30-17:00
 報告1:清末愛砂(島根大学教員)
  パレスチナ問題と国際法について
 報告2:役重善洋(パレスチナの平和を考える会)
  イスラエル・ボイコットの取組について
 報告3:ショーン・ロー(南ア出身。アーティスト)
  反アパルトヘイトからパレスチナ連帯へ~個人的経験から
参加費:500円
主催:パレスチナの平和を考える会
   palestine.forum@gmail.com
益岡賢 2010年4月3日

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