原子力規制委員会は再稼働推進委員会!
その70   2015年10月23日

「文書管理簿」を3年間も隠していたのに説明責任を果たさない規制委
透明性が売りといいながら居丈高に逃げる田中委員長

 

 規制委が行政文書の「管理簿」を発足以来3年あまり公表していなかったことが10月10日頃に報道された。10日以上経っても「管理簿」が未だに公表されないばかりか記者会見で尋ねられてもまともに答えない。「

 「管理簿」は、文書のタイトルなどを一覧にしたもので、情報公開請求が行われた際に、公開を求める文書が存在するか効率よく探すために、窓口やインターネットで公表するよう法令で定められている。にもかかわらず、平成24年度と25年度分の公表はまだだ。10月15日には菅官房長官でさえ、極めて問題だと話した。

 ところが、21日の規制委記者会見で、記者の鋭い質問に対して田中委員長はまともに答えない。俗っぽく英語を使って「トランスペアレンシー、透明性を大きな旗印としてきている」と言いながら、実は会見での回答は居丈高で中身が無い(資料公表と同様に全く「透明」?!)。

 毎日新聞記者が次の様に指摘・質問した。

○いくつか不適切なことが明るみに出た。

 1 「管理簿」を作っていなかった

 2 公開していなかった

 3 点検監査がきちんとできていなかった

 4 内閣府に事実と違うことを言ってしまった

○インターネットで全国に中継できるメディアを持っているのに、どうして聞かれるまで黙っているのか?

○法律違反をとがめるチェックして探し出して指摘をする立場なのに、法律違反の説明を規制庁がしないのであれば、信頼が失われるのではないか?


  これに対して、「事象による、そういう議論をこれ以上続けてもしょうがない、説明はしたつもり、あなたの気に入っているかどうかは知らないけれど、」と逃げた。

 別のフリー記者の、どういう事象であれば説明の必要があって、どれであればないのか?の質問に対しては、

 「お話したくありませんので、やめます。もうさんざんやったから。どうぞご随意にご推測ください。」と居直った。

 福島の12市町村を回って首長と話したことについても、記者たちの要望にもかかわらず、まともに説明しようとしていない。

 「国民」を欺いて再稼働推進・「非科学的」提言をしている規制委には隠すべき事が多いのであろう。