自治労音協通信

  3面 NO32号/99.3.15発行

<道楽道>舞台裏から見続けた二十?年

第三話 照明って何だ?part2

(全電通) 常盤 数行

皆さんお元気でしたか?

前回は照明で使うカラーは色別に番号がふられているところまででしたね。今回は照明の名前や役割等について話したいと思います。

照明は、舞台上の人物や装置等を明るく見せるのが最初の役割です。そのために光をあてる色々な方法が用いられますが、まず、舞台全体を明るくする明かりを「地明かり」又は、「ベース明かり」、前方からの明かりを「前明かり」とよびます。地明かりと前明かりによって舞台は明るくなり、舞台上に人物も良く見える様になりました。しかし、その見え方は平面的で立体感に乏しいものです。そこで、斜め上やサイドからの明かりを加えて人物が立体的に見える様に工夫するのです。これらを演出するため、ホールに用意されている設備の名前と役割を簡単に説明しましょう。

まず、●シーリングライト(客席上部の天井に設置されていて前明かりとして用いる。)●フロントサイドライト(客席の側面に設置されているライトで、演技者を観客に見せる役割をもっていてる。)●センターフォロースポットライト(通称=ピンスポットとも言い特定の物や人物だけを照らす明かりで、動きに合わせて明かりを動かす事からフォロー明かりともいいます。)●サスペンションライト(舞台上部のバトンに設置されるライトで人物や舞台装置に立体感を与え、奥行き感を作りだします。)●アッパーホリゾントライト(ホリゾント幕の上部から光をあて、空等を表現します。)●ロアーホリゾントライト(ホリゾント幕の下部から光をあて、季節感や時間の流れ等を表現します。)●フットライト(舞台前面に床に設置されているライトで衣装や演技者の表情等を明るく見せるために使います。特に歌舞伎とかではかかせないものです。でも、コンサートや演劇ではあまり使いません。)

以上、ホールの設備を簡単に説明しましたが、照明プランナーは演じられる内容等を考慮して、光をあてる角度やライトの種類、カラーの種類をきめて行くわけです。

今年の「はたらくくものの音楽祭」は私が照明を担当させて頂く事になりましたので、この記事を読まれた方は今まで書いたような事を思い出して照明についても見て下さればと思いますが、基本的には、「演じられているものと調和しているか」又は、「演じているものを際立たせていた」かということです。そこいらへんも見てくださればと思います。

ところで皆さん、昔昔、照明ってなんでやっていたとおもいますか?知っている方もおられると思いますが…。

そう、電気のない時はカンテラでやられていました。電気が発明されてから現在の様な調光器が出来るまでは、光の強弱をなんと瓶に塩水をいれて、電極を近ずけたり離したりしながら光の演出をやっていたそうです。この話を伺ったときは大変驚きましたが、でも理にかなってはいるのです。…とても危険なことですが!

近年、技術の発達により調光卓やライト等の照明器材や音響器材は格段に進歩しています。でも、技術の発達に相反して演じられる内容がどうも稀薄になってきているような気がしてなりません。次回はこのへんの話を…。        (つづく)

99日音協近畿ブロック合宿から

 今の自分自身のことを表現する曲は今作って今表現する!

今回の資料担当者・全逓音協近畿  庄司敬三

写真は第30回はたらくものの音楽祭で演奏する庄司さん

さる二月二十六日〜二十八日 兵庫県遺族会館(神戸市中央区)において99日音協近畿ブロック合宿が行われました。

今回僕は資料担当者、実行委員として動いていましたが、事前準備もあまりうまくいかず実行委員会も何度かこなしましたが、参加者一名(わしのみ)の時もあったりして、もう正直「やめようかな」と何度も思いましたが、当日はなんと北海道の佐久間道子さん、九州の山田 力さん、徳島の滝下貞行さん、尼崎市のはたらく路上ミュージシャン虫明大輔さん、大阪のとある歯医者のおねーさん、などいつもの面々とは意外な人達、音楽好きが集まり、オリジナル曲をセイサクし発表しました。

演奏は確かに作曲に時間を取られたせいか、あまりうまくいったとはとは言い難いものが…あ〜りましたが…、新曲は二曲だけでいいはずなのに.....5曲も出来、しかも出来はほんとに個性のかたまり…。”やはりあなたたちミュージシャンねえ!”って感じでした。結局三種類の曲(”うばわれし未来”一曲 ”五月の空”四曲 ”18の夏完成版”一曲 合計六曲)が出来、”うばわれし未来”は寺井和廣さんの詩をもとにAグループ全員で、作詞・作曲・アレンジ発表し、”五月の空”は平山節子さんの詩にBグループは個人で各々…というふうに発表し、(グループ発表だっつーの!去年も同じことしましたね!。人の話聞いてんのんか?君たち!…ったく!…しかもほとんど同じメンバーです。)”18の夏”は事前にアレンジ、演奏ができてたのでボーカル入れて完成、ということになりました。音楽祭では”うばわれし未来”と”五月の空”(一曲選んで)の二曲発表したいと思っております。内容に関しては当日聞いてねということで!よろしく!さて、実は合宿メンバーに配る今回の合宿の発表テープはCDで、と考えていましたが。ハードディスクレコーディングがこんなにややこしく、というより、金がかかるということ、そしてアナログのよさも見直したりして、結局できた作品は後日アレンジしてから、というふうになりそうです。ごめんなさい!しかしテープは徳島の滝下貞行さんに録音してもらったのを編集し(これもなさけない!)送りました。ただ歯医者のおねーさんの曲(18の夏)だけは、やたらきれいにD8に録音できているので即CDに焼けます。(これでみんなにひんしゅくを買ってる…?!)ははは、差別するなって!

まあでも音質うんぬんより心意気なので、けっこうみんな創作発表の楽しさをわかってきたみたいで、このレポートを書きながらテープ聞いてますが、心地良いし、楽しいです。三〇分間の発表でしたが、とても良かったです。最後に、ただ本にのってる昔の日音協の曲をだらだらやってた数年前と比べると今を感じていいです。昔の曲を悪いとは言ってないです。いっぱいいい曲あります。しかし今の自分自身のことを表現する曲は今作って今表現するべきではないでしょうか。それがぼくは芸術家だと思います。古きを訪ね新しきをしる。”温故知新”この言葉大好きですが、古きを訪ねるこのひとは新しいことをしようとしているから古き中に新しいことを発見できるのではないでしょうか?はははは!な〜んてね!古いなかに甘えていては何も生まれません。まっとにかく今はマシンの進歩で音楽の敷居は低いです。だれでも作詞者!作曲者!アレンジャー!来年も合宿がんばるぞ!

(メール k1000@skyblue.ocn.ne.jp)

第32回はたらくものの音楽祭

新宿区『牛込箪笥町区民センターホール』で

    5月22〜23日開催予定!

第32回はたらくものの音楽祭は、『とどけたい私のうた』をテーマに、五月二十二日(土)〜二十三日(日)に、新宿区にある、牛込箪笥町区民センターホールで開催されます。実行委員長は、理事長の竹花恭二さん(自治労報道出版局長)です。

二十二日の夜には、ゲストにドイツのハンブルグの「カネマキコア」という市民合唱団を招待して、日音協コンサート『合唱の夕べ』の開催や歓迎レセプションが予定されています。この合唱団は元日音協事務局長印牧真一郎さんの弟さんが指揮者として指導されている市民合唱団で、93年に日音協訪独合唱団がホームステイさせていただいた人たちです。このツアーには宮崎の日高恵子さんや香川の岡光子さん、ピアノ伴奏で吉村安見子さんが参加しました。

音楽祭では、スポットライトや日音協ソングの募集と「新しい歌の会」での発表、オープニングゲストの演奏などが企画されています。これらの企画は一般公募ですが、締め切りは四月十五日ですので、応募される方は日音協事務局まで御連絡ください。(FAX 03-3361-2603)

自治労は例年「自治労なかまのうた」入選曲の発表の場として、全国の仲間と合唱で発表をしています。今年は、昨年の入選曲「プレゼント」詩・曲=山田芳裕(Baby ★Baba)と「夢を心に」詩・曲=山口 真、を松本敏之さんのアレンジで合唱で発表する予定です。練習は二十二日午前中に行います。

また、前段二十一日(金)には、第十三回自治労コンサートが開催される予定です。(*近日中に自治労中央本部報道出版局・青年部・女性部で発文される予定です)

地元新宿区職労の中村浩さんの所属するバンドも出演する予定です。全国の仲間の出演による演奏が楽しみですね!

今年から日音協も個人会員制を導入しました。あなたも会員になって、グループやバンドの仲間たちといっしょに音楽祭に出演しませんか?出演申込み締め切りも四月十五日ですので、御検討くださいね!

●会場のご案内

牛込箪笥(たんす)町区民センター(ホール) 

連絡先/03-3260-1911

住 所/新宿区箪笥町15番地

JR飯田橋駅/総武線・西口から徒歩15分

(山手線(緑)、京浜東北線(青)では、秋葉原乗り換え、中央線(赤)では四ツ谷で乗り換えで総武線(黄色)に乗車する)東京から10分くらいか?

地下鉄では東西線・神楽坂下車、徒歩10分です。

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