自治労音協通信

  4面 NO27号/98.5.15発行

  電脳楽々世界 UNCLE 1 

エピローグ<<楽してなんとかしてしまう経験談

なにやら怪しげなタイトルではじまったこの連載、文字どおり怪しいです。長年音楽はやっているもののいっこうに腕があがらなく、長年パソコンなるものをいじくっているものの何かを創りだすことなどなく、ひたすら便利さの恩恵に預かっているばかりの怪しげな著者の書く、楽して何とかしてしまう経験談だからです。

長年パソコンを、と書きましたがパソコンそのものは歴史のあるものではなく古くても十年ぐらいのものでしょう、著者は四○になってから始めましたけれどいわゆる中年サラリーマン諸氏のように強制的にではなく自分の意思で始めました。最初は世界のスタンダードであるMS-DOSから始めたんですけどあの英語版「般若心経」みたいな呪文を事ある度に打ち込むのに嫌気がさし、殆どマウスでOKのマックに移行しました。今ではウインドウズというのができて表面的にはあまり変わらなくなりましたが、ちょっと難しいことや自分に合ったことをしようとするとウインドウズはなかなか手強いです。

みなさんはおそらく私よりは若いでしょうから覚えるのにそれほど時間もかからないし、始めるふんぎりもすぐにつくでしょう。

音楽との出会いは今をさること三○年以上前、ギターを弾けば不良といわれた時代、中年になった今、家族から見ればパソコンをやっている不良おやじでしょうね。ヴェンチャーズ、ビートルズ、ストーンズから始まって誰も知らないポールリヴィア&レイダース、彼等のコピーがバンドデヴューでした。新宿ACB、ディスコテイク、池袋トレビ等でタイガースや東京ヴェンチャーズの前座の前座、聴衆三名、あごあし千円の時代を経て鴬谷ディスコテイクなる怪しげなディスコに落ち着き、我が人生でもっとも怪しげな時代を過ごしました。

その後私だけは改心し、まっとうなサラリーマンに、ちなみにバンド仲間はPA屋、小屋のジャーマネ、舞監、呼び屋、照明屋等に落ち着き今でも華やかで苦しい生活を送っています。十年程のブランクののち巷を見渡せば音楽趣味の人間の多いこと、スポーツ以外にうちこんだものは音楽だけだったのですぐさまのめり込んでいきした。

パソコンで音楽すると?

音楽趣味の人間には二つのタイプがあり、一つはうまいけどやなやつ、もうひとつはへただけどいいやつ、まれにへたでやなやつってのもいますけど・・・もちろんうまくていいやつも希少ですがいることはいます。

我々のレベルはへただけどいいやつというところでしょうか?ただしここで言ううまい、へたってのは総合的なもんで音程がいいとかリズム感がしっかりしてるとかの個々のことではなくて表現全般です。

さてパソコンで音楽するとどう違うのか、結論から言うと何も違いません。パソコンを使ったからっていい作曲や作詞はできないし、練習する時間がパソコンにとられるぶん腕も落ちるでしょう、そう、いいことは何もないのです。じゃあパソコンなんていらないや、ってことになるでしょう。パソコンに限らずひとつのものに集中するってことはそういうものです。

今までの日本人的考え方ではそれゆえにあちらこちらで限界が来ています、どんなことでもかじってみることがこれからは大切なのです。直接的な効果はなくともどこかでこの趣味をやっていてよかったということがあるものです。そもそも音楽という共通の趣味で集まった仲間達です、いやイデオロギーだ、という人もいるでしょうけど、でもその趣味の仲間が最初は音楽さえやっていればどんな人でも受け入れたものが組織が肥大するにつれジャンルを狭め、年齢構成も狭め閉鎖的になってはいないでしょうか?

私達の本当の目的ってのは何でしょう、音楽はあくまで手段で仲間を拡げることだと私は思っています。ですから音楽から派生してパソコンでも、嗜好品である酒も、こちらのほうは実践している人も多いみたいですが、若ければ頭の中の半分ぐらいは恋愛が占めているでしょうし、とにかく色々なことをやってみて、そこから色々なことを学び、世界を拡げていくことです。パソコンを日常にとりいれるメリットとしては、自然とまず頭の中が整理されることでしょうね。

ワープロで文をつくったとしても名前をつけきちんと整理してハードディスクに収納しておかないとデータが少ないうちはいいですけどそのうちどこにあったかわからなくなります。たとえばこの文は「電脳世界NO1」として「ワープロ書類」フォルダーの中の「自治労」フォルダーの中の「音協」フォルダーに収まっています。文で書くとわけわかになりそうですが、あとで探す時には楽です。

また日付もかってにつけてくれますのでいつ頃の文だったかもわかります、パソコンを日常的に使うということは日記をつけているということにもなるのですね。日常的に使いだすとなんでもかんでもパソコンで処理したくなります、年賀状をパソコンで印刷するってのが一番最初のパターンでしょうが、そこで整理した住所録が後々色々なところで役にたつでしょう。パソコンはめったなことでは間違いません、うまくいかなかったり、おかしな動作は全て自分に原因があります。自分の実力を正確に評価してくれます。同時に忍耐力も養えます。

音楽でいえば楽器を弾けない人でも正確な音程と正確なリズムでメロディや伴奏をしてくれるので練習はやりやすいし、間違って覚える可能性も少なくなります。作曲というと思いついたメロディの音を確かめなければならないですが、パソコンだと楽器が弾けなくてもできます。譜面だけだと曲の傾向、ジャンルがわかりませんがMIDデータにすれば、伴奏者にも一発でわかります。

そしてこのデータをつかえば練習のガイドにもなります、みなさんの練習というのは同じ様な腕の仲間が集まって、特にリーダーもなくわいわいやりながら時間を過ごすってパターンが多いと思います。それはそれで楽しくていいんですが、時間もあまりとれないなんて時にはきちっとした音程とリズムのデータをガイドに練習することをお勧めします。

通信世界の原則!?

パソコンをはじめたら是非通信をしてみましょう、知らない人達は「オタク」と呼んでいますが、どうしてどうしてオフ会(通信状態をオンラインと言い、通信を離れて実際に一同に会することをオフといいます、だいたい飲み会が多いです)も盛んですし、通信を通じてコミュニケーションが拡がったという例も多いです。ちなみに通信を通じて知り合い結婚にゴールインした友人が五組程います。通信といえばインターネットですが、ひところのブームで一度は体験した人も多いと思います。あんなのはテレビと同じだよ、という人もいます。それは情報が一方通行であることを言っているのでしょうね、ですがやり方次第で相互通行になるのです。

私のホームページには全く知らない人から曲についての感想、歌手・演奏者の問い合わせ、データの使用許可等がメールされてきます。逆に一方通行の筈のテレビでも視聴者からの投稿でなりたっている番組や、年中テレビ曲に抗議の葉書を出している人等はまさにテレビでインターネットをやっている人達でしょうね。

ただ、みなさんが通信を始めるのにあたってはひとつ注意しなければいけないことがあります。もともとあった通信世界に入っていく場合は原則として「来るものは拒まず、去るものは追わず」ですが、今まであった人間関係のコミュニケーション手段に通信を追加する場合はアクティブにならないと信用を失いかねません。みなさん忙しい体です、電話をかけても一発で通じることはまれでしょうし、手紙は時間がかかります、普及したとはいえファックスも全ての家庭にあるとは限らず、家族にも見られてしまいます。そこで電子メールということになるのですが、送られた相手がアクセスしなければ(電子メールとは私書箱みたいなもの)永久に見られることはありません。通信をやり始めアドレスを公開したときから責任が生じます。

じゃあ具体的に音楽や通信を始めるにはどうしたらいいのでしょうか、次回以後順序不動で説明していきましょう。

(つづく)

UNCLEホームページアドレス

全逓音楽協議会事務局長 吉田 隆

http://www.yomogi.or.jp/~uncle/

 ●はたらくものの音楽館

 http://member.nifty.ne.jp/fromus/

 ●全逓全国文化サークル協議会

 https://iw.nim.niftyserve.or.jp/hns/nifty/   patio/2/ PXI11166/index.html

 ●全逓音楽協議会パティオ

●『Baby★Baba New CD』のお知らせ

ライブ活動を繰り広げているBaby★Baba さんは、これまでオリジナルテ−プ、ビデオ、オムニバスによるCDを製作していましたが、今回Best版(清掃作業員の唄他10曲)でオリジナルCDを製作します。

5月3日から収録開始!6月下旬発売予定です。欲しい人はBabyまで御連絡ください!

定価1,500円

連絡先 新潟市竹尾2丁目4-21

TEL010-371-1909/FAX025-274-2942

土〜月の8:30〜6:00まではTELは御遠慮 ください!

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Baby★Songの”6分別収集に御協力を!(We need to Rock!〜映画編〜)”が使われた映画”ゴミの行方”完成試写会の報告

4月21日、三条市で上記の映画の試写会があり、Baby★Babaも出演!「一番大切な事は1人1人が意識を持つ事ことなんだぜ!」と叫んでライブを終了。

余りにも白熱したため、会場にもどりづらかったので帰ろうと思ったのですが、おなかがすいて会場へ再び入り食事を始めました。するとどうでしょう、Baby★Babaの思いが届いたのかBaby★Babaは小人から大人までの人気者となっていました。

(Baby★新聞第563号98.4.25より抜粋)

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