自治労音協通信

NO25号(1997.1.1)

1面

新年の

ごあいさつ


新しい年がまた来てしまった。会員の皆さん。昨年を振り返って何かやり残したこと、悔いを残したことがありませんか?そうであれば今年こそ、その思いを実現すべく頑張れるように、年初めに神社で祈るのも由、自分に言い聞かせるも由、親しい友人と語り合うのも由、家族に報告するのも由、とにかく新しい年を節目に再スタートをきってください。

『継続は力なり』とよくいわれますが、続けていればどうにかなるというわけではなく、そこには努力と、精進が欠かせないことは自明のごとくであります。

音楽も好きだからだけではすまされない、自分のポリシー(創作であれ音楽表現であれ)と世間の評価?がうまくかち合って、多くの人々に愛され、自然に歌われるならもっと楽しいものになるでしょう。

『歌は世につれ、世は歌につれ』とか『たかが歌、されど歌』とか申しますが、歌を作るのは、あなたです。そしてあなたが充分に表現できたとき、あなたの人生もまた歌で綴ることができるでしょう。

■ゆく年来る年(昨年の主な行事)

・第11回自治労コンサート

十一回自治労コンサートが一九九七年四月十八日金曜日午後六時から開催され、浦和市のホーリー・クリエイティブ・スペースに全国から五十六名が集まりました。自治労本部青年部長吉田雅人さんのアドリブに満ちた軽快な司会で進められ、自治労報道出版局長の菅野謙市さんの挨拶からはじまりました。初出演では、古賀麗音(れのん)(福岡)が出演。(古賀さんは毎週末、久留米・福岡などの路上でストリートミュージシャンをやっています。そこで出会った人達とのつながりで福祉施設や保育園、時には町のお祭りでも誘われれば、どこにでも歌いに行っています。「一期一会」をモットーに、人との出会いを大切にして歌い続けています。)第部はゲストに『ロス・ネリモス』自治労音協会員の佐藤十三郎(富雄)(東京)他六名のメンバー。十年前にも出演しましたが、メンバーもかなり入れ替わり「地球音楽」を目指すエコロジックバンドとして結成してから今年ではやいもので十周年を迎えます。地球の美しさと豊かさ、人々の心の暖かさ、そしてそれらが失われていくことへの悲しみを、素晴しいロス・ネリモスのオリジナルアレンジで表現しました。

第30回はたらくものの音楽祭

四月十九日から二十日にかけて日本音楽協議会(日音協)の主催で第三〇回はたらくものの音楽祭が開催されました。「生きるーよろこび、かなしみ、いかり、うたうこと」をテーマに、埼玉県与野市の彩の国さいたま劇場で開催され、二日間でのべ七百人が参加しました。自治労の発表として、昨年の仲間のうた佳作曲から「十五の頃」(詩・曲=佐藤淳=福島県保原町職)、「ランナー」(詩・曲=籠味正樹=北海道上川町職)の二曲を二部〜四部合唱でうたいました。また、東京都小金井市職の鳥澤順子さんがスポットライトに出演して自作曲「ひとり」「和」「青空の心で」「Move」を自らのシンセサイザーを伴奏にうたいました。若々しい感覚が新鮮に感じられました。

第18回自治労青年・女性音楽活動家養成講座

自治労青年部・女性部は毎年自治労組織内の音楽活動家の育成の場として、音楽の基本的な技術を身につけるとともに、サークル活動の担い手づくりをめざした講座を開催している。

 今年は六月十三(金)〜十五(日)にかけて、静岡県にある国労の研修所リゾート伊豆に全国から三〇名が集まった。開会式では、今年九地連で取り組まれる、夏期交流集会の基調と文化班の任務について吉田雅人青年部長から提起を受けた。

 受講者は三つの分散講座コース(一)歌唱法(発声を専門家から学ぶ)講師/吉村安見子(二)演奏法(仲間の歌のアレンジと伴奏をつくる) 講師/日下昇、松本敏之(三)初心者コース(簡単な曲作、新しい歌を覚える、歌唱指導が出来るようになる)講師/重田善吉、細川剛から選択方式をとって進められた。その他のカリキュラムでは(一)講座一(発声の基礎と体操)・講座二(コンサート『吉村安見子の世界』)(二)全体合唱『Goodbye overwork』『ランナー』(編/松本敏之)、ミニコンサートなどで進められた。

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