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書名:  死刑 存置と廃止の出会い
著者: 土本 武司ほか
価格(税抜): 2,000 シリーズ: 年報死刑廃止97 発行: 1997年6月 ISBN: 4-7554-0066-4

私たちの社会に死刑があるが故に、その「死刑」にすべてを解決させているつもりになっている。そのため、加害者にも被害者にも出会うことが妨げられているのではないか。想像の被害者でもなく、想像の加害者でもなく、そして想像の存置論者でも廃止運動家でもなく、傷と悩みと困難を抱えているそれぞれが具体的に出会って議論した連続シンポジウムの全記録を含む、死刑に関する情報・資料の集大成。死刑の現在が分かる一冊。

【主要目次】
死刑・存置と廃止の出会い・渥美東洋・土本武司・渡部保夫・安田好弘/死刑存廃議論の国民的合意を目指して・土本武司/犯罪被害者への支援と刑事政策・宮澤浩一/死刑存置論と廃止論の歩みよりとは・藤永幸治/いまなにが問われているのか・岩井信・菊田幸一・武田和夫・笹原恵・安田好弘・大道寺ちはる/確定死刑囚裁判の実態27の事例から・再審事件交流会/処刑された人たちを悼む/文献1996/死刑をめぐる状況1996・菊池さよ子、益永美幸、高貝淳、前田朗、菊田幸一、岩井信、大道寺幸子、寺中誠/死刑廃止に賛成を表明した国会議員一覧/死刑廃止運動にアクセスする/死刑を宣告された人たち。