有事法制反対ピースアクション

自衛隊は今すぐ撤退を5・8集会アピール(2005年5月8日)

 イラクでは、移行政府の発足後も、抵抗勢力による激しい攻撃が続いています。サマワの地においても、3月27日にはイギリス宿営地に迫撃弾が撃ち込まれていますし、自衛隊が予定していたサマワに現地取材の受け入れが、「不測の事態も予測される」という理由で中止されました。5月1日には「自衛隊撤退」を要求する横断幕がサマワで掲げられています。
 私たちは、守山の自衛隊第10師団のイラク行きに反対し座り込みやいく度かの要請行動を行いましたが、その第10師団が3ヶ月してやっとサマワからもどってきます。しかしながら、5月7日には、兵庫県伊丹市の第3師団から、イラク派遣第6次隊の第一陣が関西空港から出発しました。航空自衛隊も、4月18日、小牧より第6期の後段の隊が派遣されています。
 自衛隊は次々とイラクに派遣さているのです。
 イラクをめぐる状況は少しも変わっていません。そして、自衛隊がイラクでの戦争に参加し続けている現実は少しも変わっていません。「人道復興支援」と称した戦争が続けられているのです。自衛隊員が殺し、殺されるかもしれないという状況もまったく変わらないのです。しかし、残念ながら、日本社会はそのことになれてしまったかのように思えます。戦争がふつうのことになってしまったかのようです。これは大変危険なことと思います!私たちは、イラクの人に心をよせることを忘れません。日本が戦争に加担している現実も忘れません。これまで以上に強く、自衛隊のイラク派遣にNOと言います!イラクがイラクの人の手で「復興」できるよう米軍の不正な占領にNOと言います。

 中国や韓国で激しい反日の行動が起きています。日本はアジアで孤立しています。アジア人達は、戦争を反省しない日本は、新たな戦争を準備していると考えています。自衛隊のイラク派兵や靖国参拝、「新しい教科書」にそのことを見ているのです。その上で、私たちに対して怒っているのです。9・11テロの後に、「アメリカはなぜ標的にされるのか考え直す必要がある」と言われてきました。同じことが今、日本にも問われています。アジアで、そして世界の中で孤立するのか、それとも平和憲法の原点にたちもどり、周辺諸国と手をたずさえるのか、大きな岐路に立っています。私たちはそのことも強く自覚します。

 沖縄の辺野古では、連日連夜にわたり、基地建設のための作業をさせないため、海上阻止行動が続けられています。私たちはこの闘いに連なりたいと思います。力になりたいと思っています。

 私たちは、様々な思いを持って、アメリカのイラク侵略・占領反対、自衛隊のイラクからの撤退を多くの人たちに訴え、政府に要求していきます。

 2005年5月8日 自衛隊は今すぐ撤退を5・8集会参加者一同


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