戦争やめろ!アメリカはイラク攻撃をするな 日本は参戦するな 1・18集会アピール


 私たちは、今日「大量破壊兵器の開発」を口実としたアメリカのイラク攻撃をやめさせるために、また、その攻撃に対し支援新法の成立をもって実質的に加担・参戦しようとしている日本政府の動きに対し反対するための集会を持ちました。

 国連による査察が行われているにもかかわらず、ブッシュ政権はすでに湾岸地域に10万人を超える兵力を動員し、何時でも攻撃できる準備を整えています。イラクは、先の湾岸戦争の時に使用された劣化ウラン弾によってその後もガンや白血病などの病気が多発し、経済制裁による医薬品等の不足で160万人が死亡したとも言われています。そしてその被害者の70パーセントが子供だとも言われています。更に、すでに飛行禁止区域では断続的に爆撃が行われており、多くの人たちが殺されています。アメリカによる攻撃で再び被害を受けるのは多くの市民です。

 アメリカは自国こそ、49兆円もの軍事費(イラクのGDPの15倍)を使い、核兵器をはじめ大量破壊兵器を一番多く持っている超軍事大国です。イラクを非難する一方、すでに核兵器を200発以上持っているイスラエルに対しては支援し続けています。

 9・11以降、ブッシュ政権は「テロとの戦争」をうたい、アフガニスタンでも9・11「テロ」を上回る多くの人々を殺し、イラク・イラン・朝鮮民主主義人民共和国を「悪の枢軸」と呼び、自国の安全が脅かされる時には「先制攻撃もできる」という、再び世界を戦争の時代に逆行させるような独善的で恐ろしい主張をしています。

 私たちは、自国の利益のみを追求するアメリカの戦争に反対します。ブッシュ政権のイラク攻撃は一転の正当性もありません。

 日本政府は、このアメリカの政策を無条件に追認しています。アフガニスタン攻撃では、対テロ特別措置法を成立させ、戦後初めて戦時下への自衛隊の派遣を行い今も洋上の補給活動を続けています。愛知の小牧基地からも航空自衛隊のC130輸送機が米軍の輸送業務を行っています。更に先月末には高度な情報収集・作戦指揮能力を持つイージス艦が派遣されました。イージス艦の派遣は、アメリカのイラク攻撃が始まったあとの後方支援としてであり、「作戦海域」を理由に何がどの様に行われているのか一切知らされることがないことから、戦争加担・参戦の拡大に繋がります。また、イラク攻撃後の復興新法の検討も行っているとの報道もあります。先の国会で継続審議になっている有事法制や国民保護法案も通常国会では成立を目指しています。

 私たちは、日本政府のこうした戦争加担・参戦を拒否します。

 今日の行動は、「世界同時行動」として、アメリカ国内を初め、日本国内でも北は北海道から南は沖縄まで各地でさまざまな行動が取り組まれています。私たちは。世界の平和を希求する人々とともに「アメリカはイラク攻撃をするな。日本は参戦するな」の声を上げていきます。

戦争やめろ!アメリカはイラク攻撃をするな 日本は参戦するな 1・18集会参加者一同

2003年1月18日


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