2002年6月7日東京高裁で行われた、ロザールさん冤罪事件の裁判傍聴の報告です。
五明和久
2002年6月7日、東京高等裁判所、ロザールさん本人への弁護人・裁判官の尋問、弁論(弁論は書面で補充)が終わり、結審となりました。 判決公判:9月4日(水曜日)午前10:00 私は公判の間ずっと裁判官の表情をずっと追っていたのですが、ロザールさんの本人への尋問中、中西裁判長と向かって右陪審の目頭が赤くなっているのを見逃しませんでした。裁判官の人間性に期待するしかないのかもしれません。中西さんは出世街道を突っ走っているわけではなく、無罪判決を絶対に書かないタイプの人ではないようです。 |
一番愛した人を殺すことは絶対に出来ない
かかし
2002年6月7日の朝は家を出たのがちょっと遅れたので、一生懸命チャリンコをこいで弁護士会館の駐輪場にチャリンコを置いて、公判開始5分前に、いつものように東京高裁&地裁の裏門から入ろうとしたら、ナントあろうことか裏門が閉まっていて、守衛さんにブーブー文句を言いながら表門へエッサ・エッサと回って金属探知機の行列に並んでやっとこさ法廷に入ったら、公判はもう始まっていました。 53席ある715号法廷の傍聴席は数席しか空いてなく、何とか空いている席を探して座りました。 公判中、私の後にも何人か傍聴席に入ってきて、開始30分ぐらいには席が全部埋ってしまいました。ヨカッタ、ヨカッタ。 私はロザールさんの事件の事はほとんど知らず、ただロザールさんの応援のつもりで傍聴に行ったので、法廷でのメンドウ臭いやり取りの事はここでは何も言えないのですが、ロザールさんが証言の終りに裁判長に唯一日本語で 「私は犯人として疑われても仕方が無いかも知れないが、私が今までで一番愛した人を自分で殺すことは絶対に出来ないことだけは分かって欲しい。」 (うろ覚えです。間違ってたらすいません) と訴えた時には、私だけでなく、傍聴席のあちこちでハンカチで顔をぬぐっていたことだけ報告しておきます。 この裁判の判決は、2002年9月4日(水)午前10時に言い渡すそうです。 |