秘書の小部屋 2004.7

2004年7月31日(土)晴れたり降ったり

仕事をする気が起きやしませぬ。夏は休むものざんす。どおれ、とベランダに出た秘書。鳩さん、こんにちは。お元気ですかい?とご挨拶をいたします。

おやまた、そんな顔しちゃって。取って食いはしませんよ・・・ 

と言いつつベランダの現況に気づいた秘書の形相が変わります。

おのれ、目玉焼きにしたろうか。勝手に卵を増殖させるんじゃない。昨日までは1個だったろうが。鳩の卵は殻ごと分裂するのかっ。

ちんまり並んだ二つの卵を見て、頭がくらくらしています。

ちび鳩1羽だけでピイピイ充分うるさかったのが(まだ継続中)、ピイピイ×2だとは許し難い暴挙だ。訴えてやるっ、たって東京地裁は受け付けてくれませんでしょうな。秘書、完全に鳩になめられるの図です。

7月も終わります。同居人は昨日の早朝に富士ロックに行きました。苗場です。

意味がわかりますでしょうか。苗場の富士ロックフェスティバルに行ったのです。苗場が何で富士? そもそも富士山でやっていたのですが、ある年、台風の直撃を受けて遭難者が出そうな事態になって2日目に中止、ということがありました。

中止情報が錯綜いたしまして、朝ラジオで現地リポーターが会場中継したのを信じて出かけて行った同居人は、富士吉田の駅で引き揚げ者の群れに遭遇して戻ってまいりました。チケット払い戻しまで長かったこと。

気候条件の厳しい富士山でやるのがどだい無理な話、ということになって、冠は富士のまんま、富士山とは縁のない夏のスキー場で開かれるようになりました。

2年ほど前までは、一緒に行こうと誘ってくれたりしたのですが、秘書は貧乏人のくせに腰の痛くなるよなバンガロー暮らしは嫌です、テント暮らしも嫌です、ホテルでなきゃ嫌、とか言ってるうちに声がかからなくなりました。ふん。

あ~あ、どっか行きたいな。この世の果てでもいいぞ、喧しい○○○がいなくて、涼しい所なら、地獄だって極楽だい・・・

2004年7月30日(金)台風停滞中にて、ピカ晴れなれど風涼し

秘書が室内に引っ込んでおりましたら、チビ鳩が窓の直ぐそばまでやって参りまして、脱ぎ捨ててあった元健康イボサンダル今はイボがとれてただのサンダルにちょいと乗っかりまして、しきりにつつきよります。えいえいえいっ、と親愛の情なのか憎しみを込めてなのか・・・

お家に怖いおじさんがやって来ました。お父さんに用事らしいのですが、お父さんは仕事を首になって競馬で一発あてようとして全部外してお母さんをはり倒して内職の代金を奪って飲み屋で酔いつぶれてそのまま逐電しました。怖いおじさんはそんなお父さんにお金を貸していたというのです。帰ってくるまで待たせて貰おうじゃないか・・・ 母さんは台所の陰でエプロンを顔にあててしゃがみ込んでいます。お母さんを泣かせる悪いおじさんはボクがやっつけるんだ、えいえいえいっ、とボクは玄関の靴を棒切れでひっぱたきます。えいえいえいっ。と、そこへ背後から、「ぼうず、何やってるんだ」と低い声が響いて、ボクはぎゃっ。

というところでしょうか。さして長くもない脚を踏ん張って、右と左とにまたがったのを見ますと、鳩がサンダル履いてどうする、と声をかけたくなります。そのうち気が済んだのか、またプランターに戻って親子仲良く置物ごっこ。あんまりじっとしているので、もしや背中に硬貨を投入する穴でも空いているのかと確かめたくなります。

今日も平和だ。空気がうまい・・・ 

じゃないぞ。一大事勃発。我が社で編集会議ですと。この狭い(小汚い)編集長室に6人も集まるのですと。そんなに入る訳がないでしょうが。なに? 片付ければいいって? 誰が? 編集長が自分でやるって。3年もほったらかしにしておいたゴミを数日で始末するのですか。いつからスーパーマンにおなりですか。この暑いのに秘書は肉体労働は嫌ですからね。公民館でも借りてくだされ。

ところで、エラそうに電網空間とか電網総参謀長とかしきりに最先端ハイテク技術を口走る我が社の編集長、実はかなりのローテクオヤジであると、ちかごろつくづく感じます。

だって、未だにMacとWindowsとは文字コードが違うんだから、コード変換しなきゃだめだっていうのを覚えようとしません。メール本文に貼付けて寄越しやがって、編集するために改行マークを外さなきゃならなかった以前に比べれば、添付ファイルにしてくれるだけマシと感謝すべきでしょうが、秘書は、Windowsフジタに届いたファイルを開けて、こりゃダメだとMac新々松に送ってコード変換してまたWindowsフジタに送って・・・

ファイルの拡張子なんぞ気にもしちゃおらんです。(編集長のパソコンで)開かないから、そっち(Windowsフジタ)へ送るからテキストにして返してったって、こりゃあんたMacの圧縮ファイルですぞ。秘書はWindowsフジタで受け取ったファイルをMac新々松に送って解凍して送り返して。しかも編集長のパソコンを調べれば、ちゃんと解凍ソフトは入っておりますがな。

インターネットの初期設定もちゃんと自分でせえよ。クッキー全受け入れにしといたら有り難くないメールはどっちゃりくるでしょうが。拒否するかせっせと消去しなさい。編集長が「あれ?」と素っ頓狂な声を発する度に、(またかよ)と秘書は駆けつけるのです。

あ~、言っちゃった。

2004年7月29日(木)台風接近にて雨。涼しいです。

本年超々異常気象につき、東京近辺は天然オーブン状態になりまして、気温39度だの40度だの体温より高い日々が続きまして、これにはさすがのクーラー極悪説派総代表にして武蔵野原人ホモ・ヘンジンキジンデスネンシスの我が編集長も、気息奄々、塩田のナメクジ、トタン屋根の上のクラゲ、直火焙煎のナマコよろしくぐったりげっしょり。意地はらないでクーラーつけりゃいいものを・・・

こういう時に炎天下を徘徊しますもので、お約束の熱中症一歩手前の生干し状態。果たせるかな、夏風邪を引きまして、しょぼしょぼしております。いい加減に気付け・・・

医者に行くよう忠告しましても、つべこべつべこべ、ほんとにオヤジの頑固なのは始末が悪い。

と思っておりましたら、さすがにまずいと思ったようで、しおらしく医者に行きました。

だいたいが、1月に健康診断受けてその結果を未だに聞きにいってない、5月の末に入院騒ぎをおこしてすったもんだして別の病院で脳波検査などを受けてその結果も放ったらかし。なにかあれば病院のほうから言ってくる筈だったって、編集長の脳波なんて元が元だけに、どういう状態ならまともなのか、医者が頭抱え込んでるのと違いますか。

しかし、医者から帰ってきて言うには「どこも悪くない」

ったって、このしょぼしょぼしているのは・・・ 

「効く薬はないから、スポーツ飲料でも飲むように言われた」そうです。それって、××につける薬はない、って言われてるのと一緒・・・?

さて、炎熱地獄から一転して、本日は台風がおいでになるとかで避暑地なみの涼しさとなりました。また、どこかで河川が氾濫しなければ言うことはないんですが、科学の発達した今も、ちっぽけな人間様は自然現象の前にはお手上げ状態です(と言っても先日の大水害は、人災の要素大有り)。自然をねじ伏せようという考えは捨てて、共存すべきです(秘書は何を言っているんでしょう。自分で意味不明)。

実は秘書は新たな悪夢を抱えました。

昨日、お家に帰って窓を開けてベランダを見ますと、おや、あなたは自立しそこねた息子鳩、そちらの方は母さん鳩。2羽仲良くプランターに並んで、何事ですか、とお尋ね申し上げれば、母さん鳩が腰を浮かします。お腹の毛がふかふかと色つやもよろしくちょこっと触ってみたいですなあ・・・ おや、その白い物体はなんでございますか。まあるくてピンポン玉のひしゃげたような・・・

ぎゃああああ

また卵を産んでいいと許可した覚えはないぞっ。

2004年7月28日(水)相変わらず晴れまして、物みなじんわりこんがりと・・・
台風接近だってさ。少し涼しいかも。

イボイボ健康サンダルを履いて足裏が痛いのは体のどこかが悪い。はて、どこだろ、とインターネットで足裏検索をしてみました。正確には「足裏、ツボ」検索。図解で出て参りました。ご丁寧に右足と左足と別々に解説してありますが、秘書が見た分には殆ど同じです。

さて、秘書は足裏の下半身が痛い。と自分で言っておきながらなんのこっちゃ?

踵を地に着けて(足が地に着いてないくせに、とは余計なお世話)、足指を頭髪に見立てて立てると(文字が重複するな。言語センスがいまいちだ)、土踏まずのあたりがウエストで即ちその下が足裏の下半身。

♪このツボ、なんのツボ、気になるツボ、名前も知らないツボだけど、イボサン履くと痛むのさ~

小腸のツボでありました。

そう言えば秘書はお腹の調子がよろしくございません。なんかぐじゅぐじゅと、ナンパにしくじってばかりの軟弱青少年のごときです。よっしゃあ、と鍛えることにいたします。精神注入棒を振りかざしエイッ、というのは今時流行りません。

ひたすら苦痛に耐えてイボサンダルを着用します。一足ごとにズキンと痛みが脳天に走って、痛い、痛いけど、ああん気持ちがいいわ~、とマゾヒスティックな喜びに目覚める秘書。目黒ラビリンスの常連になる日は近い。小泉さんと鉢合わせしませんように。

さて、感ずるものあってトイレに駆け込んだ秘書。黄河の大氾濫のような○○に襲われました。大きな声では言えない○○です。大きな文字なら言ってもいいかしら。

鬼のような下痢

ひたすら耐えて放心状態になって出てまいります。すっきりしたようなげっそりしたような。

おや?

と秘書、気づきます。足の裏が痛くない。イボサンダルが快適だ。即ち、荒療治しちゃったのでした。

あ~あ、秘書は今日もお馬鹿全開だ。

2004年7月27日(火)晴れ

秘書部屋の扇風機が壊れました。

秘書部屋はただでさえ狭いのに、使わない椅子やシーズンオフの暖房器具や書店の発送用梱包材や編集長の資料引き出しや本棚からあふれた古本などがごっちゃり詰め込まれて、物置みたいになっているので、体を斜めにしても移動できない時があります。

扇風機をまたごうとしてつい引き倒し、バリバリバリと凄まじい音がして扇風機がのたうちまわりました。起こしてみると、羽根が1枚折れておりました。たったそれだけのことなのに、扇風機というものはまともに動きゃしませぬ。

電源切って羽根を外してみましたら、そうだ、これはもともと羽根が折れていていらないというのを秘書が貰ってきて接着剤ではりつけて使っていたのでした。捨ててしまえ、と叫ぶお方がおりますが、何を抜かしおる、物には命があるのですぞ、祖末にするな、と秘書はまた接着剤で貼付けます。明日の朝までおいとけばくっつく筈だ・・・

翌朝、出社して、秘書は扇風機の残骸を見いだしました。羽根がもっと折れていました。おのれ・・・ 犯人は聞かずとも分かっております。むすっとした秘書は黙ってタオルで頬かむりをして、○○○の部屋に忍び込んで扇風機を持ち出してきました。後のことは知りゃしません。新しいのを買えばいいんだい・・・

暑くて足の裏がべたべたします。夏向きといえどもスリッパはスリッパなのです。足が蒸れないのが欲しいな、と考えた秘書はイボイボ健康サンダルを買いに行きました。昔秘書んちにもあったのですが、放し飼いにした座敷モルモットがイボを全部齧ってくれた結果、ただのサンダルとなりはてまして、ベランダ用に格下げしたのでした。

折しも、処分品だとかで、一足380円で売っているではありませんか。昔はたしか1580円はした筈。

早速買い込んで着用におよびます。蒸れないしツボが刺激されて快適、の言葉に共感するあなたは健康サンダルなんぞ履く必要もないくらい健康です。

秘書は、足の裏が痛くて一歩も歩けませぬ。

テレビで芸能人がタイあたりに出かけて足裏マッサージを受けて絶叫するのを見た事がありますでしょうか。あれと同じです。体のどこかが悪いと、該当する足裏部分に激痛が走るのです。よっこいしょと足を持ち上げて裏をながめたら、一面にベルギーワッフルみたいな窪みができていました。気色悪う~。

海の中を自在に泳ぎ回る人魚姫は、陸の上の王子に恋をして人間になりたいと思い、声と引き換えに魔法使いに脚を貰います。声が出ないだけならまだしも、その脚は一歩ごとに針の山を踏むような痛みが伴うのでした。(中略ほとんど略)人魚姫は海の泡と消えました。

秘書は人魚姫に痛く共感します。違う、甚(いた)く共感します。一歩踏み出すごとに、ぐぎっ、んぎゃあ。人魚がシャベクリ漫才やってる気分です。

2004年7月26日(月)曇り

本日は編集長の裁判シリーズのその2、

「次はイラク派兵違憲確認訴訟だ!
 第1回口頭弁論・7月26日
 午前10時30分 東京地裁713号法廷」

です。ま、懲りないオヤジだこと、じゃない、さすが真相の深層編集長、あくまでも真実を追求します。この精神には敬服いたします。

ちと、夏バテ気味なのですが、控え目に、と言ったところで聞くよな御仁ではござんせん。少々気温が下がったのが救いです。

見かけたら拍手喝采叱咤激励をお願いいたします。カンパなんかいただくのもよろしいかと存じます・・・(平身低頭)

2004年7月25日(日)晴れ

朝起き上がる気がしやしませぬ。同居人は、昨日炎天下バーベキュー大会に出かけて行って、そのまま葉山くんだりまでお出かけして帰ってきやしませぬ。あやつは本当に遊び好きです。

秘書はお家で寝ているのが一番好きです。寝るより極楽はなかりけり。とろとろうとうと、楽しい昔を夢に見てうふふんむふふふん。秘書にだって輝く青春があったんだい・・・恋人とゴージャスなラブホテルに行きました。エレベーターに乗って行く先は3階のスペシャルルーム。ボタンを押します。となぜか、ピンポーンと玄関チャイムのような音がします。はて?もう一度押します。ピンポーン・・・

ぐっ、玄関のチェーンしたまま寝ていたのでした。帰ってきた同居人が、早く開けろと催促しておりました。××ヤロー、あと30分遅く帰ってこいっ。

開けてそのままベッドに後戻りしますが、失われた夢は戻って参りませぬ。しかし秘書は寝ます。実はお目めの奥がズキズキ、頭がガンガンの、どうも眼性疲労なのです。暇そうなのに、なんで眼精疲労かとお思いなさるな。パソコンの画面を睨むのは、お仕事する時ばかりじゃございませぬ。

2004年7月24日(土)晴れ

夏バテ息切れにつき本日休業、と、ぐうたら朝寝朝風呂をしておりましたら、あらら携帯に着信記録がござって、げっ、お得意様ではありませぬか。泡食って電話したら、原稿あるけれど、月曜でいいよ、とのこと。こういう時にはお客様が神様に見えます。灼熱の地の不寛容の神ではなく、湿潤の国の八百万(やおよろず)の神様です。イワシの頭なんかと同類です。

ほんじゃま、のんびりするかとベランダに出てみれば、げっ、鳩一家が勢揃いで団欒の真っ最中。お邪魔しました、とカーテンを引いて隠れるも時既に遅し、ビビった父さん鳩がバタバタバタッと飛び出し、慌てた母さんが後を追ってバタバタッ。ちび鳩がつられてパタパタッ。全員で向いの電線に飛んで行ってしまいました。

これって、巣立ち? 感動のドラマがあると思っていたのに、あっけないものですね。

早く出て行け、と思ってはいましたけれど、こんな形で出て行かれたのは、ちいと淋しいです。元気でな~、とハンカチ代わりに湯上がりタオルを振ってベランダに干してきました。

近頃ピーピー泣きよって、本当にうるさかったのですが、いなくなっちゃった後のプランターの、酷暑にもめげず寒々しいことよ。チビ鳩、結構可愛かったかも。

そう言えば、昨日でしたか、一家勢揃いしてまして、臆病な筈の父さん鳩がサッシの枠から身を乗り出して秘書の部屋の中を何度も伺っておりましたが、あれは、ご挨拶のつもりだったのでしょうか。家の息子(ということにしておきます)がたいそうご厄介になりまして、ありがとうございました。明日立つことになりましたので・・・とか。

と感傷に浸りつつ、缶ビール片手に夕刻ベランダをのぞいてみれば、おいっ、お前は自立した筈の息子じゃないか。愛と青春の旅立ちはどうしたっ、のこのこ帰ってくるんじゃない。

定位置のプランターに座り込んでこちらを見ている子鳩がおりました。

2004年7月23日(金)晴れ

急成長中の秘書んちのベランダ鳩。親と同じ大きさになっちゃいました。母さん鳩と2羽並んだときに、どっちが親だ?と一瞬迷います。見えるところの模様がほとんど同じです。よーく考えて、黄色い産毛がちらほらしているのが息子(ということにしておきます)だと気がつきました。産毛さえなければ一人前の鳩です。

頭のてっぺんでそよそよなびく頼りない毛を見ていると、ついむらむらと引っこ抜きたくなりますが、オヤジ様の数少ない頭髪を毟るより怒られますでしょうなあ。

チビ鳩はしょっちゅう秘書とにらめっこをしてますもので、一家の中では一番肝が据わってきました。母さんは秘書と顔が会うと近頃緊張気味です。父さんに至っては気配がするだけであたふたと逃げていきます。

父さん鳩の脚を見たら輪っかがはめてありました。どこかの飼い鳩らしいです。もしかして、お坊ちゃん鳩? そういえば模様立ち居振る舞いがどことなく上品ですな(と、俗物根性丸出しの秘書)。

父さんはどこかに本宅があって、秘書んちのベランダを別宅にして愛の巣を構えたのでしょうか。どの世界でもまったく色男は・・・と思いつつ、鳩の生態について調べてみました。

「鳩は完全一夫一婦制で絶対に浮気をしない鳥と言われています。
一度カップルになると強い愛の絆で結ばれ沢山の子孫を残します。」

ぶっ。秘書んちのベランダでこれ以上子づくりに励むなっ。

2004年7月22日(木)晴れ、やや涼し(32度だよん。慣れとはおそろしいものだよん)

先日、吉祥寺にお出かけした時の事です。駅の南口を歩いておりましたら、ぎょっ、超ミニスカ、というよか腰の回りに小さな布切れを貼付けただけ、豊かな胸には、それ水着の上?と聞きたくなるよなタンクトップ、即ちほとんど裸みたいな金髪の背の高い女性その他色白長身グラマーな女性が4人並んで道っ端に立っておりました。ただ立っているよな風情ではなくて、街頭販売みたいな雰囲気です。商品が何かは勝手にお考え下さい。浮かんだ言葉によって、あなたの品性が試されます。

向かいのカラオケ店に入ろうとしていた中年おじさんが、訳のわからん英語で話しかけていました。ディス・イズ・ア・ペンの類いですが、某国某総理の「スパゲティ、マカロニ、ソフィア・ローレン、イタリアだあい好き」よかまともかと存じます。おじさんはすぐ、直接の意思疎通をあきらめて傍らの男に話しかけていました。

どこ?国?(って日本語までカタコトにしなくても・・・)

ルーマニアとポーランド、と男が答えておりました。

そんな遠い国からやってきて、真性熱帯日本の地元住民も逃げ出したくなるよな××暑い街頭で彼女たちは何を・・・ 

秘書はつい最近、人身売買の話を読んだばかりでした。考え過ぎってものでしょうか。

ふと、近くのビルに目をやりますと、「白人パブ○○○○3階」の看板。時代錯誤な店名だこと。ターゲットは中年おじさん族でしょうかね。

ところで、その時秘書は、行列のできる回転寿しの前の階段で行列していました。お客が帰るごとに列は少し前進して、やがて冷房の効いた店内の待ち席に昇格します。暑いのと腹が減っているのとで、店外の客は店の中を睨んで、早く食え、と無言の圧力をかけています。ビール飲んでる客を見つけようものなら、回転寿しでビールなんか飲むなっ、と訳のわからん怒り方をします。

ようやく中に入れてもらって、人心地つきつつ店内を見回すと、管理がなってねえぞ、この店。狭い店内に何人店員がいるんだ。客が2人立つと4、5人の店員が群がって片付け始めるけど、あふれて突っ立ってるだけの店員がいるぞ。減らして他の事に気ぃつかえっ。

と、思った通り、寿司屋なのに、おしぼりもでません。醤油こぼした秘書はティッシュで拭き拭き。味も、一皿130円だから贅沢言おうってほうが罰当たりなんでしょうけど、行列するほどの味じゃないぞっ。おまけに注文した品を忘れるなっ。聞こえないことがあるからでかい声で注文しろとは書いてあったけど、エンガワって言ったら、へいっエンガワ、って復唱したろうが。

だれだ、こんな店グルメガイドに入れたのは。この次は絶対、北口の100円寿司に行くからなあ。

以上、貧乏人の歯ぎしり体験記。

2004年7月21日(水)晴れ(甲府で40.4度だって)

昨日、お家に帰ったら、ベランダに子鳩の丸焼きが出来上がっておりました。

という悪趣味を口走りたくなります。何をどう言っても暑いです。昨日、都心は39.5度に達しました。

秘書の同居人は都心にお勤めです。最寄りの駅は新橋です。テレビの酷暑特集を見ていましたら、都心を上空から見たサーモグラフというのが映りまして、場所は新橋で駅の周辺は真っ赤っかの高温地帯でした。再開発とかで、海際に軒並み高層ビルを作ってしまったために、海風で冷やされることがなくなって、近年近辺の気温が急上昇したそうです。

同居人曰く、新橋あたりは絶対40度を超えている筈だっ。

毎日スーツ姿で満員電車に揺られて都心に通う同居人は、毎朝予想気温を聞くたびに溜め息をついております。そろそろ一揆を起こすかもしれません。都心部の超高温は、異常気象だけでなく、浅知恵による人災の要素が大有りです。

東京の田舎の蒸し風呂事務所で仕事をする秘書も溜め息混じりです。汗をかくので水を大量に飲みます。飲むはじから、お肌から蒸発していきます。汗と一緒に塩分も失われるそうですので、きっと秘書は塩を吹いていることでしょう。どれ、とちょいと嘗めてみます。

ん?

しょっぱいのは確かなんですけど、なんか味がついているみたい。

もうひと嘗めしてわかりました。醤油味です。考えてみれば、調味料はほとんど醤油しか使ってないもんなあ。すると、タイの人とかはナンプラー味なのかしらん。韓国の人はキムチ味、インドの人はカレー味、アメリカの人はケチャップ味・・・と考えていると、食べてはいけないものの味について想像している気分になります。

そんな馬鹿な事を思いつつ仕事をしていたら、突然Windowsパソコンのフジタが狂い始めました。変換ができねえです。母音と子音を分離しちゃって、「日」と入力したいのに、「nいtい」だって。「三師」は「sあnshい」だって。

慌ててフジタの胴体に触ってみたら、うわぁ、発火しそうだよ。

2004年7月20日(火)晴れ(都心は39.5度ですってよ)

なぜか、忙しい秘書。仕事って、いっぺんに重なるものなのですね。暇で暇でしょうがないときには、何のお声もかからないのに、忙しい時に限って、大勢の方が、一人しかいない秘書に御用を言いつけます。くすん、ぐすん、仕事がある喜びを噛み締めなくちゃ。

参院選の前は、暇で暇で、つい天国への道なんぞをつけちゃいましたが、ご覧いただけましたか? 期間限定で3日ほど開通していただけでした。見た人は“ラッキー”と素直に喜んで下さい。サマージャンボが当たるかも。

さて、あでやかな水着(下着?)姿のウソ秘書は、 うふふむふふのnatasha henstridge様でございました。道をつけるに当たって、“著作権”とかいう文字が秘書の脳味噌ボックスの隅っこをちらちらしました。だもんで、どっかのサイトの画像に直接リンクしちゃおうと思ったのですが、ところがどっこい、検索すると、かの画像が納まっているのは、ことごとくエロサイト。ばれれば、社長に怒られます。苦肉の策で○○○○しました(好きな言葉を当てはめてください。入れた言葉で、あなたの品性が分かります。)

我が社のサイトにこんなページが存在していたことを、社長も編集長も知りません。ふっふっふっ。

ところで昨日秘書は、お隣の町吉祥寺へ避暑に行きました。んじゃなくて、お買い物に行きました。クーラーの効いてる涼しい店巡りをしたのですから、避暑でも間違いではありませんけれど。

夏向きの楽ちんそうなお洋服を買いにいったのです。なにせ、猛暑直撃の我が社屋、汗だらだら流してお仕事に励んでいるうちに、哀れ秘書は近年ふくよかになりつつある腰回りがアセモで真っ赤っかになりました。もったいない症候群の秘書は、無理矢理押し込めばはけるスカートが捨てられなくて、お肉をぎゅうぎゅう詰め込みまして、結果、無理矢理できたくびれに汗がせき止められて、自分で自分の汗にかぶれて、自家中毒じゃあるまいに、茹でエビだか茹でダコだか茹で唐辛子だか、痒いよい痛いよ・・・ 唐揚げの下ごしらえよろしくベビーパウダーをせっせとはたくもメンソレータムをきゅっきゅっ塗り込むも治りゃしませぬ。

同居人の「買ったる!」の一言に、殿様バッタのごとくに飛びつきました。ついでに水着なんかも、と試着してみましたが、とても人前にさらせる代物ではなくなっていると、改めて自覚。そそくさと退散いたしました。

若者よ、人生は長いけれど「旬」は短いのです。肝心なのは「今」。後で、という言葉は慎みなさい。

(と説教垂れたがる近頃の秘書。我ながら、やだやだ・・・)

2004年7月19日(月・海の記念日)晴れ

毎度ご無沙汰いたしました。秘書は避暑に行っておりました。カリブ海で豪華クルージングを楽しんでおりました。どうだ、参ったか、秘書だって行くときは行くんだい。

と、たまには豪勢にホラを吹いてみます。連日の暑さで泡を吹きそうになっております。しみじみ振り返るに、10日が過ぎております。はて、その間、何があったでしょう。

おお、そうでした、編集長の例の裁判が早々と判決が出たのでした。なんかよく分からない判決でした。ここで論じると秘書は偏頭痛を起こしそうなので、小難しいことは他の方々にお任せします。

さて、秘書んちのベランダ鳩、あれよあれよと言う間に大きくなりました。朝見て、また夜見ると、羽のはえ具合が違ってたりします。外見はすっかり鳩になっちゃいました。できたての生ゴミみたいな姿をさらしていたのが先月の末ですから、3週間でもう生意気な青少年に成長したのです。くちばしと頭と脚と全体のバランスがとれてきて、不細工ではなくなりました。

しかし、しげしげと見ると、鳩というのは結構凶暴な顔をしています。ご先祖様が恐竜だったらしいのが頷けます。そう言えば、羽のはえかけの頃、お尻のあたりをつついて、えらい剣幕で怒られたりしたのですが、あの半端な羽の筋ばり具合は、まるで映画「エイリアン」のモンスターみたいでした。

鳩は鳥目です。昼間は、秘書の姿を見ると、威嚇したり後ずさったりと忙しいのですが、日が落ちてくると、置物みたいになっちまいます。それをいい事に、じろじろと観察し、どれちょいと羽の具合を・・・

うわっ、ぎゃっ、反撃されました。これこれ興奮するでない。取って食いはせんぞ・・・ 若鳩の丸焼きって、おいしいかも。

ところで、鳥というものは、枯れ草や枝を集めて巣を作るんですね。カラスなんぞ、ワイヤーハンガーを集めて器用に折り曲げたりしますね。

鳩はどんな巣を作るのでしょう。平和のシンボルです。きっとふかふかの極上の巣を・・・作りゃしません。イメージに似合わず粗雑な巣・・・も作りゃしませんでした。ベランダのプランタの少し窪んだ土の上に卵がゴロッ、でした。産みっぱなしの上にどっかと座って暖めてヒナが孵って、そのまんま地べた暮らし。

プランタには、木が1本と百合が2本、その他カタバミなどが生えておりましたが、日に日に大きくなる鳩の尻に敷かれて、雑草類全滅。次に気がつくと、百合が1本押し倒されて、討ち死に。もう1本の百合も、水やりがままならないので、肥料はたっぷしあるのに(チビ鳩の大量フンチ)、いじけた花を咲かせています。恩を仇で返された気分です。

おまけに早朝から、飯っ、とピーピー泣きよりまして、うるさいこと。早く巣だっていって欲しいものです。来年は二度と居座られないように、プランタにびっしり茄子でも植えてやろうと、今から算段しております。

それにしても暑い。なんで、こんな日に秘書は××暑い会社に出勤してるんだ・・・ 秘書の人生、焦げたコロッケじゃないぞ。

2004年7月9日(金)晴れ

梅雨明け前だというのに、連日真夏日が続いて、どうやっても暑いざんす。脳味噌が融け出して沸騰するざんす。

まさかとお思いでしょうが、我が社にクーラーはありません。何故って、それが我が社のモットー、ポリシー、とっとっと、カタカナ語使っちゃいけません、某人が怒りだしまして、この暑いのに、余計鬱陶しくなります。言い換えまして、それが我が社の経営方針、基本理念だからだそうです。へっ?

窓という窓を開け放って、扇風機を最強にします。少しは涼しい・・・けれど書類が飛ぶぞ。社内に竜巻が起こるぞ。ただでさえ整理の悪い社内がぐっちゃぐっちゃになるぞ。すでに顧客名簿が紛失して発送作業に甚大な影響が出ているのに、もっと地獄に落ちるぞ・・・道連れは嫌だぞ・・・秘書だけは天国に行くんだからな・・・

まこと猛暑は人格まで破壊するようです。

限度を超えて暑いので、秘書は近所のスーパーに緊急避難します。金回りの悪いこのご時世でも、食品売り場はどこのスーパーでもギンギンに冷えていて気持ちいい~。買い物カゴ抱えて買う振りしてうろちょろして、冷えすぎる前に、やっぱ他で買おう、みたいな顔して手ぶらで出てきます。しかし店外に出たとたん、熱気にどかっと体当たりされて思わずくらくらっ。

夏バテ気味です。

夜も、ちいとも気温が下がらないので、秘書は夜の巷というか、住宅街をちょろちょろします。樹木が鬱蒼としているお屋敷のあたりは、冷気が漂っておりまして、ほっと一息つけますなあ。金持ちは自然をも支配できるんですなあ。うろうろし過ぎて不審尋問にひっかからないよう、気をつけなくっちゃ。

涼しい風の通り道を歩いていると、あちこちに青少年がたむろしています。その気持ち十分わかりますなあ。この××暑いのに××狭い住宅で××うるさい親の小言寝言なんか聞きたくねえよぉ俺は人生しくじらねえぞぉ中間テストはしくじっちまったけどよぉようするに金が稼げりゃいいんだ・・・ 秘書は昔はそんなことを考えてましたっけ。結果、現在の貧乏秘書が存在しております。

今思います。体力で金が稼げるのは若いうちだけだ。本当に成功したかったら、きちんと勉強するこった・・・

ベランダのヒヨコ鳩は驚異的な速度で大きくなります。もう体長は親の半分くらい。まだ羽がはえそろっていないので、オーブンにつっこむ前の七面鳥をミニチュアにしたみたいです。親鳥がいない時に、お尻を向けて座っているヒナのお尻をつついてみました。うふっ、は虫類みたい。親鳥が来たと勘違いして振り向いたヒナが怒ります。当たり前だな。

秘書、座り込んでじっとにらめっこをします。そのうち慣れたのかおとなしくなってうつらうつらするかと思いきや、秘書がちょいと手をあげると腰を浮かします。はいっ右手はいっ左手。あはは面白い。両手をあげると、よたよた立ち上がって、なおもあげると、口を開いてぐわっ。あはは面白い。けどいい加減にしておかないと、成長してから仕返しされるかも。

秘書が引っ込むと、ヒナさん、タバコ屋の店番のおばあさんみたく、こっくりこっくり・・・

2004年7月7日(水)晴れ

ご無沙汰いたしました。近頃やる気絶滅傾向の秘書です。別に忙しいわけじゃございません。と言うよか、不善をなすほどのナニがござったりしちゃって・・・

暑いと思いきや、夏でございますねえ。季節感も風流も棚ざらえしたって出てきそうにない我が社は、万年不快指数100パーセント状態ですなあ。寒ければ全身が霜焼けになりそうだし、春には耳の奥まで埃っぽいし、暑くなればサウナいらずですし、秋口は懐がスースー。言ってもしょうがないけれど、嫌だ嫌だ・・・

さて、秘書んちのベランダの居候鳩一家に赤ちゃんが誕生いたしました。6月の末のことです。

いつものようにお家に帰った秘書がベランダの窓を開けましたら、おや、育児放棄ですかい。おまけに卵が1個しかない。なんだ、このフンチの固まりみたいなゴミは・・・と思ったらヒナが孵っていたのでした。お母さんとお父さんが交代で抱っこしてます。

お腹の下からぽこっと顔を出すヒナの可愛・・・くないこと。ひよこのくせして、毛が煙突に放り込んだみたいな煤けた色してまだらでまばらで、黒いくちばしがデカくて目つきが悪くて、お前は禿鷹か。鳩ぽっぽの母さん、ぼけっとしていて、卵をとりかえられちまったんでないのかい、と思わずつぶやく秘書。

きっと秘書の根性が悪いから可愛く見えないんだ、とも思ったりしたのですが、どれどれ、とやってきた同居人も、「可愛くねえ!」と大声で呼ばわりました。鳩の母さん、むっとしましたか。

毎日眺めていると、この派ヶ高君、ぐんぐんと大きくなります。ふと気づきます。卵はふたつあった筈。あんたの弟か妹はどうしたかい? 親鳩が2羽ともいなくなった時にしげしげと眺めてみたのですが、どっこにも見当たりません。ベランダの柵はふさいであるので、「隙間から落ちた」可能性はゼロ。すると・・・

派ヶ高よ、お前が食っちまったのか。

じーっと見つめたら、このちび派ヶ、いっちょまえに秘書を威嚇しよります。おのれっ、焼き鳥にして食っちまうぞっ、と秘書半分本気。そもそも産みたて卵の時に見つけて、茹でようとしたんでした。この派ヶ高は、茹でられ損ねの方なんでしょうか。

それにしても暑くて嫌になります。

織り姫さまよ、こんな時に不甲斐ない恋人と逢い引きなんぞいたしますと、イライラが募って決定的な別れ話をしてしまうものです。今年は会うのをやめときなさい。