プロテスト3 2002.2.23 言葉の雪合戦にて

今朝、歯磨きをしようと思って蛇口をあけた。
手を水にかざしたら、いきなり手がしびれた。

しびれは、体にはいって、脳みそが
ピリリと音をたてた。

今朝、トウフを作ろうと思って、蛇口をあけた。
手を水にいれたら、手が痛かった。

つくるのだ。このトウフを。
家族のために、あしたのために

やっと、

白いトウフができたら、指が白く凍りつき
もう二度と動かなくなった

冷たい水が流れている。

凍った山の
あのスケートリンクのような人工池から

いのちのぬくもりを奪い去って。 

黒く、冷たい水が、 ビニルとコンクリートの管を伝って、
蛇口へと流れている。

そして地底には、あいもかわらず、
水が流れている。透明な、清らかな水が。

「真実」というさらさらとした 音をたてて。
いつか、マグマを動かそうと 

流れている。