横河電機4200万円 佐藤脱税事件の隠し所得全容判明

3/11朝日新聞朝刊 一面

←クリックで拡大。

庄内南部広域水道の浄水場工事に、

加藤代議士事務所 前代表 佐藤三郎

容疑者の影あり!

てことは、市民の水道料金の一部に疑惑あり

ということなのか!?

↑の事を鶴岡市議会3月定例議会一般質問で問うと、またも自民党議員から「当局の答弁の必要なし」の議事進行! これは誰でも問わずにいられぬ問題ではないのか!?

加藤紘一代議士事務所の前代表・佐藤三郎容疑者(61)の脱税事件で、容疑となった隠し所得2億7700万円の提供企業のほぼ全容が判明した。新たにわかったのは、いずれも東証1部上場企業の横河電機(東京都武蔵野市)と安藤建設(同港区)。横河電機は、山形県発注の浄水場工事の受注をめぐり成功報酬として4200万円を提供。安藤建設は、代議士宅の新築費を要求されて拒否したが、脅されて解決金1000万円を支払ったという。

 前代表は、首相候補と目されていた代議士の威光をかさに、どう喝的な言動を用いて業者に資金を迫ったとされる。

 東京地検特捜部の調べによると、佐藤前代表は00年までの3年間に約2億7700万円の所得を隠し、約1億円を脱税した疑い。特捜部は、業者側から提供された大口資金を一つひとつ固め、隠し所得を積み上げたとされる。

 関係者によると、横河電機は、県企業局が山形県朝日村に建設した庄内広域水道南部浄水場の計装設備工事の受注を目指していたが、営業面で劣勢に立たされていた。そこで同社幹部は、前代表を2度にわたって訪問。「受注の口添えを」と懇請した。前代表は「おれに頼めば大丈夫だ」と請け合ったという。

 競争入札の結果、横河電機が8億8000万円で落札。前代表は受注額の5%にあたる4400万円を成功報酬として要求。交渉の結果、4200万円で折り合ったという。

 この資金は前代表が隠し所得の受け皿に利用したとされるコンサルタント会社「コーショーコーポレーション」(横浜市)の00年の売り上げに計上された。帳簿上は都内の設計会社からの入金になっており、横河電機がこの設計会社を通じて資金提供したとみられる。

 また、佐藤前代表は98年秋、安藤建設に、代議士私邸の土地探しと家屋の設計を依頼。「建築費を全額負担したうえで、代議士に貸してほしい。内装は、代議士夫人の希望通りにやってくれ」と要求した。

 ところが、見積もりの結果、数億円にのぼったため、同社側が断ると、前代表は「おれに恥をかかせた」と憤慨。代わりに金銭を要求してきたため、同社は1000万円を支払ったという。

 このほか、法人税法違反罪で起訴されたライジングプロダクション(現フリーゲートプロモーション)の関連会社が99年、土地取引の仲介料名目でコ社に1800万円を振り込んだほか、現金でも1000万円を前代表に渡していた。特捜部は、いずれも前代表が税務申告すべき個人所得だったとみている。

 また、コ社が、経費として会計処理した資金の中には、代議士の私設秘書数人に支払った賃金があることも発覚した。前代表側によると、この賃金は同社の経理などを手伝ったことへの対価だという。1人月5万円程度で、年間の支出は計100万円余にのぼった。支出は数年間に及んだが、代議士の政治資金収支報告書に記載はなく、政治資金規正法違反にあたる可能性がある。

    ◇

 資金提供について横河電機の内田勲社長は「事実関係を早急に調査する。現時点ではコメントを控えたい」と話した。一方、安藤建設の首脳は「報告を受けていないが、金銭提供はなかったと思う」と話した。

(03/11)

ホーム