鶴岡水道住民投票の会の新聞報道!


毎日新聞10月5日(木)

庄内南部広域水道問題
住民投票求め、きょう署名スタート
「3万人集めたい」

 来秋から供給が始まる庄内南部広域水道問題で、広域水道への転換の是非など水道
事業に民意を反映させるための住民投票実現を目指し、「鶴岡水道住民投票の会」は
5日から、住民投票条例請求のための署名活動を始める。同会代表の草島進一同市議
らが4日会見し、「市議会へのインパクトを強めるため、3万人の署名を集めたい」と
語った。
【粕谷 昭二】

 庄内南部広域水道は月山ダムから供給を受け、鶴岡市と周辺7市町村の家庭に安定
供給を図るのが狙い。これに対し、住民投票の会は@鶴岡市は地下水を水源にしてい
るが、今後の人口推移からみて現在の水量で将来も十分賄える。水源を変える必要は
ない。A水道料金高騰への住民の不安が大きい。B現在は天然水並みの水質だが、薬
品が多用される広域水道は不安だ−などと、広域水道事業への疑問を投げている。
 同会は、住民生活に深くかかわる問題は住民自身で決めようと、これまで通り地下
水源の水を使うか、それとも行政の計画通りダム水源に切り替えるかを住民投票で問
いたいとしている。
 住民投票を実現するには、11月5日までの1ヶ月間行う署名活動で鶴岡市の有権者7
万9317人(2日現在)の50分の1に当たる約1587人から署名を集め、市議会に住民投票
条例の制定を求めて過半数の賛成を得る必要がある。
 草島代表は「ダム建設、広域水道事業計画に民意が反映されてきたとは言えない。
受水費が決まる前であり、住民投票によって見直しをさせる可能性は残っている」と
語っている。

毎日新聞10月6日(金)

署名活動始まる
庄内南部広域水道
問題で住民投票

「鶴岡水道住民投票の会」は5日、来秋から供給が開始される庄内南部広域水道の是
非について民意を問う住民投票条例の制定を求める署名活動を始めた。
 この日は午前9時、会のメンバーら5人が、鶴岡市役所前から署名活動をスタート。
「みんなで決めよう!鶴岡の水」をスローガンに、通りがかる人に署名の協力を呼び
掛けた。
 代表者の一人の草島進一同市議は、「午前中だけで1〇〇人近くの人に署名をして
いただいた。庄内南部広域水道問題に民意を反映させる最後のチャンスなので、多く
の市民に協力してほしい」と話している。
 署名期間は11月5日まで。市議会に条例制定を求めるには、鶴岡市の有権者7万9317
人(9月2日現在)の50分の1に当たる約1587人の署名が必要で、制定には議会の過半
数の賛成が必要。
 


朝日新聞10月5日(木)
ダム水導入「住民投票を」
鶴岡市民がきょうから
条例求め署名活動

 現行の地下水による水道用水を来秋、月山ダムによる庄内南部広域水道に切り替え
る問題をめぐって、鶴岡市民たちが住民投票条例の制定を求め、直接請求の署名活動
を五日から始めると四日、「鶴岡水道住民投票の会」の代表者が記者会見で述べた。
十一月五日までの間に、鶴岡市の有権者数七万九千三百十七人(九月二日現在)の五
十分の一、千五百八十七人以上の署名で条例案を市議会に提出できる。住民投票の会
は三万人の署名を目標に掲げている。
 会代表の主婦酒井由美さんによると、五日午前、市から代表者証明書が交付され次
第、四人の請求代表者と委任された「署名集め人」である受任者が市役所前や銀座通
りに立ち、署名を呼びかけ始める。同時に、戸別訪問などで署名集めの笑い広げる考
えだ。また、すでに三百人確保したという受任者をさらに増やす段取りだともいう。
 住民投票条例請求の要旨によると「ダム水導入については、料金アップや多量の薬
品豆乳などへの不安から、多くの市民が疑問を持っている。水道問題では公聴会も開
かれず、民意とギャップが生じている。当面従来通り地下水一〇〇%の水道水を使い
続けるのか、計画通りダム水源に切り替えるのか、住民投票によって住民の意思を表
したい」としている。
 請求代表者で環境カウンセラーの桑原英夫元山形大教授は「ダム水導入は住民の賛
成を得てから決めても遅くない。大事なことは市民自身が決める、という自治の原則
に基づいた請求だ」と強調した。

朝日新聞10月6日(金)
「どうする?鶴岡の水道」
住民投票求め署名活動
「地下水残そう」訴え

 鶴岡の水道用水を来秋、月山ダムからの水源に切り替えるか、現在の地下水のまま
でいくかを、住民投票で決めようという条例制定を求める署名活動が鶴岡市内で五日
始まった。
 午前九時過ぎ、請求代表者らが市役所前で、ハンディマイクを手に第一声を上げ、
道行く人たちに署名を呼び掛けた。
 「子どもたちの世代まで、おいしくて安全な都岡の地下水を残そう 。鶴岡の地下
水は十分ある」「人口は増える、水需要は増大する、という二十年前の見通しは間違
いだった」「水道水の問題は市民の十分な理解を得たうえで決めるべきだ」などの訴
えに、自転車をとめて署名する人もあった。
 その後、一行は商店街に移動、街頭活動に加え戸別訪問もした。
 鶴岡水道住民投票の会代表の酒井由美さんは「出足はいい。手ごたえを感じてい
る。署名は、将来も井戸水でという人だけでなく、(水道水を)ダム水源に切り替え
るべきだという人にもして欲しい。この問題を住民投票で決めたいというのが私たち
の運動です」と話した。
 署名についての問い合わせは鶴岡市本町1の5の13 住民投票の会事務局(電話0235
・28・3338へ)




朝日新聞 山形県内版

地下水VS ダムの水

鶴岡の水道 どっちがいい?

鶴岡の水道水は、地下水とダムからの給水のどちらがいいかを住民投票で決めようと、民間の非営利団体(NPO)代表の草島進一鶴岡市議ら3人が「鶴岡水道住民投票の会」を立ち上げた。「ダムからの水は水質も落ちる。安全で良質な水を子供達に残したい」と訴えている。1日から、署名を集める「受任者」を集め始めた。

月山ダム給水控え「住民投票の会」設立

住民投票の会の呼びかけ人は、草島さんのほかに鶴岡市に住む主婦酒井由美さんと元山形大農学部教授の桑原英夫さんの3人。現在、同市の上水道は地下水を水源としているが、2001年秋からは、建設中の月山ダムから同市を含む8市町村へ給水が始まる予定になっている。
 草島さんらによると、月山ダムの総事業費は、1980年の当初計画では780億円だったが、現在は1780億円と大幅に増えている。ダムからの給水に切り替わると、水道料金は現在の2.5倍になると推察する。さらに、同市の地下水がミネラルウォーターとして販売されているのに対し、ダムから取った水はろ過の家庭で、発ガン性が問題になっているトリハロメタンなどの物質が含まれる恐れもあると指摘している。水需要についても、地下水で十分まかなえるとしており、「おいしくて安全な水を子どもたちに残すべきだ」として、市民の意思を確認したいとしている。
1日から署名を集める受任者を募り、住民投票条例の制定を鶴岡市議会に求めるため、3万人の署名を目標に掲げている。草島さんは「庄内南部のリーダーとして鶴岡市がまず、月山ダムからの給水の是非を問いかけ、さらにほかの町村でも、それぞれ動き始めてほしい」と話している。
また、同会は衆院選の立候補者予定者に、水道料金や広域水道事業などについてアンケートを実施、結果も公開する予定だという。



毎日新聞 山形県内版

鶴岡の市民団体
「ダムからの給水不要」
住民投票求め署名活動へ

ダムを利用した広域水道からの給水は水質悪化と高料金を招くとして、水の問題に取り組んでいる鶴岡市内の市民団体や主婦らが1日、「鶴岡水道住民投票の会」を発足させた。現在、市では天然の地下水を水道の水源に使っているが、来秋にも庄内南部の広域圏で「月山ダム」からの給水が始まる見通し。会では「現在の水源を変える必要はどこにもない。子供達に良い水を残したい」と反発しており、今年度中に市に住民投票の実施を求め、署名集めに取り組む。
(石川淳一)

鶴岡水道住民投票の会は、市内の住民団体「ウォーターワッチ・ネットワーク」(代表・草島進一市議)や、地元の主婦、元山形大農学部教授の桑原英夫氏らで発足した。住民投票の実施を求める理由については1,月山ダム計画 の策定時に住民への説明がなかった。2,ダム建設費に工事費がかさんだ影響で、水道料金が跳ね上がろうとしている。3、現在の水源は天然水なみに良質だが、ダム水では水質の悪化は必須ムなどとしている。また「現在の水源でも市内の需要は満たすことができ、広域水道への移行の必要はない」と計画そのものに疑問を投じている。
会では、「月山ダムの水は必要かどうか」を焦点に住民投票の実施を目指している。今後住民の署名を集め、市議会に住民投票条例の制定を求める。草島市議は「まずは全市民の関心を高める運動を展開したい。3万人の署名を目指す」と話している。
住民投票実施までの手続きは、1ヶ月間に有権者の 50分の1の署名を集め、市議会の議決を得る必要がある。今回の動きは市内にとどまるが、同会では波及効果で他市町村にも同じ動きが出ることを期待している。
庄内南部広域水道は鶴岡市を中心とした1市6町1村で来週から導入予定。鶴岡市水道部によると、現在の家庭水道料金の平均月額は2614円。移行後の料金は現在の約2倍にあがる見通しだったが、「現在は県内でも一番安く、値上げ後も県内の平均レベルにとどめたい」という。
会では毎週水曜に「水道を考える会」と題した意見交換会を開いている。同会(0235/28/3338)