”公共事業”見直し論の五十嵐敬喜氏。鶴岡で公共事業を徹底的に斬る!

緊急フォーラム「広域水道を考える」11/26終了!

五十嵐敬喜
● 公共事業の不倒神話は崩れはじめてきた。亀井氏によって233の事業の中止が発表された。しかし、公共事業は、2万件といわれており、そのうちのたった233しかつぶれていない。オカネでいえば、2兆数千億の公共事業がつぶされたが、1千兆をはるかに超える事業がまだ継続、計画がされている。
このままいくと、財政構造上、国が滅びることになる。これを加藤さんは危惧したのだ。自民党ももちろんもたなくなる。
●財界も、建設業者が転換期に入っている。熊谷組などに対して国も救済にはいろうとしているが、とても救済しきれない。


●「公共事業は、まったなし。公共事業は、今こそ見直さなければならない。その理由は2点。1点目は、財政問題。財政はもう完全に息詰まっている。国の借金は、900兆を超えている。もうパニック状態。公共事業がそれをひきおこしている。巨大ゼネコンも公的資金を導入していかなければならない時代。これは野村証券のシンクタンクでも指摘している。加藤さんも、この財政危機を指摘しているところでは一致している。公共事業削減と消費税15% から30%の増税は、これからは絶対にさけられない状況。それをやらないと赤字国債の発行をさえも止められない。そのくらいの事を中央では考えている。だから、公共事業は絶対に止めなければならない。2点目は環境。今の子供達の原風景の中に、生きている川、生きている山、生きている海、完全になくなっている。生態系はどんどん死んでいる。海外の海にいくと、ほっとするものがある。それはテトラポットがないこと。日本中の海がテトラポットだらけ。川はダムだらけ、これ以上やったら、生態系は完全にだめになる。
これはもうだれも反論できない。公共事業を直さなければ日本は直せない」
●「ダムは、もうすでに20世紀最大の産業廃棄物となって、川を殺している。月山ダムにしても30年もつだろうか。堆砂した後の処理方法もなく、誰も責任をとろうとしていない」
と先日、先生が答申をおこない、民主党から、鳩山さんが川辺川で発表した、緑のダム構想を提示なさった。
●「保屋野初子さんは、「広域水道は、もう勝者がいない。敗戦処理の時代と思っていい。受水を凍結し、負担金の処理方法を徹底的に議論すべき」と結んだ。
またも鶴岡史上、歴史的な一日でした。


五十嵐先生の著書一覧


会場からの声(アンケートより)

「県知事が水道料金について最近、リップサービスをしている様だが(料金を下げるというような)それにまどわされることなく頑張って欲しいし、まやかしを明確にしていく必要がある」(五十代・男性)
「広域水道に限らず、(鶴岡市は)民意を反映していない事が非常に多い。一度定めた事は時間がたつと、見直す必要があっても業者(特に建設関係)や上部機関などに気兼ねばかりして、住民の利益を見ないでいる。無視している。特に最近では全く住民を無視した「大学院」建設や、どさくさにまぎれて慶大の研究機関までもぐり込ませた事など。今後はこの様な事にならないためにも住民投票は大切である。ただし、「住民エゴ」にならない様に配慮も必要である」(七十代・男性)
「しっかりと進めてください。敬意を表してエールを送ります。戦後50年経ったむ日本列島は今、いたるところで、真のリーダー欠如の時代に突入した感あり。幸い鶴岡は、多くの困難と戦いながらも貴重な市民グループの運動展開のお陰でこの悪しき状態に大きな風穴があこうとしています。同時にその風穴をあけることの成否は、いままさに全市民の手にかかっているといってもよいでしょう。大変とは思いますが、先行き明るさも感じ、後戻りのないようお互い頑張りたいものです」(七十代・男性)