<携帯電話中継基地局アンテナ設置を断念するまで>

2002年12月13日:NTTDoCoMoより、自宅マンションの管理組合理事会に、マンション屋上へ携帯電話の中継基地アンテナ設置の申し入れ、説明があった。

2003年01月17日:マンション各戸の郵便受けにNTT側のアンテナ設置計画の資料が配布された。(理事会メンバー以外のマンション住民はこの時点で初めてこの計画を知った。)

その後住民有志が電磁波問題市民研究会のホームページにアクセスし、電磁波やアンテナ設置の問題について情報を得た。

2003年02月03日:近所の公民館を会場にして、NTT側よりマンション住民への説明会が実施された。マンション全33戸中住民13名が出席した。席上では住民からアンテナ設置に伴うさまざまな問題(例えば、アンテナを設置しても建物の強度上問題が無いという回答を、マンションの設計者からNTTがまだ得ていないということや、アンテナ設置に伴う電磁波による健康被害、電波障害、建物劣化、強風時の風音等)が指摘された。NTTは住民側の様々な指摘に対し、今後も検討を続けるということであった。

2003年02月13日:マンション管理組合理事会が開催された。この会にはNTT、工事請負業者も陪席する。理事会は住民にアンケートを実施して意見を集約し、NTTに返答することにする。

2003年03月中旬:携帯電話中継基地局アンテナ設置についてマンション各戸に対しアンケートが実施される。

2003年03月29日:アンケート集計の結果が住民に通知される。その結果は全33戸中17戸が回答し、そのうちアンテナ設置に賛成したのは2戸(13%)反対15戸(88%)ということであった。この結果を受けてマンション理事会は、NTTのアンテナ設置の申し入れを辞退する旨が、報告と共に理事長名で書かれていた。


寄稿一覧に戻る