<私の電磁波過敏症について>

 自分が電磁波過敏症であるのに、気づいたのは6、7年前である。電磁波に反応して頭痛を起こしていたのだが、症状が同じため、化学物質に反応していると思い込んでいたのである。例えば、順天堂川津店からラパン川津店に行く歩道とか、変電所からサンマルクまでの歩道とかは車も多いので、排気ガスのせいだと思っていた。
 誤解に気づいたのは、菅田公園ができたからである。緑豊かで車はあまり通らない公園なのに、頭が痛い。真上に11万ボルトの高圧線が通っているのである。そうか、照明器具売り場で頭痛がするのは、隣にある除湿剤のせいではなかったのか。これを機会に買った電磁波メーターでいろんなことがわかった。

 電磁波メーターは最近安くなり、5000円を切った。しかし、「人間電磁波メーター」と呼ばれているわたしには必要ないのだ。ちなみに、「人間化学物質検知機」とも呼ばれている。
 冷蔵庫、レンジ、オーブン、精米機の作動音で逃げ出すし、こたつ、カーペット、電気ストーブは使えない。銀行や郵便局でのお金の出し入れはできるだけ速やかに行うし、松江のスティックビル1階の魚の泳ぐモニターには近づけない。島根県の情報公開室の資料棚近くのコンピューター付近には高被曝の場所があるし、歩道を歩くときは電柱や電線の少ない方を選ぶ。自動販売機を使うときもできるだけすみやかに、特に下部に頭を近づけないようにするなど、頭痛がおきないよう、被曝量を減らす工夫がいる。
 娘が小学1年生のとき、学校に近い菅田公園での校外学習が企画されたので、15分くらい電磁波量の測定をしたら頭痛、吐き気、胃の痛みが数時間取れなかったことがあって以来、電磁波調査の依頼は断り、電磁波メーターの貸し出しだけにしている。


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