[投稿]ソウル・826次水曜デモに参加して


参加されたハルモニたち
 8.10関西フォーラムの直後、世界同時連帯集会にあたる13日の水曜デモに参加するために訪韓した。


女性への暴力をやめよ!日本軍「慰安婦」被害者ハルモニに正義を!公式謝罪と法的賠償を
 13日の日本大使館前、数日前から断続的に降りづづく雨が上がり、薄日が差していた。11時半を過ぎて人数が増えだし、やがてシュプレヒコールの練習が始まる。参加者数は300〜350くらいだろうか。例によって「岩のように」の歌声で幕を開けた水曜デモは、被害者ハルモニたちを囲んで若者たちがリードする。発言の合間をぬって歌やパフォーマンスが繰り広げられ、参加者の集中を途切れさせない演出は手慣れたものだ。

 私も、“6.21つながるコンサート”“8.10関西フォーラム”という大きな二つの企画に関わってきた関係から、発言の機会を頂けることになった。実は私はこんなこともあろうかと韓国語に精通する方に協力をお願いし、訳文を用意していた。

大阪からもつながるコンサートと関西フォーラムの報告

 わずか2〜3分のスピーチだったが、私は紛れもなく国際連帯の輪の中にいた。集会の最後を締めくくる声明文を高らかに読み上げたのは二人の高校生男女。若い力がこの闘いに絶えずエネルギーを注ぎ続けていることを象徴する姿だった。


多くの高校生が参加
 今年の世界連帯行動は、8ヵ国、11ヵ所以上で開催された。この日、挺対協のユン・ミヒャン共同代表はキル・ウォノクハルモニと共にオーストラリアの集会に参加、日本軍「慰安婦」問題解決のための議会決議に向けて準備中という。日本はますます国際社会から孤立しながら、その孤立を知らされず、日本国内の闘い、私たちの責務は重くなる。


ハルモニに名誉と人権を
 しかし日本でも、この10年経験したことのない状況を私たちは目撃しているのではないか。奥深いところで何かが動き始めていると感じるのは私だけだろうか。つながるコンサートと関西フォーラムは、これまでと違って、マスコミが沈黙する状況の中で期待を大きく上回る大成功を収めたのだ。それが何を意味するのかを見極めるためにも、内にも外にも視野を広げつつ確実に次の一歩を進めていきたい。


2008年8月20日
アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局 N.Y





<カンパのお願い>
  日本軍「慰安婦」被害者の名誉と尊厳回復のための韓国ソウル「戦争と女性の人権 博物館建設基金」にご協力下さい。建設予定地を確保したにもかかわらず、必要な資金が不足していることから着工を1年延期せざるをえないという厳しい実情にあります。皆様の支援を再度心からお願いいたします。