[投稿]シーハンさんの闘いの軌跡と現在の活動を見られる動画

 署名事務局の「『対テロ戦争』への加担に反対し、イラク・インド洋からの自衛隊撤退を求めるシリーズ」(その8)「9.15ワシントン行動、10.27全米行動に見る新たな変化」は、アメリカの反戦運動の新しい動向をシンディ・シーハンさんの引退、復活とあわせて捉えられており、とても興味深く読ませていただきました。
 さて、「Democracy Now! JAPAN」というサイトに、シンディ・シーハンさんの引退および復活の会見などが「今週の新着字幕映像」としてアップされましたので紹介します。これは「Democracy Now」というアメリカのテレビ番組を日本語で紹介するサイトで、以下では、シーハンさんの会見などが完全字幕で放映されます。普通の主婦が息子の死についてブッシュと面会を求めていた2004年から、キャンプ・ケーシーの立ち上げ、さらには戦争を容認する民主党批判、引退、復活へと続く軌跡がシーハンさんのインタビューとともに映像で流れます。引退表明では、「平和運動も分裂しているし・・・」「命を削って運動を続けてきた」「左派が右派と同じように攻撃してきた」などの生々しい状況がシーハンさん言葉で語られます。引退宣言であらためて気づかされたのは、やはりこの引退は新たな闘いを準備するものであったということです。彼女は今後、「アメリカの大企業や帝国主義との闘いを世界中で支援する」ことを明言し、中東のパレスチナやイスラムの差別問題に取り組むことを強調しています。
 復活の際の映像は、シーハンさんらが、合衆国憲法に基づき憲法違反としてブッシュとチェイニーの弾劾と辞任要求を前面に掲げて闘っているということが確認できます。そして弾劾運動そのものが、大統領選での勝利と政権奪取を最優先とする民主党との亀裂をいっそう深めているということです。ここでもシーハンさんは、「国民の声を代弁していない党を支持することはない。市民による運動が必要だ」ときっぱりと言います。
 また、弾劾要求運動を進めるレイ・マクガバンの「石油を奪うために人々を殺害する価値などあるのか」という言葉も印象的です。彼は、「それでもやっぱり石油は必要だろ」「一日8人の命で石油が手にはいるなら安いもの」−−これこそが米国民が考えている本音ではないかといい、イラク戦争を厳しく批判しています。
 是非ご覧ください。

※哀しみに暮れる母から反戦運動リーダーへ(16分)
http://democracynow.jp/stream/070530-1/
http://democracynow.jp/stream/070530-1/dn2007-0530-1.ram

※シンディ・シーハン 大統領弾劾を要求(32分)
http://democracynow.jp/stream/070727-1/
http://democracynow.jp/stream/070727-1/dn2007-0727-1.ram

(2007.12.7.N)