[お便り]「テロ特措法」とたこ焼きの話

 今話題の「テロ特措法」、自衛隊の海上給油活動とやらで使われた、私たちの税金がなんと570億円(給油燃料費220億円、派遣費350億円)、と言ってもそんな金額見たこともないし大きすぎてピンとこないですよね。何か身近なものに置き換えないとよく分からない、という話を知人としていたら、横から変なこと言う人がいたんです。「570億なぁ。・・・8個200円のたこ焼き、何個ぐらい食えるんやろ?」。
おもしろいから電卓をたたいてみると、22億8000万個、のたこ焼き!? これじゃかえって分かりにくい。でもその人、まだ食い下がって、「それ全部食べるのに何年かかんのかな?」と計算したところ、「100年間、毎日、6万個以上(無理だって!)食べ続けてもまだなくならない」。(その前に1日目でお腹こわします、絶対)
 で、「それ、一人で食べようとするからやろ。皆で分けて食べたら?」ということで再計算。結果「10万人が1年間、毎日62個のたこ焼きを食べられる」のです(!)。―――これなら、ちょっと実感が湧きませんか?
 さらに、62個のたこ焼きを買うお金(約1600円)で、お米が2キロ以上買えます。ということは、570億円あれば、単純に考えても数十万人の人が1年間飢えをしのぐことができることになります。それがアメリカの侵略戦争協力のために、人殺しのために使われている・・・だんだん怒りがこみあげてきませんか?
 最初は、たこ焼き何個なんてそんなアホなと思いつつ、実際に計算してみると思いがけないところに行き着きました。何でもやってみるものですね。これって使える話かも知れないと思ってお便りします。
(2007.10.14 N/Y)