これ以上罪もないアフガン民衆を殺すな
 直ちに空爆を中止し、人々を飢えと凍死から救え


 私たちは、日本政府が9日早朝に自衛隊の軍艦3隻をインド洋に派遣した事を糾弾します。軍艦派兵の目的はアメリカの対アフガン戦争に参加し、軍事支援(後方支援)をすることです。アフガン民衆に対する人殺しの戦争に参加することです。このような戦争参加のための海外派兵は戦争放棄、武力不行使を定めた日本国憲法を全面的に踏みにじる暴挙です。絶対に許せません。
 政府与党は戦争参加のために「テロ対策特措法」を強行採択しました。しかし、小泉首相は法律通りではラマダンまでに間に合わない、とばかり法律の基本計画もまだできていないのに、そんなことは無視して勝手に「調査・研究」名目で軍艦をインド洋に送ったのです。こんなふざけた話はありません。過去の日本の戦争では常に現地・軍部が独走して戦争を始めました。今度の戦争では首相自らが憲法を否定し法律を無視して独走を繰り返しています。初めからこんなやり方です。この後どれだけ勝手な既成事実を先行させて戦争参加をエスカレートさせるかわかりません。危険極まりないやり方を徹底的に批判しなければなりません。
 派遣された自衛隊艦隊の目的は米艦隊に対する輸送・補給です。(調査なんか初めからうそっぱちです)。政府は更に高性能のイージス艦を加えた第2弾を送り米艦隊に合流させるつもりです。いま米艦隊は連日アフガンに対する空襲を繰り返しています。艦隊は戦争を続けるために爆弾、燃料、物資を必要としています。これを補給し戦争を続けさせてやることは通常の補給とは全く意味が違います。日本が戦争の共犯となる事です。また、イージス艦はコンピュータで米艦隊とつながっています。これらの軍艦はインド洋に行くだけで自動的にアメリカ艦隊の一部となり戦力を増強し、その目、耳、手足の役割を果たすのです。私たちは何でもアメリカの言うままに自衛隊を差し出し憲法を踏みにじって平気で戦争に参加することに大反対です。

罪もない民衆を殺すな 戦争を直ちにやめろ

 アメリカがアフガンに対してやっている戦争は侵略戦争、人殺しの戦争です。米はアフガンに攻撃されたわけでもないのに、アフガンに戦争をふっかける何の権利もありません。
 何の罪もないアフガンの民衆を連日殺している空襲を直ちにやめさせなければなりません。核兵器に次ぐ破壊力を持ち人々を殺し尽くす燃料気化爆弾やクラスター爆弾など、国連でも使用が禁じられている残虐な非人道的兵器の使用をやめさせなければなりません。アフガンに対する好き放題の破壊と虐殺の中止が必要です。
 国際社会でも空爆を非難し、中止を求める声はますます高まっています。当初から危惧された通り、アメリカの戦争が大規模な飢えと凍死の災害をもたらしているからです。国連援助機関やNGOは「カブールだけで一〇万人が死ぬ」、「全土で数十万人が死ぬ」として冬が来る前に戦争をやめることを要求しています。テロへの仕返しを口実にした国家の破壊や大量虐殺を許してはなりません。「直ちに戦争をやめろ」という声を一人一人が上げて行きましょう。(2001/11/10)

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