シャロン国際戦犯裁判の当事者であり最重要の
証人が証言を確約した直後暗殺される!

裁判の証人を口封じ。
レバノン政府はイスラエル・シャロン首相の関与を公然と非難




■私たちは、本HPにおいて、ベルギーでシャロン首相を国際戦犯裁判にかけるかどうかの決定を要請するオンライン署名運動に協力してきました。1982年、レバノンにあったサブラ・シャティーラの難民キャンプで、パレスチナ人を大量虐殺した事実上の指揮・命令者として、当時の犠牲者達とその家族が現在のシャロン首相を告訴した問題です。
 もし現在、パレスチナ自治政府の解体と再占領を狙う強硬路線を一直線に突っ走るシャロン首相、軍事侵攻と虐殺を今も繰り返すこのイスラエルの首相が、裁判にかけられるとすれば、更にはそこで有罪判決を受けるとすれば一体どうなるでしょうか。シャロンの戦争は国際的政治的に大打撃を受けるでしょう。あのシャロン首相が自らが被告席に引きずり出されようとしている現状を見過ごすはずはないと思います。

■皆さんは1月25日の朝刊を見られたでしょうか。我が国の新聞・TV報道では、少なくとも見出しには、裁判との関係が一切触れられず、ただレバノンの民兵指導者が暗殺されたとしか載っていませんでした。これでは真実が半分も伝えられていないのです。
 事の真相は国際戦犯裁判の口封じだったのです。1月24日、この裁判にとって決定的に重要な証人、「唯一の証人」とも言われている元レバノンのマロン派キリスト教民兵指導者ホベイカ氏が爆殺されたのです。犯行声明を出したのはこれまで全く知られていない団体でした。そしてこの事件が起こったのは、裁判に向けてベルギーの上院議員にホベイカ氏が自ら「進んで証言する」と言明したわずか2日後だったのです。
 イスラエルの諜報機関等が関与したとの物的証拠は出ていませんが、ホベイカ氏の爆殺が、一体誰の利益になるかは言うまでもないことです。ホベイカ氏は当時シャロン首相からの命令を実行に移したに過ぎないと言われているのです。

■裁判は3月初めにもパレスチナ人犠牲者とその家族が出した告訴状を受理するかどうかを決定すると言われています。私たちは改めて、皆さんにこのオンライン署名にご協力をお願いするとともに、シャロンの戦争をやめさせ、イスラエルの占領をやめさせ、パレスチナ人民に連帯する闘いに微力ながら参加していきたいと思います。


2002年1月27日 アメリカの「報復戦争」と日本の参戦に反対する署名運動 事務局




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