Mr.President George W.Bush
アメリカ大統領 ジョージ W.ブッシュ殿

要 請 書



 アメリカの「報復戦争」は国際法的にも道義的にも何の正当性もありません。侵略戦争そのものです。大統領はすべて9月11日が始まりだと言います。しかし、これまでの歴史の結果あのニューヨークでの事件が起きたということはわかっているはずです。冷静さを失った人たちが気づき始めています。アメリカが進む方向に反対する声が大きくなっています。早く軍事攻撃をやめないと国際社会からアメリカは孤立してしまうでしょう。
 ブッシュ大統領は「テロを応援する者は許さない」と言います。でも今、アメリカが最大限に支援している「北部同盟」もテロの集団だということが耳に入ってきます。テロといわれる北部同盟を支援しているアメリカをブッシュ大統領はどう考えているのでしょうか。
 日本に住む私たちは小泉政権の一連の「参戦法」に反対です。絶対に戦争をしてはなりません。日本が戦争をする理由はどこにもないのです。私たちの国は過去にアジアの民衆に侵略戦争と植民地支配で多大な犠牲を出したことを思い起こします。
 日本に住む私たちは沖縄と日本全土が戦争支援基地になることに反対します。アメリカの軍事行動と共に、在沖米軍基地と在日米軍基地は「戦時体制」をとり、次々と中東・インド洋に米軍を派遣しています。在沖・在日米軍基地が殺気立つと同時に、基地周辺に住む私たちは緊張を強いられ、生活にも多大なる影響が出ています。アメリカが「報復戦争」を続ければ沖縄を始め基地周辺の人々は否応なく巻き込まれていくのは必至です。
 沖縄から遠くイスラムの地で、けがをし、おなかをすかせ、夜も眠れない子どもたちやお年寄りたちに56年前の沖縄の姿が重なります。
 アメリカが行っている戦争に反対する私たちは、短期間に日本全国6527人の署名を集めました。
 一分でも早くあらゆる軍事行動をやめるようアメリカ大統領に強く強く要請いたします。
2001年11月30日金曜日
アメリカの報復戦争と日本の参戦に反対する署名運動事務局

心に届け女たちの声ネットワーク
共同代表 国政 美恵




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