北陸大学アフガニスタン写真展(2月20日)報告

―─沖縄戦映画、韓国反基地映画と同時開催―─



「日本は戦争であれだけひどい思いをしているのに、
 どうして参戦しようとしているのか理解できません」(女子学生)

「アメリカの語る正義とはこんなものだ」(男子学生)



 2月20日(水)北陸大学法学部棟406教室において、アフガニスタン写真展が行われました。これは、演習授業の一環として行われたもので、写真展と同時に、沖縄の記録映画(1フィート運動)「ドキュメント沖縄戦」と「沖縄戦 未来への証言」、そして韓国での射爆場反対闘争を描いた記録映画「梅香里(メヒャンリ)」が上映されました。参加した学生のみなさんの感想を紹介します。特に、アフガン戦争の被害と日本の参戦に関して多くの意見を書いていただきました。(事務局の不手際で、報告掲載が大幅に遅れましたことを深くお詫び申し上げます。)

日本は戦争があると戦争には参戦せず、食糧やお金を出すといった形だからいつも非難されているがそれは戦争のつらさや命の大切さを知っているからなので悪いことではないと思う。だから今回日本が参戦したことには残念な思いがある。
アメリカの報復攻撃をテレビなどで見てアメリカはまだこんなことをやってるのかと思いました。日本は参戦すべきではないと思います。
結果的にアメリカは武力によって行動を起こしました。そして日本も支援というたてまえとして参戦しようとしていましたが結局のところ何も変わっていない気がします。これからの時代に向けてまたこのように考える時間を与え、国民全体として考えを改めていく必要があると思います。
アメリカは同時多発テロという大規模な損害を受け、その仕返しでアフガニスタンを空爆しているが、空爆にあてる費用をもっと難民の人たちにあててほしいと思う。日本も攻撃はしていないが食糧や燃料の寄付という形で参戦しているわけだから平和な日本とはいえない。
アメリカが行っている報復戦争はしかたないと思います。それはやられて何もしない方が無理だと思うからです。今日ビデオを観てまた戦争に対する考え方が変わりました。やはり、戦争はあってはいけないことです。日本の参戦についても同じ過ちを繰り返さないためにも、参戦は反対です。
ひどく心が痛みます。また、同じあやまちを繰り返しているようでなりません。戦争以外何かいい方法はなかったのでしょうか。日本の参戦もいくら米といい関係を保ちたいからと言って参戦してはまた地獄のような戦争が日本で起こるような気がしてならない。もっと考えてほしい。
日本が参戦することで、関係のない人たちまで巻き込むと思うのであまりやってほしくないと思う。罪のない人を殺してしまう戦争は、何も先にはつながらないくだらないことだと思った。
テロを受けたからって、報復攻撃をするのはおかしいと思う。日本は参戦しないで、戦争をやめる方法を考えるべきだと思う。アメリカが被害を受けたのだからその分お返しみたいな考えはどうかなと思う。
この戦争でさらに戦争の悲惨さとその意味を感じさせてくれた。人を殺さず、何とか話し合いですまないものかとつくづく思う。
日本は平和主義を唱えていたのだから、参戦はするべきではないと思った。
戦争によって何かが解決するとは思えない。だから、こういうことは絶対してはいけないと思う。日本が関わると日本の人々にも被害を及ぼされる危険があるため参戦は反対だ。難民の援助は続けてほしいと思う。
何よりもそこにいる難民たちを助けるように努力していく必要があると思う。
アメリカのアフガニスタン戦争は、昔から起こっている戦争につながっているものであると思うので戦争が起こるのは仕方がないことかもしれないが、関係のない人々が多くの被害にあっているのはかわいそうなことだし、その人々はどうすることもできないので関係のない人に被害を与えるのは許せないことだと思う。日本は協力することはよいことだと思うが、自分の国が巻き込まれないようにしてもらいたい。
アメリカのアフガニスタン戦争に日本が参戦することには賛成できません。日本は戦争であれだけひどい思いをしているのにどうして参戦しようとしているのか理解できません。罪もない人が被害にあっているのは許せない。
アメリカとアフガニスタン(中東)との戦争は今回アメリカを標的にするものであったから私たちの目にも飛び込んできたが、ずっと昔から続いている。アメリカは簡単に報復戦争といって空爆をしたり、罪のない人たちを殺している。テロ組織は許せないけど、罪のない人たちを巻き込んではいけないと思う。この戦争に終わりがあるのかなあと不安に思う。日本の自衛隊派遣等については日本とアメリカとの間に安保条約が結ばれているからにはどうしようもないことなのかなと思うけれど、私は素直に賛成できないなあ。
日本の参戦はしない方がよいと思う。戦争の怖さなど知るとなおさらそう思う。世界で起きている戦争もそうだけれど、世界大戦のようなことはもうあってはならないと思う。
アメリカの報復攻撃により、何も関係のない子ども達への被害はあまりにもひどすぎると感じた。日本の参戦についても、もっとアフガンの市民への支援の方でがんばってほしかった。
テロ組織の壊滅が目的といいながら、結局のところ苦しむのは何も知らないような子どもたちなのだということがはっきりわかった。アメリカの語る正義とはこんなものだと感じた。
個人的意見としては、今回のアメリカの攻撃には賛成だったので何も言えた義理ではないが、攻撃下には常に罪のない人々が存在していることだけは決して忘れないでおかなければならない。他国は参戦ではなく、まず救護や支援といった形式で戦争に参入すべきである。武力を用いれば、それが仲裁であろうと加勢であろうと、結局犠牲が出てしまうことはこれまでの経験の中でどの民族もわかっているはずなのだから。自分は攻撃に賛成した分、犠牲になった生命の重さを背負わなければならないだろうし、せめての償いに、何かしらの武力を伴わない形で支援を行わなければならない。
日本は戦争には参戦すべきではないと思います。日本はこの戦争に対して、熱くなっているアメリカとアフガニスタンの間にたって冷静な判断で対応すべきだと思いました。
日本はこれ以上被害が大きくならないように両方の国に対して安全な解決策をすすめる力になる必要があると思います。
戦争はひどすぎるので、するべきではない。これ以上の犠牲者は出すべきではない。人を殺すことにマヒしてはいけない。

2002年4月24日 アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局