(紹介)米原子力空母の横須賀母港化に反対する署名運動
−− 「原子力空母の横須賀母港問題を考える市民の会」の呼びかけ。3月末50万人の目標に向け、ご協力を! −−


(1) 米原子力空母の横須賀母港化に反対する署名が、地元の市民団体「原子力空母の横須賀母港問題を考える市民の会」の呼びかけで取り組まれています。すでに、37万を超える署名が集められ、3月末までに50万を集めることを目標として、集中した運動が進められています。この署名運動に、一人でも多くの人が協力していただけるよう呼びかけたいと思います。
昨年10月28日に日米両政府は、横須賀を母港とする空母キティホークの後継艦として、2008年からニミッツ級の原子力空母を横須賀に配備することを発表しました。地元住民の反対の声や、横須賀市、神奈川県他、周辺自治体の反対声明を無視しての一方的な合意です。『中間報告』に向けての日米安保協議中には一切表に出されず、地元自治体への説明も何もないままに、『中間報告』の発表で「突然」に公表されたものです。

日米安保協議『中間報告』は、原子力空母の横須賀母港化と同時に、辺野古への新基地建設や、厚木から空母艦載機部隊の移転が予定される岩国の新滑走路建設、米軍横田基地への自衛隊司令部統合などを盛り込んでいます。対テロ戦争と対中国軍事戦略を睨んだ米軍再編の下で、自衛隊は米軍のグローバルな戦略の中に一層深く組み込まれ、米軍との融合、一体化を強めようとしています。その下で、沖縄と日本全土を米軍基地として自由に使用させようとしています。原子力空母の横須賀母港化はその一環であり、在来型の空母を大きく上回る能力を持つ原子力空母の配備は、横須賀からイラク戦争に出撃したキティホークが果たしたような侵略的な先制攻撃機能を一層強めるものになります。大型化する空母の配備に合わせて、兵員の増強とインフラの整備、基地の機能強化が進められ、対中国、朝鮮半島戦争をにらんだ拠点整備、戦力増強を進めるものになります。
※『中間報告』については、「辺野古への新基地建設合意糾弾! 日米安保協『中間報告』撤回! 自衛隊の米軍への統合反対! −−日米同盟はグローバル軍事介入同盟へ。軍事力の融合・一体化は質的に新しい段階へ−−」(署名事務局)を参照。


(2) 原子力空母の配備は、基地周辺の環境汚染と騒音や事故、事件などの被害の増大に加え、放射能汚染と事故の不安という新たな被害を、住民に押しつけようとしています。
地元では1973年の空母母港化開始以来、反対運動が粘り強く続けられてきました。大型空母に対応するための横須賀基地の12号バース延長工事が97年に予算化された翌年には「原子力空母の横須賀母港問題を考える市民の会」が設立されるなど、原子力空母の母港化に反対する運動は、精力的に続けられています。昨年3月には、30万人を超える反対署名が横須賀市長と神奈川県知事に提出され、両者の反対声明を出させる大きな力になりました。そして、現在取り込まれている署名は、最初に述べたように既にこの数を超えています。
※「原子力空母の横須賀母港問題を考える市民の会」HP http://www.pasopit.co.jp/cvn/ を参照。

自衛隊の米軍との一体化、日米同盟のグローバルな軍事介入同盟へのエスカレーションに歯止めをかけるために、各地の反基地闘争の重要性が高まっています。私たちは、沖縄の運動、横須賀の運動、全国各地の運動に連帯し、軍事同盟強化への批判を強めていかなくてはなりません。原子力空母の横須賀母港化反対署名への多くの皆さんの協力をお願いします。

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■署名用紙は、HPからダウンロードすることができ、オンラインの署名もできるようになっています。

私たちは、原子力空母の横須賀母港計画を断念させるために、次のことを横須賀市長に求めます。
1.法に基づく市長の権限によって、12号バースの追加工事や原子力空母母港のための工事(浚渫等)を認めないでください。
2.原子力空母の母港計画・寄港のストップを表明し、そのために必要な行動をとってください。

※署名用紙pdfファイル http://www.pasopit.co.jp/cvn/pdf/syomei_p.pdf
※電子署名 http://www.pasopit.co.jp/cvn/e_syomei.html
※「原子力空母の横須賀母港問題を考える市民の会」HP http://www.pasopit.co.jp/cvn/


2006年2月27日
アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局