ウラニウム・メディカル・リサーチ・センター
アフガニスタンのウラニウム汚染
アフガニスタンの人々に代わっての緊急アピール
2003年1月


UMRCのアピール原文(PDF)

 これは、「不朽の自由」(OEF)爆撃作戦の間にウラニウムによる体内汚染にさらされたと思われる、アフガニスタン人と共同体から採取された40の人的、生物学的試料と地質学的サンプルの研究室での分析への緊急資金援助のためのアピールである。

背景

 2002年5月に、ウラニウム・メディカル・リサーチ・センター・Inc.(UMRC)<www.UMRC.net>は現地調査団を派遣して、アフガニスタンの住民と国内避難民への聞き取り調査と検査を行った。(「現地調査団の調査報告からの抜粋−プロジェクト:アフガニスタン」を参照。)

 兵器のタイプと攻撃システムについての独立した検討によると、放射性で有毒なウラン合金と硬化目標ウラン弾頭が連合軍によって使用されたことを示している。(次を参照。ダイ・ウィリアムズのOEF兵器に関するすばらしいドキュメント<www.eoslifework.co.uk>; マーク・ヘロルド教授の<http://pubpages.unh.edu/~mwherold/AfghanDailyCount.pdf>および<http://prop1.org/nucnews/briefslv.htm>)

 ナンガハル州は「不朽の自由」作戦の戦略目標地帯であり、高高度および低高度の精密誘導爆撃と、初めての新世代の深貫通、「洞窟破壊」、激震弾頭の使用が行われた。(<www.antenna.nl/wise/uranium/dhap99.html>参照。)

 UMRC現地調査団は、湾岸戦争帰還兵と同様の複合的な臨床的症状を示す疾患や健康状態に苦しむ数百人の人々を確認した。特定のウラニウム汚染によるものと証明された症状はない。この症状は、おそらくウランのちりの吸入による、複数の臓器の変質である。明白な汚染を確かめ、禁止するために、UMRCは尿試料と土壌サンプルを集め、ウラン放射性同位体分析のために、英国内の独立系の科学研究所に送った。

アフガニスタンの直面する状況

 8月に、UMRCはナンガハルからの研究成果の予備的な分析を完了した。例外なしに、尿試料を提供したすべての人が、ウラニウムによる体内汚染の検査結果は陽性だった。その結果は、どぎもをぬくようなものだった。このドナーたちは、有毒で放射性のウラン同位体の濃度が1999年に検査された湾岸戦争帰還兵の100倍から400倍を示したのである。

 もし、UMRCのナンガハルでの調査結果が、アフガニスタン中の他の共同体でも確証されるなら、この国は深刻な公衆の健康被害に直面していることになる。ウラニウム汚染は、これらの兵器で爆撃されたすべての環境の永久的な特徴になる。次の世代の誰もが危険にさらされる。結果は、壊滅的なものでありうる。(ウラニウムによる体内汚染に関しては<www.UMRC.net>を参照。)この汚染の範囲を詳しく調査し、アフガニスタン政府が公衆の健康被害の結果を管理するのを援助するために即座の行動が必要だ。

医学的科学的分析のための資金確保が緊急に必要

 私たちは、アフガニスタンの人々の利益のために、UMRCがアフガニスタンでのウラニウム汚染の範囲と広がりを確定するためのこの仕事を完了させるのを援助して頂くことを強く要請する。一つの尿や地質学的サンプルを科学研究所で分析するのに1000USドル(1000ユーロ)かかる。"Thermal lonisant Mass Spectroment"と呼ばれる専門的で非常に費用のかかる方法が必要とされており、研究所のスタッフはサンプルの厳格で詳細な準備と測定を行わなくてはならない。

 2002年9月に、UMRCの現地調査団は住民と共同体の調査を広げるためにアフガニスタンを再度訪問した。調査は最初に予測されたよりもずっと広い地域と多くの人口が汚染されている可能性を明らかにした。聞き取り調査された家族の多く(30%)は湾岸戦争疾患に類似した症状を示した。調査された新生児もまた医学的問題と汚染による先天的な影響を示した。村の長老たちは乳幼児の25%以上が不可解な病気にかかっていると報告している。

 40の尿試料が、マザリシャリフ、トラ・ボラ、カンダハル、ジャララバードはもちろんカブールでも、爆撃にさらされた大人や子供達から採取された。地質学的サンプルは爆撃によるクレーターの内部、近辺の共有地域、市場、子供達の遊び場、庭、農地、およびOEFの爆撃目標に隣接した水路から採取された。

結果をどうするか

 分析結果は編集されて医学および科学雑誌に発表される。その結果はまた、アフガニスタン政府の公衆衛生大臣に報告される。科学的な報告が、米国と「不朽の自由」作戦に関与しているNATO諸国政府に配られる。アフガニスタンに駐在する、それら諸国の兵士やすべての国際的な人道支援の職員も危険にさらされるのである。

皆さんの資金提供が極めて重要です

 どれだけの額でもUMRCを支援できますが、どうか、1サンプルあたり1000USドル(1000ユーロ)で、1人かそれ以上のアフガニスタン人サンプルを支援することを考えてください。支援金はUMRCの銀行口座に直接振り込むことができます。
 TD Canada Trust
   カナダドル口座 0685−520−3413
   USドル口座 0685−730−2599
   Swift Code TDOMACATTTOR
Transit No. 17562 Institution No. 004

 小切手、為替、銀行為替手形をUMRCに郵送することもできます − 電話またはeメールで問い合わせてください。 Canada 001-416-465-1341 e-mail <Info@UMRC.net>
すべての支援金は機密です。カナダと米国内で、UMRC Inc.は登録非営利法人で、税控除のための公式領収書を発行します。

UMRCについて

 アサフ・ドラコヴィッチ教授、医師、化学博士、はUMRCの医学調査部長である。

 UMRCは、湾岸戦争の「砂漠の嵐」作戦の米、英、カナダ帰還兵の劣化ウラン汚染の明白な証拠を科学的に確認した最初の組織である。UMRCの湾岸戦争調査は、医学・科学専門誌で発表され、国際医学会に発表され、NATO諸政府に配布された。

UMRCのスタッフは、アフガニスタン政府の公衆衛生大臣と面会し、予備的調査結果を提出した。1回目のアフガニスタン人の調査結果は、2002年11月にアルジャジーラのテレビ番組で国境を越えて、アサフ・ドラコヴィッチ博士の90分のインタビューの中で紹介された。9月のアフガン訪問による40の尿および地質学的サンプル――このアピールの特定対象である――の科学的結果は、2003年2月に発表される予定だ。

私たちは、これらの約束を果たし、「不朽の自由」爆撃作戦の直接の結果としてのウラニウム体内汚染、およびアフガニスタンの人々の公衆衛生と将来の世代との密接な関係の科学的証拠を提供することへの支援を要請する。
すべてのUMRCの活動と支出は寄付によって資金調達されている。


UMRCのeメール配信リストに追加を希望の場合は、あなたのeメールアドレスをここに送ってください<Info@UMRC.net>





(UMRCが上記「緊急アピール」を添付して配信したメッセージ)

アフガニスタンの劣化ウラン兵器−HELP 生物学的サンプルをテストする必要

親愛なる友へ、

ウラニウム・メディカル・リサーチ・センター(UMRC)と、協同して働く科学者は、1999年に湾岸戦争で使用された劣化ウラン(DU)の吸入による影響を示すオリジナルな科学的・医学的証拠を提供したことを喜びとし、また誇りにします。ウラニウム同位体を分析された連合軍帰還兵のサンプルは、ほとんど10年も前に被ばくした個人の中でDUがまだ保持されることを示しました。

この研究は、国際的科学および医学界によって広く受け入れられており、DUの使用が、法的に受け入れられた協定と、戦争の兵器を管理する法に違反するという主張への重要な支持を提供しています。

世界は今日類似した問題に直面しています。 UMRCのアフガニスタンから取られたサンプルの予備試験は、目標とされた地域に住んでいる個人の組織中の非常に高いレベルのウラニウムを示しています。UMRCは、追加的に40の土壌、水、および組織サンプルを集めました。決定的な調査結果を可能にするのに十分なサンプルです。

UMRCは、これらの追加サンプルの分析を支援するために独立の資金を見つけるという自分自身の問題に直面しています。より十分な詳細を述べた添付文書を検討する時間をとってください。あなたあるいは知人がこの努力を資金的にあるいは他の種類の支援で援助したいと思われれば、できるだけ早く返事をお願いします。

もう1つのリクエスト、この非常に重要な仕事の支援に関心を持っているかもしれない友人か同僚のネットワーク中のふさわしい個人にこの電子メールを転送してください。それは、あなたやあなたの知っている個人が1つのサンプルの分析に資金を提供することになるかもしれません。詳細に関しては、添付文書を参照してください。

UMRCは、低レベル放射線と劣化ウランの影響、および放射性廃棄物の拡散に関心を持っている個人および組織にこのコミュニケーションを送っています。

UMRCは環境と人間へのウラニウムその他の同位体の影響についての独立で、客観的かつ専門的な科学的・医学的研究を提供する非営利調査機関です。

<Info@UMRC.net>


(原文)

[Depleted Uranium Weapons in Afghanistan - HELP Needed to Test Biological Samples]

Dear Friend,

Uranium Medical and Research Centre (UMRC) and collaborating scientists are pleased and proud to have provided the original scientific and medical evidence in 1999 of the inhalational effects of Depleted Uranium (DU) used in the Gulf War. The Allied veterans' samples analyzed for Uranium isotopes showed that DU was still retained in individuals who were exposed almost a decade earlier.

This research has been broadly accepted by the international scientific and medical communities and provides key support for the case that DU use contravenes the legally accepted conventions and laws governing weapons of war and warfare.

The world faces a similar challenge today. UMRC’s preliminary testing of samples taken from Afghanistan shows very high levels of Uranium in the tissue of individuals living in targeted areas. UMRC has gathered forty (40) additional soil, water and tissue samples - enough to enable conclusive findings.

UMRC’s faces its own challenge to find independent funding to support the analysis of these additional samples. Please take a moment to review the attached letter which provides fuller details. If you or someone you know would like to help the effort financially or with other types of support, please respond as soon as possible.

One more request, please forward this email to appropriate individuals in your network of friends or associates who may be interested in supporting this very important work. It may be that you and the individuals you know would fund the analysis of one sample. Please see the attached letter for details.



UMRC is sending this communication to individuals and organizations who are concerned about the effects of low-level radiation and depleted uranium, and the spread of radioactive waste.

UMRC is a not-for-profit research organization providing independent, objective and expert scientific and medical research into the effects of uranium and other isotopes on the environment and humans.