原子力発電所で被曝した
長尾光明さんの「多発性骨髄腫」労災認定を求める
全国署名に取組もう



 長尾光明さんは、1980年ごろに東電福島第一原発などで被曝し、20年ほど経過したいま多発性骨髄腫で苦しんでいます。長尾さんの労災認定請求を支援するために、全国署名運動を行うことになりました。この運動は、当会も参加している「長尾光明さんの労災認定をかちとる会」が11月6日に提起したものです。
 10月23日には、厚労省の第一回専門家検討会の会合が行われました。そこで長尾さんの被曝労働を労災として認めるかどうかの審理が進められ、来年3月頃には結論が出されると予想されます。多くの署名で、厚生労働大臣に対し、「労災認定せよ」の声をあげていきましょう。

 長尾さんの累積被曝線量70ミリシーベルトは、白血病の労災認定基準の3倍を上回っています。多発性骨髄腫は白血病の一種であることから、労災認定は当然のことです。長尾さんの年齢からも病状からも、一刻も早く認定を実現させることが重要です。
 同時に、長尾さんはなぜ、どのような労働環境でそれだけ多く被曝させられたのかが問題になるでしょう。そのことは、1980年当時に、福島第一原発などで働いていたすべての人たちの被曝にも通じる問題です。
 福島第一原発では、ちょうど1978年ごろに、ガンマ線による被曝が急増しています。そして実は、プルトニウムなどが労働現場に高濃度で存在していました。このことは20年間も隠されたまま、昨年9月の当会への内部告発によって初めて明らかになったことです。東電はその事実を、もちろん労働者にも隠していたため、当時の労働者が知らず知らずのうちに、プルトニウムを吸入して内部被曝まで受けたに相違ありません。東電や東芝や石川島播磨などは当然このことに責任をもつべきです。これらの企業に資料を公開するよう要求した交渉の準備も進められていますが、いまだ容易に要求に応じようとしていません。
 長尾さんの労災認定を求めて、多くの署名を集めましょう。署名の力で、長尾さんの一刻も早い労災認定をかちとりましょう。さらに、被曝の責任を追及し、資料を公開させ、同様に被曝させられたすべての労働者の救済につなげていきましょう。

  署名を集約して厚生労働省との交渉や、支援集会も準備されています。
   ■ 署名の第一次集約 2004年1月31日
   ■ 署名提出と厚労省交渉(支援集会の前に予定)
   ■ 支援集会(東京) 2月14日(土)午後2時 
   ■ 署名二次集約   2月29日
2003年11月
美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会

署名用紙はコピーして広げてください。リーフレットが必要な方は連絡してください。

<表 署名用紙>    <裏 趣意書>
<リーフレット>