被ばく労働を考えるネットワーク準備会のご紹介

 福島第一原発の事故はこれまでにない労働者被曝を生み出しており、今後、多くの労働災害が明らかになると想像されます。そもそも原発労働は、被曝を前提とした劣悪な環境で行われるだけでなく、重層的下請構造という問題の多い雇用関係にあります。そして今や、原発事故で飛散した放射能により、下水処理場、清掃工場、港湾、運送、鉄道などの様々な労働現場で、労働者の被曝が深刻な問題になっています。
 今こそ、労働者の命と安全を守るための労働運動が社会的に求められています。被曝労働に関する労働相談の実施と運動化・組織化、政府・自治体・事業者に対する取り組みは、喫緊の課題です。一方で、日本の労働組合・労働団体は、被曝労働問題に対して十分な取り組みが行ってきたとは言えません。これまで、被曝労働に関する労災認定や賠償請求に丹念に取り組んできた方々から学びながら、それぞれの労働組合・労働団体が力量を付け、取り組みを開始する必要があります。
 これらの事態の中で、2011年10月、被曝に関係する労働問題の情報を共有し、検討し、共同で取り組む連絡組織として「被ばく労働を考えるネットワーク(準)」が有志により立ち上げられました。これまでに下記のような取り組みを行ってきました。

 このネットワークは立ち上げられたばかりで、まだ助走の段階です。被曝労働問題に関心を寄せる方々の参加を広く呼びかけます。

【設立呼びかけ人】
中村光男(日雇全協山谷争議団)、山口素明(フリーター全般労働組合)、遠藤一郎(全労協脱原発プロジェクト)、須田光照(東京東部労組)、なすび(福島原発事故緊急会議被曝労働問題プロジェクト)、斉藤征二(原発下請労組「全日本運輸一般労働組合原子力発電所分会」元分会長)、藤田祐幸(長崎県立大学シーボルト校)

【連絡先】
電話:090−6477−9358(中村)
e-mail:(なすび)
http://www.jca.apc.org/hibakurodo

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