現代企画室

お問い合わせ
  • twitter
  • facebook

アフリカの女
パリに生きた日本人による「装飾をめぐる対話」

長者町岬/著
2024年1月刊行
定価1350円+税
4-6並製・288頁
ISBN978-4-7738-2401-8 C0093

新しい美術小説の誕生だ。

1925年のパリ国際博覧会で登場したアール・デコは、第一次世界大戦後の世界を拓いた。
博覧会を巡る、スリリングで知的な対話は、100年後の大阪万博の役割を考えるに絶好の力作となっている(北川フラム)

アール・デコ……装飾が思想としての力を失っていなかった時代の象徴。しかしその流行は 10年あまりで終わってしまう。パリでアール・デコの家具店を営んでいた三門次朗は、アメリカに商機を見出すべく、1937年に豪華客船ノルマンディー号で旅に出る。
次朗は同行してくれた森谷ひろ子や船中で出会った人たちとの対話から、市民社会を謳歌したパリの「狂騒の二〇年代」が、地殻変動を起こして崩れだしていることに気づかされる。

【著者紹介】長者町岬(チョウジャマチミサキ)

1950 年、東京幡ヶ谷に生まれる。本名、樋田豊次郎。東京藝術大学で美術史を学 び、展覧会企画および芸術研究の道に進む。「ブラジル先住民の椅子」、「アジアのイ メージ――日本美術の東洋憧憬」などの展覧会を開催し、1994年、「素材の領分」展 で倫雅美術奨励賞受賞。また、『工芸の領分――工芸には生活感情が封印されている』、『工芸のコンポジション』などの著作を発表した。しかし近年、芸術家の創造を自 ら体験する欲望を抑えがたく小説家に転身した。この本は長者町の処女小説である。

syohyo