現代企画室

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奥能登国際芸術祭2017

北川フラム/監修
奥能登国際芸術祭実行委員会/監修
2018年4月刊行
定価2300円+税
B5並製・124頁
ISBN978-4-7738-1804-8 C0070

本州で最も人口の少ない市、さいはての地・珠洲。
そこで初めて開催され、感動をよんだ芸術祭の全記録。

「奥能登国際芸術祭の成功の要因のひとつは、小さな市(人口 1 万4000人)が背水の陣で臨めばこのようなことができるという、 祭りとアートをきっかけとした地域づくりの典型的な例だった からです。」北川フラム(総合ディレクター)

奥能登の特異性、生活文化の厚さに触発された40組のアーティストの全作品& イベント記録のほか、アーティストの視点から見た奥能登地域や芸術祭について のテキストも掲載。

芸術祭を支えた地域住民や、地域内外・海外のサポーター約50名による、現場の生の「声」を収録した「地元協働者・サポーター感想記」。

北川フラムによる総括文「芸術祭はどうつくられていったか」、来場者数・経済 効果などのデータや広報・コミュニケーションの取り組みの記録のほか、島敦彦氏(金沢21世紀美術館館長)や福住廉氏(美術批評家)の文章も収録。芸術祭を通した地域づくりを考える上で必読の一冊。

「芸術祭の完成形――。私は〈奥能登国際芸術祭2017〉をこのように評価したいと思います。」福住廉(美術評論家)

「近年、芸術祭というものが形骸化した祭のようになってきているのは、観光とその文法が何も変わらないからで、公共事業と似るのも予算の出どころが同じせいもある。けれども、ならばこそ、この構造に芸術は内側からブレを与えねば全く意味がない。」鴻池朋子(アーティスト)