現代企画室

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ワンロード
現代アボリジニ・アートの世界

窪田 幸子/監修
池澤 夏樹/寄稿
石井 竜也/寄稿
石川 直樹/寄稿
上橋 菜穂子/寄稿
北川 フラム/寄稿
2016年7月刊行
定価1600円+税
B5並製・152頁
ISBN978-4-7738-1608-2 C0070

1850キロの沙漠の一本道を、
アボリジニ・アーティストたちは旅した。
失われた歴史と誇りを取り戻すために——。

西オーストラリアの沙漠を南北に貫く「キャニング牛追いルート」を総勢60名のアボリジニ・アーティストが旅をして、自らの故郷について歌い、語り、絵を描くプロジェクトが2007年に行われました。そこで創られた作品はオーストラリア国立博物館に収蔵され、2009年に同館で開催された「ワンロード」展で公開されて大きな反響をよびおこしました。本書は、「ワンロード」日本巡回展(2016年6月から2017年5月まで、国立民族学博物館、香川県立ミュージアム、市原湖畔美術館、釧路市立美術館を巡回)の図録です。
約40点の作品図版に加え、日本オリジナル編集の解説・エッセイも充実しています。

【著者紹介】窪田 幸子(クボタ サチコ)

文化人類学者、神戸大学大学院教授。1980年代より、オーストラリア・アーネムランドのアボリジニ、ヨルングの社会と女性についてフィールド調査を続け、アボリジニによる美術工芸品の生産と経済的効果の分析なども手がけている。主著に『アボリジニ社会のジェンダー人類学―先住民・女性・社会変化』(世界思想社、2005年)、共編著に『文化変容と女性―ジェンダーの文化人類学』(ナカニシヤ出版、1999年)、『多文化国家の先住民―オーストラリア・アボリジニの現在』(世界思想社、2002年)、『「先住民」とは誰か』(世界思想社、2009年)などがある。