現代企画室

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粟津潔、マクリヒロゲル
金沢21世紀美術館 コレクション・カタログ

粟津 潔
金沢21世紀美術館/企画・編集
2012年3月刊行
定価3000円+税
A4変ボックス・128頁
ISBN978-4-7738-1209-1 C0071

1960年代の代表選手、奇才・粟津潔の全貌をしめすコレクション・カタログ!

1950年代から世界のグラフィック・デザインを牽引し、60年代、70年代には、建築・美術・映像・音楽などジャンルを超えたクリエイターたちとの協働により「前衛」の渦の中心に位置しつづけたデザイナー粟津潔。本書は、金沢21世紀美術館が有するコレクションより約1200点の粟津作品のデータをおさめたDVDと、2007-08年に開催された記念碑的展覧会「荒野のグラフィズム」におけるレクチャー、公演、ワークショップを記録するドキュメント・ムービーDVD、ドキュメント・ブックの三部で構成する新しいスタイルのカタログである。
戦後の焼け野原にひとりで立ち、そこから人並みはずれたパワーと好奇心でマクリヒロゲられた粟津潔の世界が発する熱は、21世紀の初頭、ふたたび「荒野」をさまよう私たちになにを伝えるだろうか。

針生一郎・中原佑介・松本俊夫・篠田正浩らが語る60年代・70年代当時の社会と芸術の状況、一柳慧・林光・小杉武久・山下洋輔・沢井一恵らの演奏、福田繁雄・永井一正・勝井三雄・日比野克彦・祖父江慎らデザイナーたちの証言など、貴重な記録・映像が満載。

【著者紹介】粟津 潔(アワヅ キヨシ)

1929年、東京生まれ。グラフィック・デザイナー。55年、ポスター「海を返せ」で日宣美賞。60年、建築家たちと「メタボリズム」を結成。各種博覧会、博物館の基本計画設計、およびディレクションを担当。印刷博物館初代館長を務める。著書に『デザインの発見』『造型思考ノート』『ガウディ讃歌』『象形文字遊行』など。2009年没。

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