現代企画室

お問い合わせ
  • twitter
  • facebook

グアダラハラを征服した日本人
17世紀メキシコに生きたフアン・デ・バエスの数奇なる生涯

メルバ・ファルク・レジェス/著
エクトル・パラシオス/著
服部 綾乃/訳
石川 隆介/訳
2010年12月刊行
定価2500円+税
A5並製・196頁
ISBN978-4-7738-1019-6 C0022

時は江戸時代が明け、キリシタン禁止令発令のころ、大阪生まれの10歳の男の子が、遠くメキシコへ渡った。前半生が謎に包まれているこの男は、その後グアダラハラで有力な実業家となり、教会の財産管理の任までけ請け負った。異郷の人間をおおらかに受け入れるメキシコの社会風土を背景に浮かび上がる、海を越えた自由人の一生。異郷に生き、愛し、働き、死んだ男の物語。

【著者紹介】メルバ・ファルク・レジェス(ファルク・レジェス,M.)

グアダラハラ大学社会・人文学大学センター太平洋研究学科教授、研究員。国家研究者登録組織会員ならびに、メキシコにおける日本研究学会メンバー。主な研究分野はメキシコと日本の経済関係。近年は17世紀のスペインと日本との関係についての研究にも力を入れている。2001年から2002年にかけて、日本とメキシコとの経済関係の強化のための研究会のメンバーとなる。雑誌『メキシコと環太平洋地域』を創刊、編集長を務める。環太平洋地域をテーマとする二つの叢書の編集に関わる。メキシコと日本との関係についての専門誌に多数の論文を発表。最近の著書としては、2009年の『グアダラハラを征服した日本人—17世紀のメキシコに生きたフアン・デ・パエスの数奇なる生涯—』(エクトル・パラシオスとの共著)と、2006年の『日本、韓国、台湾における農業政策に見る政治経済学。メキシコにとっての好機。政治経済学的視点から』

【著者紹介】エクトル・パラシオス(パラシオス,E.)

グアダラハラ大学歴史学士。著書に、短編集『一杯のチョコレート、その他のお話し』(2010)と、同じく短編集『犬の言葉』(2007)。また、高校生のための歴史教科書の執筆者の一人である。図書館司書として働くかたわら、研究者および教育者としても研さんを積む。現在、初めての小説を執筆中。

syohyo