現代企画室

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すばらしき出会いの50年
昭和の一外交官一家の内外生活史

伊藤 百合子/著
2010年11月刊行
定価2500円+税
A5変並製・380頁
ISBN978-4-7738-1016-5 C0023

1952年「講和条約」発効直前の日々から、1989年「昭和」が終わる日々まで——

激動の時代に、スペイン語圏諸国で外交官一家として暮らした著者は克明な記憶力をもって、自らの生活史と異邦の人びととの交流史を綴った。

そこから浮かび上る、貴重な戦後史のひとこま!



著者一家が暮らした国々

メキシコ、スペイン(フランコ時代)、エクアドル、キューバ(革命後)、アルゼンチン、再びエクアドル、ウルグアイ、コロンビア、ブラジル、ボリビア

【著者紹介】伊藤 百合子(イトウ ユリコ)

923年、栃木県益子町に生まれる。日本女子大学校家政学科第三類(現社会福祉科)に学ぶ。1943年より栃木県立女子師範学校で、戦後は新制中学で教諭を務める。その後、労働省内婦人少年局(栃木職員室勤務)、宇都宮家庭裁判所少年調査官などを務めた。1952年、家裁での同僚、伊藤武好調査官が外交官としてメキシコへ赴任するのを契機に結婚、メキシコへ赴いた。以後、外交官一家として、スペイン語圏各国での生活が40年近く続くことになるが、その経緯が本書で綴られている。著書に『百年の孤独の国に眠るフミオに』(現代企画室、1992年)、そのスペイン語訳 “A Mi Fumio que Duerme en el Pas de Cien Aos de Soledad”, La Fundacin Fumio Ito, Bogot, Colombia, 1995. がある。共訳書に、フアン・ラモス・ヒメネス『プラテーロとわたし』(理論社、1965年)、世界の詩57『ヒメネス詩集』(弥生書房、1968年)がある。