現代企画室

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蛭子と傀儡子 旅芸人の物語

富山妙子/絵
高橋悠治/音楽
2009年8月刊行
定価2800円+税
A4変並製・68頁
ISBN978-4-7738-0908-4 C0071

権力とイデオロギーから自らを解き放ち、旅芸人は出発する。大航海時代から現代に至る「欲望の文明」を鋭く抉る富山妙子の画業と高橋悠治の音楽。DVD付き。

【著者紹介】富山妙子

神戸に生まれ、少女時代を旧満州大連とハルビンで過ごす。1950年代に画家の社会参加として、鉱山、炭坑をテーマにする。1970年代、韓国の詩人金芝河の詩をテーマとして、絵と詩と音楽によるスライド作品を自主制作するために「火種工房」を設立し、現在にいたる。金策による展覧会が韓国及び欧州各地で開催されている。著作に、作品集『Silenced by History』や自伝『アジアを抱く』などがある。

【著者紹介】高橋悠治

1960年代に草月アートセンターで前衛音楽運動に参加し、1963年〜72年まで、西ドイツ、アメリカを中心に現代音楽のピアニストと作曲家として活動。1970年代は日本で音楽雑誌『トランソニック』を編集。1976年に富山妙子と出会い、1978年にアジア民衆の抵抗歌を歌う「水牛楽団」をつくり、月刊「水牛通信」を発行する。著作に『高橋悠治コレクション1970年代』や『音の静寂、静寂の音』、『きっかけの音楽』などがある。

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