現代企画室

お問い合わせ
  • twitter
  • facebook

ダンスについての対話
アリテラシオン

ジャン=リュック・ナンシー/著
マチルド・モニエ/著
大西 雅一郎/訳
松下 彩子/訳
2006年11月刊行
定価2500円+税
4-6上製・216頁
ISBN978-4-7738-0609-0 C0010

ナンシーとコンテンポラリーダンスの旗手モニエが、対話/共同作業を通じて身体のもつ根源性を考察した身体芸術論。ナンシーによる表象/イメージ論の新展開。

【著者紹介】ジャン=リュック・ナンシー(ジャンリュックナンシー)

1940年生まれ。ストラスブール・マルク=ブロック大学名誉教授。特にハイデガーが解明した実存の二重性をなす共存在・共同性と独異性・単独性の共有=分割(パルタージュ)という問題系を徹底化させることで、西洋形而上学・存在神論における身体性やテクネーの否認を脱構築し、出来事が真に到来しうるような世界、表象作用に還元されえないイマージュが現前しうるような世界、絶対的に切り離された単独者が、その絶対性=分離性のままに、“芸術的”に、触れ合うことが起きるような世界の創造——主体ならざる自己の触発、無カラノ創造——の可能性を素描し続けている。邦訳書に、『エゴ・スム』(朝日出版社)、『無為の共同体』、『侵入者』、『イメージの奥底で』(以上、以文社)、『共同—体(コルプス)』、『声の分割(パルタージュ)』、『哲学の忘却』、『神的な様々の場』、『訪問』、『映画の明らかさ』(以上、松籟社)、『肖像の眼差し』(人文書院)、『自由の経験』、『私に触れるな——ノリ・メ・タンゲレ』(以上、未来社)、『ヘーゲル』、『世界の創造あるいは世界化』、『哲学的クロニクル』(以上、現代企画室)、フィリップ・ラクー=ラバルトとの共著の邦訳に『ナチ神話』、ジャン=クリストフ・バイイとの共著の邦訳に『共出現』(以上、松籟社)、編著に『主体の後に誰が来るのか?』(現代企画室)などがある。

【著者紹介】マチルド・モニエ(マチルドモニエ)

舞踊家、振付家。1959年生まれ。1986年に『Cru』でバニョレンの振付術コンクールにおいてフランス文化省賞を獲得。以後、現在まで精力的に創作・発表活動を続ける。1994年からラングドック=ルシヨンのモンペリエ国立振付センターの芸術監督をつとめ、独自の手法に基づくダンサーの教育・育成活動も展開。ヨーロッパのコンテンポラリーダンス界を牽引する旗手のひとりと目されている。