性の差異
ジュヌヴィエーヴ・フレス/著
小野ゆり子/訳
2000年12月刊行
定価2300円+税
4-6上製・168頁
ISBN978-4-7738-0007-4 C0036
著者が愛読していたスピノザにとって「狂人、女性、子供」は同じカテゴリーをなすものだった!プラトンから現代思想までの哲学史を疾駆して、「性の差異」の語りを考察する。
【著者紹介】ジュヌヴィエーヴ・フレス(ジュヌ・ヴィエーヌ・フレス)
Genevieve Fraisse(1948〜 ) フランス生まれの哲学者、歴史家。国立科学研究
所研究主任。1970年代以来、女性解放運動に関わる。1997年
11月から翌年11月まで社会党ジョスパン政権で女性の権利省庁間
連絡担当官を務め、1999年6月のヨーロッパ議会選挙では共産党
のりすとから立候補し当選したので、現在ヨーロッパ議会議員であ
る。社会党員でも共産党員でもないが、自ら語るところによれば、
「70年代の政治活動」を経て、「政治の状況、女性に関する世論の
状態、私的状況に応じて異なるやり方で、引きこもったり、表に出た
り、絶え間なく行き来しながら、理論から実践へ、実践から理論へと
移動」している、行動的な哲学者である。日本では、個別論文はいく
つも紹介されてきたが、単著が翻訳・紹介されるのは初めてである。