Subject: [fem-events 271] 「拷問とジェンダー」勉強会の案内
From: "坂井隆之" <sakai175@mb.infoweb.ne.jp>
Date: Wed, 24 May 2000 03:03:48 +0900
Seq: 271
【転載歓迎】
アムネスティ・インターナショナル日本支部の坂井隆之です。複数のメーリ
ングリストに送信します。重複して受け取られる方はご容赦下さい。
アムネスティでは今秋から来年にかけて、かなり力を入れて、「拷問廃止
キャンペーン」を展開します。拷問については3回目のキャンペーンとなりま
す。過去2回の拷問廃止キャンペーンは、それぞれ、1975年の国連「拷問
等禁止宣言」、1984年の国連「拷問等禁止条約」の採択を後押しするもの
でした。
3回目のキャンペーンは、いまだに続く拷問を、具体的にストップ・防止す
ること、加害者(たとえばピノチェトのような人物!)を免責させないこと、
それらにあわせて、性別・性的指向・人種など「アイデンティティ」への差別
による拷問が広範に存在することのアピールを、目標としていきます。
女性の人権に関連していえば、まず、刑務所など拘禁施設における女性に対
する拷問があります。それと共に、民間人同士(たとえば夫婦)の間で横行し
ている暴力・虐待を国が放置していることも、国の責任を問いえます。
日本は、1999年6月に「拷問等禁止条約」に加入し、翌7月に発効しま
した。しかし、マスコミの扱いはとても小さなものでした。まるで、この国に
は拷問なんて縁がないというように・・・。
「日本には拷問なんてないでしょう?」「拷問されるのは、どうせ悪いこと
をしたひとでしょう?」という反応を何とか乗り越えて、日本国内の拘禁施設
での拷問をやめさせ、また、放置されるドメスティックな暴力・虐待への対策
を前進させたいものです。拷問等禁止条約は、政府の責任を問うてこそ意味が
あります。
ということで、プレ勉強会を開催することになりました。第1回目の講師
は前田朗さんです。以下、アムネスティ日本支部事務局からのお知らせです。
是非ご参加下さい。
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■ 拷問廃止キャンペーン・プレ勉強会 第一回 ■
■ テーマ: 「拷問とジェンダー」 ■
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アムネスティ・インターナショナルは来る10月から、世界的な「拷問廃止
キャンペ
ーン」を展開します。アムネスティによれば、現在も世界の3分の2の国々で
「拷問
・虐待」が確認されています。キャンペーンでは、現代の拷問と差別の関係、
また拷
問加害者の訴追の問題などにも焦点が当てられます。今後、拷問とジェン
ダー、子ど
もと拷問、人種差別と拷問・・・さままざまなテーマで勉強会を開催し、それ
らの課
題について皆さんとともに認識を深めていきたいと考えています。
第一回目のテーマは、「拷問とジェンダー」です。クマラスワミ報告書(女性
に対す
る暴力に関する国連特別報告者)の体系全体を見渡す報告を中心に、従来の
「拷問」
の概念を超えて「女性に対する暴力」を考えることができるような報告にした
いと思
います。皆さまのご参加をお待ちしています。
■ 講師: 前田 朗さん(東京造形大学教授)
■ 日時: 6月7日(水) 19:00〜21:00
■ 場所: アムネスティ日本支部東京事務所
■ 主催: アムネスティ日本支部
■ 参加費: 500円
■ 参加予約: なるべく事前にご連絡ください。
■講師プロフィール:
まえだ あきら(東京造形大学教授)
1955年札幌生れ。中央大学法学部、同大学院法学研究科を経て現在に至
る。
専攻・刑事人権論。日本民主法律家協会理事、在日朝鮮人・人権セミナー事務
局長。
著書に「鏡の中の刑法」(水曜社)、「劇画代用監獄」(監修、三一書房)、
「刑事
施設と国際人権」(共訳、日本評論社)、「入門監獄改革」(共著、日本評論
社)、
「従軍慰安婦と歴史認識」(共編、新興出版社)、「戦争犯罪と人権」(明石
書店)
、「戦時・性暴力をどう裁くか」(共編、凱風社)、「在日朝鮮人と日本社
会」(編
著、明石書店)、「平和のための裁判・増補版」(水曜社)など。現在の主要
な研究
テーマは、女性に対する暴力、戦争犯罪論。
*アムネスティ日本支部による「拷問廃止キャンペーン」にご関心のある方
は、ご連
絡ください。
■ 問合わせ: アムネスティ日本支部東京事務所(担当:森原)
〒169-0051東京都新宿区西早稲田2-18-23 スカイエスタ2
TEL 03-3203-1050 FAX 03-3232-6775
E-mail hideki_m@magical2.egg.or.jp
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