獄中検閲情報 no.1
提供 統一獄中者組合--------------(1996/5月〜7月)
「脱獄」関係、外国語で書かれたもの、死刑執行の様子が記された部分が抹消されている。
Eさん(東京拘置所)より
- 7・4 読売新聞夕刊(4版)15面の一部
- 7・9 読売新聞夕刊(4版)15面の一部
- 『監獄通信』61号p6上段本文の一部
・・・「イラン人脱走後」という一語らしい。この記事はもともと、東京拘置所の
在監者から外部に発信された報告によるものである。ナンセンスとしか言いようがない。
- 『キタコブシ』65号p25下から2行目
・・・「東拘の脱獄」という5文字
- 『噂の真相』6月号p45左手の欄外1行
・・・イラン人脱獄後の管理強化についての一言
- コピー文書より日本赤軍日高敏彦氏の略歴の一部
・・・ヨルダン当局による拷問を記したものか?
Sさん(東京拘置所)より
- 『別冊 腕』(反戦高協のパンフ)より沖縄県がニューヨークタイムズに載せた意
見広告の写し。(英文のためと思われるが、しかし前年末に差し入れられた全文英語
の版画集は抹消なかった)
- 新聞は朝日をとっているが、例の脱獄関係は1回の例外をのぞき全部消された。
- 『監獄通信』61号p6上段本文の一部
・・・浴田さんの報告に同じ
- 『超闘死刑囚伝』現代教養文庫のp133、7〜10行目
Uさん(名古屋拘置所)より
- 『世界ニュース写真館』の殺人現場や電気椅子の写真と思われる部分
- 『年報・死刑廃止「オウムに死刑を」にどう応えるか』(インパクト出版会)より
p84下段16〜18行、p87上段21〜下段3行目
p191上段21〜下段15行目
p208上段〜中断15行目
p241上段17〜下段10行目
・・・木村修治さんや安島幸雄さんの死刑執行の様子、遺体の様子が記された部分
と、石井健治郎さんの講演記録の一部(拘置所の医師をだまして目をつぶして娑婆に
出た、という部分の故か?)
- 『フォーラム90』の通信でも上記に準じた抹消があった
- 『死刑廃止の会・会報』176号p4の「しんぶんから」の欄、全文
・・・5月2日の朝日新聞の、死刑囚と被害者遺族の交流が不許可になったことを報じ
た記事の転載