監獄人権センター セミナー1999

12月18日(土)PM2:00〜

シニアワーク東京(飯田橋・東口)
5階 第2セミナー室


刑事手続きと被害者について考える
リストラティブ・ジャスティスとはなにか&緊急報告:拘禁2法案をめぐる状況

ゲストスピーカー
・坂上香さん
(TVドキュメンタリー・ディレクター)

・石塚伸一さん
(龍谷大学法学部)
参加費500円

 刑事手続きの中に被害者をどのように位置づけるか、活発に議論が行われています。しかし、被害者が法廷で加害者の厳罰、極刑を求めるだけというあり方に疑問を感ずるのは私たちだけでしょうか。
 現在の刑事手続きをそのままにして、そこに被害者の意見を検察官を補強するために導入するのではなく、加害者と被害者が直接出会い、時には対立し、時には和解するようなあり方が考えられないでしょうか。
 いま、アメリカやヨーロッパではリストラティブ・ジャスティスが注目されています。
 犯罪によって傷ついた個人と個人の関係や社会を被害者と加害者の話し合いを通じて原状回復していこうとする考え方で、現実に実験的に実施が始まっている例もあります。加害者の反省が被害者の癒しにつながると考えるのです。
 捜査機関主導でない、被害者の刑事手続き関与のあり方として学んでいく価値のある考え方だと思います。
 監獄人権センターはこれからの刑事手続きのあり方を考えるため、このリストラティブジャスティスを取り上げ、アメリカにおける実践を取材し『癒しと和解の旅─犯罪被害者と死刑囚の家族たち』(岩波書店)の著者でもあるジャーナリストの坂上香さんと、各国の状況に詳しい石塚伸一さんをゲストにお招きしてセミナーを開催することにいたしました。また、問題の多い拘禁2法案の上程を狙う法務省の危険な動きについても緊急報告を行います。是非ご参加ください。

※セミナーの最初に坂上さんが制作された番組『少年が被害者と向き合うとき』を上映します。(約1時間)

会場:シニアワーク東京 千代田区飯田橋3-10-3
JR中央線飯田橋駅東口 徒歩7分
地下鉄飯田橋駅(東西線・有楽町線・南北線)徒歩7分
地下鉄九段下駅(東西線・半蔵門線・都営新宿線)徒歩10分