死刑執行に対する緊急抗議集会


 12月17日、人身保護請求中の佐川和男さんが東京拘置所で、再審請求中の小野照男さんが福岡拘置支所で、死刑執行されました。
 今年9月10日の執行からわずか3か月目です。93年の執行再開後、これだけの短期間で執行が連続したことはありませんでした。
 異例はそれだけではありません。二人の執行は、死刑の見直しを申し立てている最中に行われたもので、かつてない手続き違反の暴挙と言うほかありません。このままでは、死刑囚は何の防御手段も持たぬまま、次々に執行されていくことになります。
 家族にすら執行日を知らせない密行主義が、すべての元凶となっています。せめてアメリカ並みに、事前に執行日を通知し、その間あらゆる防御手段を講ずる時間を与えることが、適正手続きのはずです。
 私たちは、今回の手続き違反、行政の過ちを白日の下に晒すことで、死刑囚の防御権を守って行かねばなりません。
 本日の抗議集会は、異例の執行の全貌をみなさんに知っていただき、広く伝えていただこうと急きょ企画しました。ぜひご参集下さい。