1972年1月
1 べ平連第76回定例デモ。清水谷→日比谷。350名。解散後、チッソ本社まで行き、テントに坐りこみ中の水俣病患者、支援する会と交流。●「戦争発言を保存して普及する会」(鈴木武樹)発足。●埼玉べ平連、『浦和市民新聞』を創刊。
3 ベトナム反戦ちょうちんデモの会など、砂川基地脇で軍用機発着妨害の凧あげ。●ニクソン米大統領、米軍撤退は捕虜釈放次第と言明。
5 米機、北ベトナムのタインホアなど2ヵ所を北爆。
6 沖縄青年同盟の国会での活動を支援する集会。18時、新宿ステーションビル。●佐藤首相、ニクソン米大統領とサンクレメンテで会談。●『ワシントン・ポスト』紙、日本核武装を示唆した米政府資料を暴露。
7 日米共同声明を発表。
8 中年べ平連第12回定例行動。
13 ニクソン米大統領、第7次撤兵計画を発表(3ヵ月以内に7万人撤兵)。
15 横田基地解体連合、成人式で反戦ビラまき。《K-02》
20 B-52、べトナム・ラオス・カンボジア3国国境地帯を連続5日間爆撃。
22 横田住民集会「若者は横田を考える」。19時、横田PCS事務所。《K-02》●北ベトナム・中国間に軍事経済援助協定調印。
23 砂川凧上げ集会。砂川反戦広場。
25 ニクソン米大統領、8項目和平提案を発表。69年以来の北ベトナムとの秘密交渉の経過を暴露し、秘密交渉再開を北ベトナムによびかける。●南べトナム臨時革命政府、国民に決起をよびかける。
26 69年4・28モでの機動隊暴行についての金井佳子の付審判請求を東京地裁が棄却。●拡大パリ会談の北べトナム代表団、米8項目提案を非難。
27 政府、南ベトナム領メコン河の橋建設に6億円融資の意思表示。
28 米機、前日に続き北爆、「今年21回目の防御的反応」と発表。
◎この月、小田実著『世直しの倫理と論理(上)』(岩波新書)、小田実著『この世界、あの世界、そして私』(河出書房新社)刊行。
1972年2月
3 「10月市民行動」総会。
5 べ平連第77回定例デモ。この月より清水谷公演使用料大幅値上げ(それまで人員1人につき2円が一率5千円となる)。
6 熊本べ平連など、自衛隊清水基地ヘデモ。右翼(日本同盟)、デモを襲撃。
8 三宅外務省束南アジア課長、ハノイ訪問(→10日まで)。
10 米軍機、南べトナム北部、中部に68年6月以降最大の爆撃。
11 パリで「インドシナ諸国人民の平和と独立のための世界集会」開催(→13日まで)。●横田基地反戦凧上げ集会。《K-02》
12 南ベトナム北部で米B-52機が2年来最大規模の北爆。●中年べ平連第13回定例行動。●沖縄間題シンポジウム。13時、杉並産業館。
14 南ベトナムでテト停戦。
16 沖青同国会闘争第1−回公判、●小西反軍裁判第14回公判。●妙義山で連合赤軍の2名逮捕される。
17 小西反軍裁判第15回公判。
19 大泉市民の集い、ソニー大崎工場でビラ配り。(O−1) ●べトナム反戦ちょうちんデモの会主催「お先まっくら軍国日本・討論と映画の会」。武蔵野公会堂。●連合赤軍、浅間山荘にたてこもる。
21 ニクソン米大統領、北京訪問。平和共存原則を確認。
23 べ平連、記者会見で12月31日から1月2日にかけ岩国基地内で乱闘事件があり黒人兵が弾圧されていると発表。
24 米機、7日間連続の北爆。パリ会談の南北ベトナム代表、米の爆撃強化に抗議して退場。
25 べ平連、岩国に反戦コーヒーハウス「ほびっと」を開店。
(写真上は岩国のほびっとの店。下は店内。クリックすると大きな写真が見られます。戻るには上部のツールバーの「戻る」を、netscape の場合は「ジャンプ」の中の「戻る」を、押してください。)●超党派の衆参両院議員18人の「ベトナム問題議員懇談会」の発足決定。
27 米中共同声明(上海コミュニケ)。●熊本べ平連、「自衛隊の沖縄派兵を考える市民集会」。15時、市教育会館。40名。
◎この月、小田実著『世直しの倫理と論理(下)』(岩波新書)刊行。
1972年3月
3 『ニャンザン』紙、米中共同声明についてニクソン米大統領を非難。
4 べ平連第78回定例デモ。清水谷→新橋。150名。●札幌べ平連、三菱大夕張美唄炭鉱を見学。
7 連合赤軍リンチ事件で最初の死体発見。●陸上自衛隊東部方面隊、深夜に立川基地に強行移駐。
8 早朝、立川自衛隊強行移駐抗議行動。ゲート前で機動隊と衝突。
9 衣笠防衛庁統幕議長、サイゴン訪問。●トンキン湾に空母を増派、計4隻となる。
11 サイゴンの米軍、1日から連続11日間北ベトナムを爆撃したと発表。●べ平連、記者会見で、米空母「ハンコック」内の反戦行動について発表。フジアイス。●中年べ平連第14回定例行動。
13 カンボジアのロン・ノル首相、大統領に就任。
14 横須賀PCS主催フリー・ロック・コンサー卜。18時、ニューフラワー・レストラン。GI 100名参加。●米空母「ハンコック」、横須賀に入港。●米誌。”Earth"4月号、米空軍がカンボジアで神経ガス実験と暴露。
17 小西反軍裁判第16回公判。
19 反戦市民運動全国懇談会(べ平連第9回全懇)。岩国市民会館。25グループ120名。閉会後、基地ヘデモ。
20 同第2日目。岩国労働会館。●全懇参加者代表、「ほびっと」に対する弾圧について岩国警察署に抗議。●北ベトナ仏の大型経済使節団来日(30日 日本政府、北ベトナムに対する輸出延払い融資を認めたことを発表)。●横田基地反戦凧上げ集会。《K-02》
21 第2回九州反戦キャラバン出発。約20名参加。
22 九州キャラバン、佐世保基地ヘデモ。
23 九州キャラバン、大村収容所ヘデモ。●ニクソン米大統領、拡大パリ会談の中断を宣言。
24 九州キャラバン、熊本自衛隊基地ヘデモ。
26 米空母「ハンコック」から良心的兵役拒否で下船したタッド・ルー二ー2等兵、渋谷・山手教会で記者会見。のち米大使館へ出頭。
30 米空母「コンステレーション」、横須賀へ入港。●解放勢力、クワンチ省で大攻勢。
1972年4月
1 べ平連第79回定例デモ。清水谷→日比谷。●横須賀でフリー・ロック・コンサート。13時、臨海公園。
2 横須賀PCSデモ。13時、臨海公園。●南ベトナム解放軍、クワンチ省のほぼ全域を制圧。
3 横須賀の米空母「コンステレーション」など帰国予定を変更し、急遽ベトナムヘ向け出港。
4 外務省「機密漏洩」事件で蓮見事務官、西山記者逮捕。
6 米、限定北爆を再開。約200機が北爆。●新駐日米大使インガソル着任。
8 岩国基地から米海兵隊F-4、2個中隊、ダナンヘ向け出発。●中年べ平連第15回定例行動。
11 解放放送、解放戦線最高司令部が全土で総攻撃を命令したと報道。●米機、490波の北爆。
12 べ平連、記者会見で、岩国基地からのべトナム出撃が強化されており、反軍集会は禁止されていると発表。
13 北ベトナム軍、サイゴン北方100キロのビンロン省都アンロク攻撃を再開。●PCS活動家シドニー・ピーターマン牧師送別会。べ平連事務所。
14 北ベトナム軍、南べトナム全土107ヵ所で攻勢。●「国民の知る権利を守る大集会」。18時半、共立講堂。
15 解放軍、アンロクを制圧。●べ平連など市民団体による「言論の自由を守る市民団体連合」主催デモ。12時、大久保公園→新宿駅。60名。●べ平連、北爆強化抗議デモ。大久保公園→日比谷。50名。
16 20機のB-52を含む米機、ハノイ・ハイフォンを爆撃。●埼玉べ平連のよびかけで埼玉県内市民運動懇談会。14時、埼玉会館。80名。
19 北ベトナムのミグ機、トンキン湾の米第7艦隊を初攻撃。
21 米機、641波の南爆。●米150大学で北爆抗議スト。●京都「反軍パネル・ディスカッション」。同志社学館。講師・小西誠ほか。
22 横田、三沢、岩国など全国主要米軍基地の反戦米兵、共同記者会見。15時、フジアイス。米軍の即時撤退と戦争終結を訴える共同アピールを発表。●毒ガス禁止運動主催「毒ガス禁止デモ」。14時半。清水谷公園→日比谷。50名。
25 解放軍、中部高原のダクト制圧。●パリで米侵略抗議の5万人の集会。
26 ニクソン米大統領、第8次撤兵計画を発表(7月1日までに2万人撤兵)、あわせて拡大パリ会談の再開と北爆の続行を言明。
27 5人の現職自衛官、防衛庁前で沖縄派兵などに抗議する声明を発表。●パリ会談、5週間ぶりに再開。
28 「10月市民行動」主催「佐藤政府の沖縄政策に一切合財反対する4・28市民集会」。18時、清水谷→新橋。3千名。●解放軍、ドンハ制圧。
29 横田基地解体連合・西多摩市民共闘共催「反戦凧上げ集会」。横田米軍基地脇。《K-02》
30 神奈川県相模補給廠などから戦車30台、南べトナムヘ急送準備。
◎この月、福岡県の六本松べ平連発足。
◎この月、小田実・深沢七郎ほか著『それで事は始まる』(合同出版社)、小中陽太郎著『小説・ふあっく』(現代評論社)刊行。
1972年5月
1 ベ平連主催「負けるな市民・世直し集会」。18時、共立請堂。2千名。講師・永六輔、なだいなだ、小沢遼子、前田俊彦、深沢七郎、小田実。●解放軍、省都クワンチとタムクアンを解放。
2 横田基地からC5A「ギャラクシー」、ベトナム向けとみられる戦車を積みこむ。
3 南ベトナム、クワンチに臨時革命委員会設立。
4 全米各地で反戦デモ。
5 「10月市民行動」主催「戦争の機械をとめろ!第3次横田デモ」。12時、福生公園。300名。40本の反戦凧あがる。《K-01》No.35
6 べ平連第80回定例デモ、清水谷→米大使館→日比谷。●自衛隊立川移駐に抗議し「立川基地つぶせ市民集会・デモ」。14時、砂川反戦広場→立川駅。250名。●岩国墓地の海兵隊員ロナルド・マクミラー、フィリップ・ウォーカー両上等兵、記者会見。17時、フジアイス。基地内の人種差別を訴える。
7 小西裁判支援集会。牛込公会堂。●米原潜「シードラゴン」号、横須賀入港(59回目)。●「詩のべ平連」、ベトナム反戦詩集第13集『青い勇者』発行。
8 米政府、北爆強化と北べトナム全港湾の機雷封鎖を発表(9日機雷投下)。
9 ベトナム機雷封鎖に抗議し、べ平連60名、米大使館前に坐り込み。●べ平連、記者会見で、機雷封鎖について抗議声明発表。22時半、神楽坂事務所。
10 米機、ハノイ、ハイフォン、紅河堤防を爆撃。●米軍、北ベトナム海上封鎖用の機雷は佐世保から運ぶと、地元紙が報道。●パリで2万人の反戦デモ。●小田実、久野収、吉川勇一、米大使館を訪問、1等書記官に面会、べ平連の抗議文を手交。●小西反軍裁判第17回公判。
12 岩国べ平連、基地前に坐り込み、凧上げ・花火デモ(15日まで)。
13 べ平連、米大使館に機雷封鎖抗議デモ。14時、清水谷→米大使館→日比谷。400名。●中年べ平連、第16回定例行動。●横田基地反戦凧上げ集会。《K-02》
14 べ平連、米大使館に機雷封鎖抗議デモ。14時、清水谷→米大使館→日比谷。1,500名。米大使館前で20分坐り込み。機動隊出動、逮捕者3名、負傷者10数名。●米駆逐艦のテディ・ショート3等機関士、べ平連で記者会見し、乗組員31名が大統領に反戦請願を送ると発表。(右の小さい写真をクリックすると大きくなります。)
15 沖縄の施政権返還、沖縄県発足。●「10月市民行動」主催「沖縄返還抗議デモ」。18時、大久保公園→市ヶ谷自衛隊→四谷。3,500名。●岩国べ平連、基地脇でロケット花火100発を打上げ抗議。
16 米軍スポークスマン、8〜12日の北爆は1千800回と発表。
18 米軍スポークスマン、16〜17日の北爆は390回と発表。●岩国の米海兵隊基地からA-4スカイホーク2個中隊、南ベトナムのビエンホアヘ移駐(19日米国防総省、これを確認、またM-48戦車の日本からの空輸も認める)。
19 岩国基地 OPEN DAY。べ平連など抗議行動。●米弾薬船、佐世保から弾薬を積み出し。
21 米機300波の北爆。●ベトナム出撃の米A-4「スカイホーク」機、厚木基地で修理中と判明。
22 ニクソン米大統領、ソ連を訪問(30日まで)。●南ベトナム政府軍の装甲車、米軍相模補給廠に搬入。●沖縄へ自衛隊31人、初配備。
23 米国防総省、北爆目標に発電所、工業施設を加えると表明。●福田外相、嘉手納基地へのB-52飛来について、ベトナム爆撃後ならかまわない、補給・弾薬輸送も協議の対象外と答弁。
24 南ベトナム軍海兵隊数千人、米海兵隊ヘリでクワンチ反攻上陸作戦。●米機、ハノイ、ハイフォン爆撃。●横田の反戦米兵2名、北富土演習場で演習中の米海兵隊員に反戦よびかけ。●べ平連、社会党など30名、大和ヶ原、梨ヶ原の演習場に入り抗議行動。
25 米軍、相模原補給廠から戦車5台を搬出。相模原べ平連、社会党など抗議行動。
26 三菱重工反戦株主会主催「つぶせ三菱!市民集会」。18時、全電通会館。200名。講師・小田実、四方八州男ほか。●南ベトナム政府軍、沖縄に本拠をおく米海兵隊支援の下に、クワンチを攻撃、
27 横須賀「三笠まつり」出演の米岩国海兵隊軍楽隊のパレードの前に横須賀べ平連5名が坐りこみ抗議。行進中断。警察が排除。●横田基地横で凧上げ集会。《K-02》●米機、紅河堤防を爆撃。29 モスクワで米ソ共同コミュニケ発表(インドシナについては双方の意見を併記) 。
30 PFLPの日本人兵3人のテルアビブ空港乱射事件。
31 午前零時すぎ、和光大べ平連など30名、相模原基地前で105ミリ自走砲6台の搬出を阻止。機動隊が排除。●「10月市民行動」総会。あらためて33三の市民団体で「ベトナム戦争をつぶせ!6月市民行動」を結成。
1972年6月
1 米機、220回の北爆。バクジャン火力発電所を爆撃。
2 米。北ベトナム間の秘密交渉再開。●全港湾労組、軍需輸送反対で海上デモ(横浜)。
3 べ平連第81回定例デモ。清水谷→日比谷。250名。●在日米軍司令都、M-48戦車が米陸軍相模補給廠で修理・整備されてべトナム戦域に送られていると公表。
4 広島・山口両県警、岩国の反戦コーヒーハウス「ほびっと」を家宅捜索。来店中の客まで身体検査し脅迫。●米国、拡大パリ会談の無期限中断を宣言。●米軍、再び北ベトナム港湾に機雷敷設。●カンボジア大統領にロン・ノル当選。
5 各紙、前日の捜索を報じ「米軍ライフル銃が『ほびっと』を通じ赤軍派に流れた」と大見出し。●「ほびっと」捜索について鶴見俊輔ら記者会見で抗議声明を発表、そのあと岩国署に抗議。●ハイエナ企業市民審査委員会主催「ハイエナ企業市民審査会」。17時半、200名。●米、アンジェラ・デイビスに無罪判決。
6 北爆、中国国境から16キロの地点。「スマート爆弾」を使用。
7 岩国べ平連、「ほびっと」、小野誠之弁護士ら、「ほびっと」弾圧について岩国署に抗議。翌8日には広島県警に抗議。
9 福岡べ平連、「ほびっと」記事で読売新聞西部本社に抗議。●キッシンジャー米大統領補佐官、来日。●国労と動労、ベトナム反戦で順法闘争を実施(13日に第2波闘争)。
10 佐藤・キッシンジャー会談。●米機、北べトナム最大の水力発電所、堤防などを爆撃。●中年べ平連第17回定例行動。●埼玉べ平連講演会。講師・小沢遼子、瀬戸内晴美。●「6月市民行動」総会。雑誌会館。
11 米機、中国とハノイを結ぶ鉄道を破壊。●佐藤首相、米軍の措置は国連憲章に基づくものと言明、米国支持の態度を重ねて表明、●北ベトナム政府、米・南ベトナム両軍の上陸作戦に備え全士に臨戦態勢を布告。●『ニューヨーク・タイムズ』紙、ラベル前米第7空軍司令官が1月から3月まで無許可で北爆を指令したため降等解任されたと報道。●立川基地包囲デモ。反戦広場。●田中通産相、政権構想の柱として、「日本列島改造論」を発表。
12 中国外務省、「北爆は中国の安全を脅かす」と言明。
14 小西反軍裁判第18回公判。佐渡レーダー基地の現場検証。
15 「6月市民行動」主催「ベトナム戦争を支える安保をつぶせ!6・15市民デモ」。18時、坂本町公園→日比谷。1,500名。●声なき声の会主催、6・15追悼集会。常盤橋公園。●米国防総省、北ベトナムの内陸水路の要所に機雷を敷設と発表。●ボドゴルヌイ・ソ連最高幹部会議議長、ハノイを訪問。
17 佐首相、引退を表明●ワシントンのウォーターゲー卜・ビル内の民主党全国委員会に盗聴器を仕掛けようと侵入した7人が逮捕される(「ウォーターゲート事件」の発端)。(22日ニクソン大統領は「ホワイトハウスは無関係」と言明)。●ベトナム反戦ちょうちんデモの会主催「戦争だ!戦争だ!・6・17集会」。14時、武蔵野公会堂。講師・小和田次郎、武藤一羊。
18 レ・ドク・卜北ベトナム特別顧問、北京で周首相と会見。●「6月市民行動」主催「横田基地をとめろ!第4次行動」。12時、福生公園→横田基地→瑞穂町。250名。●べ平連三沢集会。18時、三沢市民会館。100名。講師・小田実、小沢遼子、鶴見良行、吉川勇一。
19 べ平連八戸集会。18時。200名。講師・三沢と同じ。
21 米下院国内安全委員会(HCIS)のリチャード・アイコード委員長が記者会見、同委員会は1年間にわたって、「米国軍隊の兵士の指揮を衰えさせようとしている過激派集団の破壊活動」を調査してきたが、「それ(破壊活動)は完全に失敗に終わった」とのべ、基地内外で兵士を扇動してきた団体名を列挙。
22 岩国基地当局、米兵の「ほびっと」立入り禁止を命令。●米『ワシントン・ポスト』および『ニューヨーク・タイムズ』紙、米下院国内治安委員会の日本における米軍解体運動についての1年にわたる調査結果の報告記事を掲載。ベ平連及びパシフィック・カウンセリング・サービスの活動についても言及。同委員会調査員のスチュワート・ポットの「ベ平連は日本共産党によってコントロールされている運動体」との証言も掲載。
23 南べトナム、クワンチ省・トアティエン省に、インドシナ戦争始まって以来といわれるB-52による33波の猛爆撃。●「6月市民行動」主催「べトナム戦争を支える安保をつぶせ! 6・23市民デモ」。18時、清水谷→米大使館→東京駅。2,500名。
24 岩国べ平連、「ほびっと」、PCSなど記者会見。「ほびっと」立入禁止に抗議。
25 タイグエン製鉄所などを北爆(スマート爆弾使用)。●「6月市民行動」主催「相模原米軍補給廠をとめろ1一デモ」。13時半、児童公園→基地正門、300名。●札幌べ平連主催「なにかおかしいとかんじている人、なにかやりたいと思っている人、そんなひととにかく集まってみようじゃないか集会」。100名。
26 米ナショナル・ローヤーズ・ギルド、「ほびっと」立入禁止問題で米ワシントン地方裁判所に提訴。●沖縄県知事に革新共闘会議の屋良朝苗当選。県議選も革新系が過半数。
27 ハノイ放送、米軍機が北ベトナム最大のバク・マイ病院を爆撃と報道。●ワシントンで、米の著名俳優・科学者ら、ベトナム戦争に抗議して上院ロビーに坐りこみ。
28 米戦略爆撃隊司令官、北爆用の「スマート爆弾にソニー製テレビを使用」と発表。●米国政府、第9次撤兵計画を発表(9月1日までに1万人撤兵)。●ニクソン米大統領、エイプラムズに代えてウェイアンド大将を米べトナム援助軍司令官に任命。
29 米空母「オリスカニー」ベトナム海域に到着、これにより同海域の米空母9隻、作戦中は5隻。●ソニー労組、緊急中央執行委で「ソニー製品が殺人兵器として使われることに断固反対」との声明発表。
30 北べトナム水利管理省、米機が4月10日以降連日、堤防・水利施設を爆撃と発表。
◎この月、小西反軍裁判支援委員会編『自衛隊――その銃口は誰に』(現代評論社)刊行。
1972年7月
1 ベトナム青年クエン・タイ・ビン、PANAM機乗取りを企て、サイゴン空港で米CIAに射殺される。●べ平連第82回定例デモ。清水谷→日比谷。●広島で「ほびっと」支援集会。
4 ストップ・アウワ・べース・ロック集会。13時、横須賀臨海公園。
5 米機、ハノイ中心部を爆撃(6日も最大規模の北爆)。
6 田中角栄、新首相に選出される。●北ベトナムのミグ機、ハノイ上空で米軍機を撃墜。●北ベトナム中心部への爆撃つづく(連日200〜300機)。
7 北ベトナム『ニャンザン』紙、B-52の沖縄飛来について田中政府を非難。
8 米-B52、嘉手納基地に26機が飛来。(9日 29機となる)。●中年べ平連第18回定例行動。●大泉市民の集いなど「ソニーの戦争協力に抗議するデモ」。13時、坂本町公園→ソニーショールーム→日比谷。25名。●「インドシナにおけるニクソンの戦争犯罪、日本政府、財界の共犯を告発する東京集会」(→9日まで、東京、学士会館)。●米機300機以上で北爆。●米女優ジェーン・フォンダ、ハノイヘ入る(→12日)、
9 チュー南ベトナム大統領、非常大権法を発動し聖職者にも徴兵令を適用。
12 米機、ハイフォンおよび紅河デルタ堤防などを爆撃。●小西反軍裁判支援委員会主催「小西誠反軍裁判支援講演集会」。18時、安田生命ホール。800名。講師・小田実、結城昌治ほか。
13 拡大パリ会談、70日ぶりに再開(第150回目)。●ジェーン・フォンダ、ハノイ『ベトナムの声』放送で米兵に向け堤防破壊を「子どもらにどう説明するのか」と訴える。
14 小西反軍裁判第18回公判。検事側証人調べ開始。
15 第一勧銀、東南アジアで合弁のマーチャントバンクを設立する意向を表明。●沖縄県議会本会議、「B-52戦略爆撃機再飛来阻止に関する意見書」を全会一致で決議。●「6月市民行動」総会。全電通会館。
16 札幌べ平連、中断していた定例デモを再開。
18 ラオス政府・愛国戦線間の和平会談、11ヵ月ぶりに再開。
19 パリで米・北ベトナム秘密会談(8月1日、14日も)。●「もうがまんでけへん、つぶせ三菱集会」。18時、京都同志社学館。講師・小田実、四方八州男ほか。
21 『ニューヨーク・タイムズ』紙と『サイエンス』誌、米国防総省が南ベトナムで、65、66、67年の3回、「ファイア・ストーム」(山火事)作戦を企図したと暴露。
22 米海兵隊、南ベトナム政府軍をヘリでクワンチヘ空輸、省都クワンチをめぐる激戦(5日後、政府軍が放棄)。●広島で「ほびっと」弾圧告訴についての打合せ会。14時、広島YWCA。24 ワルトハイム国連事務総長、国連本部での記者会見で米の堤防爆撃を非難。ロジャース米国務長官、ワルトハイム発言を非難。
25 米国防総省、中国・北べトナム間の石油パイプラインを爆撃したと発表。●ジェーン・フォンダ、パリで記者会見、2週間にわたる北爆下の北ベトナム状況を報告、米を告発。
26 米国務省、米軍機の北ベトナム堤防爆撃を部分的に認める。●新宿の書店「模索舎」、ワイセツ文書販売容疑(『四畳半襖の下張り』のコピー)で捜索を受ける。
27 ニクソン米大統領、ワルトハイム発言を非難、堤防爆撃は誤爆で偶発的なものと発言。●米商務省、72年上半期の貿易収支は33億ドルの史上最大の赤字を記録と発表。
28 ラムゼイ・クラーク米前司法長官らの国際戦犯調査委のベトナム視察団、ハノイ着。●「模索舎」経営者の五味正彦、逮捕される。
30 べトナム留学生支援委、ちょうちんデモの会、大泉市民の集い、べ平連共催で「クエン・タイ・ビン追悼集会」。エビス公民館。130名。●べ平連、パンフレット『グエン・タイ・ビンの声に応えよ』を発行。●「インドシナの平和と正義のための宗教者世界集会」開催(→8月1日まで、東京)。
31 沖縄県平和委員会、米軍のKC-135輸送機が、南ベトナム軍兵士を輸送した疑いありと発表。
◎この月、横田基地解体連合、「基地白書」作成のため家庭訪問。《K-01》No.41
1972年8月
2 「模索舎」の小林健、逮捕される。
3 パリの臨時革命政府代表、4ヵ月で22万の敵を殲滅、2千万人を解放と発表。
4 横浜、村雨橋で相模原補給廠からの米戦車を社会党のピケが阻止。●東京クラルテ社、「東京→ヒロシマ反戦とりっぷ」出発(6日まで)。
5 横浜ノースピア入口、村雨橋で相模原補給廠からの米軍戦車、社会党のピケに阻止される。●べ平連第83回定例デモ(グエン・タイ・ビン虐殺抗議として)。清水谷→米大使館→日比谷。PANAM本社にも抗議。
6 村雨橋で阻止された米軍戦車、相模原に引揚げる。
7 べ平連、記者会見で「ほびっと」弾圧にかんし広島・山口両県知事(県警責任者として)などを相手に賠償請求訴訟を提訴すると発表。
8 ハノイ放送、日本の相模補給廠の米戦車輸送問題で田中政府を非難。●米機、ハイフォン近郊のビン、ドンホイ両市を猛爆(B-52が30機で300回〕。
10 沖縄でB-52飛来抗議の県民決起大会、5千人参加。●非同盟諸国外相会議、臨時革命政府とカンボジア王国民族連合政府の加盟を承認。
12 サイゴンの米司令部、11日から12日にかけB-52が南ベトナムで30波、北べトナムに13波の最大の北爆、爆弾3千870トンを投下と発表(13日も米機210機が北爆)。●中年べ平連第19回定例行動。
14 べ平連、大泉市民の集い、ちょうちんデモなど市民団体、相模原補給廠ゲート前に常設テントを設置。●夜、相模原補給廠から戦車搬出。阻止する市民らを機動隊が排除。市道路課職員など41名逮捕される。
15 8・15記念国民集会。14時、日本青年館。講師・石田保昭、小田実、小山内宏ほか。●長野べ平連主催「反天皇制集会」。●米原潜「ホークビル」号、横須賀寄港(日本寄港66回目)。
16 米軍機、ハノイ、ハイフォンなど北ベトナム全土を爆撃(史上最高の370波)。●キッシンジャー、サイゴンを訪問。●小田実、東南アジア旅行に出発。
17 360波の北爆。●キッシンジャー米大統領補佐官、日本を訪間(19日、田中首相と会談)。●北ベトナム『ニャンザン』紙、中ソ両国の対米接近に対し「溺れる強盗に浮袋を与えるようなもの」と非難の論文「革命的潮流の勝利」を掲載。●米原潜「アスプロ」号、佐世保入港。●模索舎弾圧にかんし佐藤隆博、鶴見良行、吉川勇一ら検察庁へ抗議。
19 田中首相とキッシンジャーの会談。
20 米機、ハイフォン市に各種破壊爆弾を投下。ハイフォン、ビンなど12日間連続の北爆。
21 横須賀の米空母「オリスカニー」から離脱した水兵口ーレンス・ザンバニー二、相模原市長を訪問、戦車輸送阻止を激励。のち記者会見。夜、横須賀べ平連の松田正眼師と基地ゲート前でハンスト開始。●三菱重工反戦株主会総会。18時、雑誌会館。
22 午前2時、相模原ゲート前の市民テントを機動隊が急襲、ザンバニー二1等兵を逮捕、横須賀ベ平連の僧侶、松田正眼、機動隊の暴行で重傷、入院、一時危篤状態となる。●岡邦俊弁護士、鶴見良行、吉川勇一、相模原警察署に抗議。●ラム南べトナム外相とプーマ・ラオス首相、共同声明でインドシナ全域での停戦を主張。●米マイアミビーチの共和党大会に1,500人の反戦デモ、120人逮捕される。
23 相模原に「ただの市民が戦車を止める会」(梅林宏道)発足。
25 模索舎弾圧に抗議して「叛春本退治・夏の夜に贈る四谷怪談」集会。18時、四谷公会堂。五味正彦・小林健保釈。
28 ニクソン米大統領、73年7月から徴兵制を廃止すると発表。
29 北富士演習場で、米軍戦車を阻止、演習を中止させる。●ニクソン大統領、第10次撤兵計画を発表、1万2千人を撤兵(べトナム駐留米軍は3万9千人となる)。
30 べ平連、大泉市民の集い、ちょうちんデモの会など共催「弾圧はねのけ戦車をとめろ! 8・30市民行動」、デモ。19時、相模原児童公園。200名。●「ベトナム戦争を支える安保をつぶせ!6月行動」を改組し、新たに
べ平連など市民団体で「戦車をとめろ!市民行動」を結成。
31 相模原「ただの市民が戦車をとめる会」、毎日デモを開始。毎日19時、旧児童公園→ゲート前。●田中・ニクソン両首相、ハワイ会談。
◎この月、65年2月からの7年半に米軍が投下した爆弾総量は755万8千トン、第2次大戦中の連合軍の投下量205万6千244トンの3.5倍。
1972年9月
1 日米首脳、ハワイ会談。
2 べ平連第84回定例デモ。●北ベトナム外務省、米捕虜3人の釈放を発表。
4 べトナム留学生有志、相模原市長に面会、戦車搬出阻止を申入れ。
7 沼津海岸で米軍が上陸演習、約1000人が波打ち際で抗議行動。●米原潜「バーブ」横須賀寄港(日本寄港は72回目)。●韓国政府、韓国軍撤兵開始を決定。
8 大平外相、衆院建設委で、相模補給廠での米軍によるNATO向け戦車修理は「安保条約違反だが黙認」と答弁。
9 解放勢力、北部、中部で攻勢。●中年べ平連第20回定例行動。
10 ハノイ中心に320波の北爆。●ハノイ各紙、日本の戦車翰送阻止行動について「最強力な支援」と強調して報道。
11 南ベトナム臨時革命政府、重要声明を発表。チュー大統領の即時辞任要求をおろし、3者による和解政府を提案。
12 大平外相、米第7艦隊の横須賀母港化での米からの打診を認める。
13 米機、300波の北爆。●米軍スポークスマン、3月10日以来、米機は南北ベトナムで10万回以上の爆撃を行なったと発表。●南ベトナム軍の火炎放射自走車、横浜港に陸揚げ。●相模原「ただの市民が戦車を止める会」、市長と対話集会。●小西反軍裁判第19回公判。
14 河津相模原市長、米軍装甲車輸送で市道通行を許可。
15 「戦車をとめろ!市民行動」主催「M-113をとめろ!市民デモ」。19時、矢懸公園→ゲート前。●南ベトナム政府軍、クアンチ市を奪回。
16 飛鳥田横浜市長、米軍装甲車の市道通行を許可。●釈放米兵受け取りのデイブ・デリンジャーら米代表団6人、ハノイ到着、直後、米機の北爆にあう。●「三里塚9・16闘争1周年集会」。13時、日比谷公会堂。2,500名。●札幌べ平連、伊達火力裁判に勝ってもらう集会。100名。
17 「戦車をとめろ!市民行動」主催「M-113をとめろ−市民デモ」。19時、矢懸公園→ゲート前。
18 米軍、相模原補給廠からM-113を再搬出しようとし、市民数千名が徹夜でゲー卜前に阻止坐り込み。
●サイゴンの米大使館、米機が北ベトナムに偽札を撒いた事実を確認。
19 機動隊が坐り込みの市民を排除し、M-113強行搬出。べ平連の4人、輸送車の前に坐り込み逮捕される。●相模原ゲート前のテント村、機動隊により破壊される。●大平外相、参院内閣委で、戦車修理間題で@米軍所有戦車が修理後に南ベトナム軍に供与されても、これは安保条約によっては排除されない、A修理後、米本土その他の地域の米軍部隊に輸送されても問題ない、と答弁。
22 ジャズメンによる「ベトナム人民支援ジャズコンサート」(厚生年金小ホール)。
24 「戦車をとめろ!市民行動」主催の相模原基地反対集会。デモ。比丘口公園。
25 田中首相、中国を訪問。●相模補給廠からの装甲車搬出をまた強行。●サイゴンで韓国軍参戦7周年記念式典、派遣韓国軍は3万8千500百人で、米地上軍を上回る。
26 パリで米・北ベトナム間に秘密会談。
28 横浜ノースピアから相模補給廠への装甲車搬入を強行。
29 日中国交回復。
30 米機、大編隊でハノイ爆撃、ハノイ上空で空中戦。
◎この月、ヤン・イークス・小野誠之・鶴見俊輔編『戦争の機械をとめろ!』(三一書房)刊行。
1972年10月
1 『べ平連ニュース』臨時増刊、「ほびっと弾圧をはねかえせ!」発行。●広島「ほびっと裁判を支援する会」主催集会「市民の運動を危険なものと思わせる力から自由になろう」。広島市教育会館。60名。講師・小沢遼子、吉川勇一。●「戦車を止めよう!武蔵野三鷹市民集会」14時、井の頭文化会館。ちょうちんデモの会主催。●米原潜「バッファー」号、横須賀入港(日本寄港74回目、横須賀寄港54回目)。
2 自衛隊の沖縄移動が本格化、第1陣72人が那覇入り。●チュー南べトナム大統領、3者連合和解政府構想を拒否。●増原防衛庁長官、米空母の横須賀母港化は安保条約上やむをえぬと発言。●石崎昭哲、岩谷和夫、吉川勇一ら、広島・山口県警の警官20名以上を6月4日の「ほびっと」弾圧の件で告発。
3 ハノイ市長ら北べトナム被爆36都市の首長、各国の首長、市民に反戦のアピール。●タイのゲリラ、タイの米軍北爆基地ウボンを迫撃砲で奇襲攻撃。●ニクソン米大統領とグロムイコ・ソ連外相、戦略核兵器制限条約(SALT)批准書に署名。
4 北ベトナム、米国が5ヵ月問に爆弾約10万個を投下したと発表。『ニューヨーク・タイムズ』紙は、過去9ヵ月間にインドシナに投下した爆弾量は「71年全体を上回る」と報道。●「戦車をとめろ!市民行動」総会。18時、雑誌会館。
5 ニクソン米大統領、「べトナム和平は微妙な段階にある」と言明。
6 那覇で自衛隊配備に抗議して1万2千人の抗議集会。●米『ワシントン・ポスト』紙、「民主党本部の盗聴内容は逐一ホワイトハウスに報告されていた」と報道。
7 カンボジア解放勢力数百人がプノンペン市内に突入。日本橋などを破壊。●べ平連第85回定例デモ。
8 パリでキッシンジャー、レ・ドク・ト秘密会談。ヘイグ特使も同席(12日まで。北べトナムの9項目和平提案提示ではじめて合意への第一歩が踏み出される)。●三沢の反戦スナック「OWL」解散パーティー。
9 国防会議で4次防正式決定。経費総額4兆1千300億円。
10 第3回「インドシナにおけるアメリカの戦争犯罪調査国際委員会」コペンハーゲンで開催(→16日まで)。●デンマーク首相、開会の挨拶で北爆非難。●米連邦最高裁、反戦活動家アンジェラ・デイビスのカリフォルニア大学からの追放は違憲と判決。
11 米機、ハノイの仏総代表部に直撃弾投下、シュジニ総代表が重傷(19日パリで死亡)。
12 「戦車をとめろ!市民行動」総会。18時、幡ヶ谷区民会館。●チュー南ベトナム大統領、3者連合政府案は絶対拒否と言明。
13 美濃部都知事、黒田大阪府知事、蜷川京都府知事ら、3日のハノイ市長らのアピール支持の声明(11月1日までに84首長が支持)。
14 北爆続行。ハノイのフランス総代表部にも直撃弾。●中年べ平連第21回定例行動。●横田基地周辺の高校生6名が、横田基地解体連合の定例ビラはりに参加。福生警察署が「任意同行」として3人を逮捕。《K-01》No.48
15 新宿「歩行者天国」でミニコミ市開催。●大泉市民の集いの清水和久、和田春樹、「ソニー製カラーテレビ不買にかんするお願い」を発表。
17 ラオス和平会談(第1回)。●パリでキッシンジャー補佐官とト顧間、秘密会談。米、和平協定案に基本的に同意。●政府、閣議で車両制限令を改訂、米軍車両の通行フリーパスを保障。
18 キッシンジャー補佐官ら、サイゴンを訪問、チュー大統領と6回にわたり会談(22日プノンペンでロン・ノル大統領と会談)。●ストックホルム国際平和研究所、インドシナでの投下ナパーム弾は朝鮮戦争での10倍の33万8千200トン、戦争による死者の10%がナパームによると発表、
19 訪米中の大平外相、米首脳との会談で安保堅持、戦車輸送確保を約束。
20 ニクソン米大統領、「軍事紛争の終りは近い」と演説。
21 「戦車をとめろ!市民行動」主催「10・21戦車をベトナムに送るな!市民集会・デモ」。14時、坂本町公園→米大使館→日比谷。3,000名。べ平連の大スピーカー(「福富3次防」)完成。●京大べ平連、再建。
22 「三越での自衛隊美術展をやめさせる市民の会」、新宿三越に対して公開質間状を出す、
23 小西反軍裁判第20回公判。
24 岩国「ほびっと」損害賠償請求訴訟第1回公判。13時、広島地裁。●翌日にかけ、相模原補給廠から戦車搬出される。●横田基地解体連合、10/24の事件で福生警察署に抗議行動。《K-02》●政府の青木特使、サイゴン到着。●チュー南ベトナム大統領、テレビ放送で「停戦は近いが3者連合政府は認めない」と言明。●米国、北爆を北緯20度以南に限定すると発表。
26 べトナム民主共和国、米との9項目の平和協定合意内容を公表、米の停戦引延しを非難。31日の調印を要求。●米B-52、台風を理由に沖縄へ100機以上飛来。
27 学術会議総会、北爆は科学の悪用との世界の科学著への訴えを採択。
29 沖縄復帰協、B-52の大量飛来に抗議の県民大会。
30 沖縄県議会、B-52飛来阻止・毒ガスと核総点検要求決議を全会一致で採択。●相模補給廠から米M-113兵員輸送車など48台、横浜ノースピアヘ強行搬出。●米艦隊、北緯20度以北の艦砲射撃と機雷敷設を中止。●拡大パリ会談のビン臨時革命政府代表、チュー政権が続く限り民族和解は実現しないと言明。
31 米、ベトナム戦争の総経費が1千79億7千万ドル)(日本の国家予算3年分)に達したと発表。●停戦に備え、チュー政権への支持とりつけに南ベトナム特使、来日。●米ボストンでのニクソン米大統領夫人の夕食会周辺で反戦デモ、8,000人が大荒れ。
◎この月、條冬樹『詩集 優しいうた』(思潮社)刊行。
1972年11月
1 チュー南ベトナム大統領、北ベトナムに直接交渉をよびかけ、北ベトナム軍の撤退など4条件を提示。
2 正木鎌倉市長ら、ベトナム被爆都市視察に出発。
3 米B-52、ベトナム戦争で最大規模の13波の北爆。
4 べ平連第86回定例デモ。●全国ジャテック活動家会議。京都。●南ベトナムヘの米の「かけこみ援助」続く。
6 西口フォーク集会裁判第14回公判。
7 米大統領選挙でニクソン大勝。
8 相模原米軍補給廠からM-48戦車、機動隊に守られて搬出。阻止しようとした130名、逮捕される(9日も25台を搬出)。●B-52、非武装地帯に2千トンの爆撃。
9 新宿署、12日の「歩行者天国」でのミニコミ市開催を禁止。
11 米軍最大のロンビン基地を南ベトナム政府軍に移管。●中年べ平連第22回定例行動。●「詩のべ平連」、ベトナム反戦詩集第14集『火の歌』発行。
14 米機、300波の北爆、2千トンの爆弾を投下。
16 小西反軍裁判第21回公判。
18 三菱重工反戦株主会主催「4次防ツアー、ほんとうの日本を見て歩こう!」。バスで渋谷→北富土→横田→相模原→横須賀各基地をまわる(19日まで)。70名。●米反戦団体数百人が、ホワイトハウスにデモ。
20 米軍、北緯17〜20度線地域に対し北爆を激化。米軍、25日までに南ベトナムヘの武器供与を終了すると発表。その結果、南政府軍の空軍は2千機で世界第4位となる。●北ベトナム外務省、北爆停止と協定調印を要求する声明を発表。●キッシンジャー=レ・ドク・ト秘密会談開始(25日まで連日つづく)。●『ニャンザン』紙、米空母の横須賀母港化で日本政府を非難。●タイで日本製品のボイコット始まる。
22 南ベトナムの中立紙が「日本の経済進出への警戒」をよびかける。●横須賀市長、米空母の横須賀母港化を承認。
23 討論集会「京都べ平連をどうするか」。
25 横田基地解体連合の定例ビラはりで、参加の米兵(三沢基地)が逮捕される。《K-02》
28 米『クリスチャン・サイエンス・モニター』紙、南ベトナム政府軍の脱走兵数が増加し、8月から10月まで、毎月2万人が脱走と報道。
◎この月、吉川勇一「自由の危機――権力・ジャーナリズム・市民」(鶴見俊輔・山本明ほか編座コミュニケーション』5巻研究社に収録)、さとうまきこ(児童文学)『絵にかくとへんな家』(あかね書房)、大森実著『虫に書く』(潮出版社)、清水一行著(小説)『燃え盡きる〈小説・牧田與一郎〉』(徳間書店)刊行。
1972年12月
1 米CBS放送、ニクソン大統領がチュー大統領に「和平協定案に反対し続けるならばすべての援助を停止する」と通告したと報道。●オースト一ラリア、北ベトナムと国交樹立。
2 ベ平連第87回定例デモ。清水谷→米大使館→日比谷。300名。米大使館前で革マル派のデモと合流。30分以上坐り込み。
3 川崎市、自衛隊戦車搬送に不許可を通告。
4 キッシンジャー=レ・ドク・卜、パリ秘密会談再開(13日まで)。
5 南ベトナムの16六省で「北ベトナム軍撤退要求・3者連合政府反対」のデモ。●オーストラリアで労働党内閣発足、徴兵制の廃止を打ち出す。●岩国「ほびっと」裁判第2回公判。
6 解放戦線、タンソニェット空港を攻撃。
8 ニュージランドで労働党内閣発足。
9 解放軍、攻撃を強化、83件の攻撃、うち60件がロケット攻撃。●中年べ平連第23回定例行動。●「戦車をとめた4人を支持する会」主催 古物バザー。杉並産業館。裁判資金のための純益約20万円(10日まで)。
10 B-52、90機で大規模北爆。●「南ベトナムにおける知識人迫害に抗議する北ベトナム委員会」、サイゴン政権の平和活動家に対する大量逮捕、殺害に抗議声明。●第33回衆議院選挙(自271、社118、共29、公29、民19、諸2、無14)。●小田実帰国。
11 タイで日本商品不買運動(第2波)。●大平外相、東南アジア開発閣僚会議に出席。●オーストラリアのバーナード副首相、南ベトナムに残留している軍事顧間を3週間以内に撤退させると発表(18日撤兵完了)、●ニュージーランド、徴兵制を廃止、志願制を採用。●ニュージーランドのカーク首相、インドシナ諸国訪問に出発(南北べトナム・ラオス・カンボジアに約36億円の復興援助を供与すると発表)。
12 外務省、南ベトナム上水道建設計画調査団を派遣と発表。●チュー大統領、クリスマスから新年にかけての停戦を提案(臨時革命政府は拒否。14日米国も反対を表明)。
13 西口フォーク集会裁判第15回公判。被告の最終陳述。
15 小西反軍裁判第22回公判。●外務省、南ベトナムヘ経済基盤施設調査団を派遣。
16 べ平連第10回全国懇談会。浦和労働会館。140名。●キッシンジャー補佐官、記者会見でパリ交渉経過を説明、行き詰まりの原因は北側の態度変更にあると強調。●北べトナム外務省、米機がハイフォン一帯を爆撃した
と非難。●米歌手ジョーン・パエズ、北ベトナム入り。
17 べ平連第10回全国懇談会第2日。浦和市民会館。終了後、浦和市内をデモ。●米軍、全面的な北爆を再開。
18 べ平連、北爆再開に抗議して米大使館に抗議、坐りこみ。●レアード米国防長官、20度線以南にとどめていた北爆の制限を解除と発表。米軍、100機以上のB-52でハノイ、ハイフォン爆撃を再開。
19 拡大パリ会談のトイ北べトナム代表、「米側は12月13日に和平協定の全項目にわたり126ヵ所の修正を求めてきた」と語る。●北爆再開に米大使館前で抗議デモ。(O−1)
●三菱重工反戦株主会福島集会。18時、福島社会福祉センター。80名。講師・小田実、引地茂。
20 ハイフォン港のポーランド貨物船、米機の爆撃で沈没、船員6人死亡、●中国、ソ連、北爆を非難、スウェーデン、デンマーク、オランダ、ベルギー、西独、オーストラリア各政府も同じく北爆批判。スウェーデンで北爆抗議の1万人のデモ。●三菱重工反戦株主会仙台集会。18時、仙台プラザビルホール。300名。講師・福島と同じ。
21 第171回拡大パリ会談で北ベトナム・臨時革命政府の代表、北爆に抗議して中途退場。
22 京都市議会、北爆抗議を決議。
23 「今こそベトナム反戦を!市民行動」主催、米大使館への北爆抗議デモ。14時、清水谷→米大使館→東京駅。500名。大使館前で30分坐り込み、ニクソンの写真を焼き抗議。●ベトナム反戦ちょうちんデモ討論集会。16時、キリスト教友愛会。●京都で「べトナム・アジア集会」。京都・日伊会館。のちデモ。講師・小田実ほか。●都議会、北爆再開糾弾の決議と立川への自衛隊移駐に反対する決議を可決、調布、武蔵野、国分寺市議会も北爆非難決議。●湯川秀樹、朝永振一郎ら学者103人、ニクソン米大統領に抗議電報。●パルメ・スウェーデン首相、北爆はナチスが第2次大戦中に行なった大量虐殺に匹敵する蛮行と非難(→26日)。
24 24時間のクリスマス停戦。●スアン・トイ北ベトナム首席代表、北爆が停止されない限り交渉を拒否すると言明。●米『ニューヨーク・タイムズ』紙、北爆を「人類に対する犯罪」と非難する社説。●ホワイトハウス前で北爆拡大に抗議の徹夜デモ。●香港で「憂慮するアジア研究者の会」が北爆抗議デモ。●三菱重工反戦株主会京都集会。京都・日伊会館。200名。講師・小田実、麻生薫ほか。●同姫路集会。市公会堂。200名。
25 北ベトナム、17日以降17機のB-52を含め米機47機を撃墜と発表。●ハノイ放送、米機が24日夜もハノイ地区を爆撃したと非難。●米兵2名、岩国「ほびっと」を襲い、店内で暴行。
26 米軍機、ハノイ爆撃を再開(24日にクリスマス停戦により一時中止)。●増原防衛庁長官、立川基地自衛隊の治安出動もあり得ると発言。●長野べ平連、北ベトナム、バクマイ病院へ血清を送るための街頭カンパ(1月4日まで1万5千905円)。●米国務省、パルメ・スウェーデン首相の「ナチの残虐」に比した北爆非難声明に抗議一(→28日)。
27 拡大パリ会談の北ベトナム代表団、専門家会議欠席を通告。●オーストラリア、南ベトナム政府への防衡援助を打ち切ると発表。●自衛隊、空から立川基地への移駐を強行。
28 『朝日新聞』社説、「アメリカの北爆は文明への挑戦」と主張。●佐世保に被弾米艦が入港。●オーストラリア海員組合、北爆に抗議して米国船への作業をボイコット。イタリア主要8港の港湾労組も31日まで全米商船の荷役をボイコット。●スウェーデンの全政党、パルメ首相の北爆非難声明を全面的に支持の共同声明。
30 ニクソン米大統領、「20度線以北の北爆を停止」と発表。●クリスマス停戦をはさんでの10日間にハノイ、ハイフォンに投下された爆弾は5万トン、有史以来の爆撃とされる。ハノイだけで死者・負傷者は2千人(北ベトナム発表)。●英『ガーディアン』紙、「英国の恥ずべき沈黙」との社説で、間違った政策に沈黙を守るのは英国に軽侮をもたらすだけだ、と政府を批判。『タイムズ』紙上では、年末年始にかけての英知識人の北爆に対する沈黙について論争が深刻化。
31 24時間の新年停戦。●米『デイリー・ニューズ』紙の編集関係者151人、ライバル紙の『ニューヨーク・タイムズ』紙上で、大統領に和平公約の実施を求める意見広告。
◎この年、勅使河原宏監督、脱走兵援助活動をテーマにした『サマー・ソルジャー』封切。
◎年間実質成長率8.5%、名目14.7%。1人当り国民総生産86万2千円、年末外貨準備高183億6千500万ドル。
◎この年、「春季大攻勢」により、入札をはじめ南ベトナム油田開発の動きは頓挫。