トヨタの横暴を許すな

233名のフィリピントヨタ自動車労働者組合(TMPCWA)組合員不当解雇撤回の申し入れ行動への参加のお願い

 フィリピントヨタ自動車会社ではILOが1998年の総会で採択した「労働における基本原則と権利に関する宣言」でかかげられている「結社の自由と団結権」を踏みにじった経営が続けられています。
 フィリピントヨタ社はフィリピンで第1位のシェアを誇る自動車メーカーであるにもかからず、労働者の基本的権利を認めようとしません。TMPCWAは2000年3月に、フィリピントヨタ社で実施された組合承認選挙に勝利し、フィリピン政府より同社で唯一の労働協約交渉権を持つ労働組合と認可されました。ところが経営側はこの組合結成を嫌い、フィリピンの労働法を無視し、数々の訴訟を繰り返し、TMPCWAとの協約交渉を拒否し続けました。

 経営側のTMPCWAへ対する攻撃はエスカレートし、今年3月TMPCWAはストに突入しました。フィリピン政府の介入でストは中止に追い込まれましたが、経営側は政府の職場復帰命令を無視し、組合員の職場復帰を拒否しました。8月には経営側は現地に進出した日系企業と結託し、フィリピン政府に脅迫とも言える圧力をかけ、TMPCWAの争議を違法とする不当な裁定を引き出し、その1週間後に233名の組合員を不当に解雇しました。
 私たちはこの4月、来日したTMPCWAのエド・クベロ委員長と共にトヨタ東京本社に対しフィリピントヨタ社が組合への敵視を止め協約交渉を開始するように指導することを申し入れましたが、トヨタ社は「対応する部署がない」などと不誠実な態度に終始しました。
 TMPCWAのエド委員長は再度来日し私たちと共にトヨタ東京本社に233名のTMPCWA組合員不当解雇撤回の申し入れを行います。トヨタは史上最高の連結利益を上げ、同社の奥田会長は日本の財界のトップに立とうとしています。私たちはこのような内外で態度を使い分けるトヨタの経営姿勢に強い怒りを禁じ得ません。
 解雇された組合員たちは退職金の受け取りを拒否し、最高裁まで闘う決意です。ぜひこの闘いに連帯し、解雇を撤回し233名の組合員が職場に復帰できるようにトヨタ東京本社に対する申し入れ行動にご参加くださるようによろしくお願い申し上げます。

11月22日(金) 午前10時から
 場所: トヨタ東京本社前(東京都文京区後楽1丁目4番18号)
     JR水道橋駅西口下車徒歩8分
 行動: 申し入れと宣伝ビラ配布

11月25日(日)「トヨタの組合潰しを許さない!フィリピン・トヨタ労組激励集会」
 時間:午後2時30分〜4時30分  
 場所:明勝寺会館 Tel:0565(88)1972
 内容:「フィリピン現地の闘いの報告」エド・クベロ委員長(フィリピン・トヨタ労組)
 「日本における支援活動」フィリピン・トヨタ労組を支援する会
 その他

11月26日(月) トヨタ自動車本社への抗議及び要請行動
 時間:午前9時〜
 場所:トヨタ自動車本社前(詳しくは25日集会でお伝えします)