No.0202

2002年2月15日 発行

APWSLバンコック総会開く

新執行部を選出  

      

APWSL日本委員会 共同調整委員 渡邉 弘

 3年に1回開催されるAPWSL総会が1月26日から28日にかけタイのバンコクで開催された。参加国は14ヶ国、参加者は33名であった。日本委員会からは原田共同代表、渡邉共同調整委員が代議員として、山崎リンクス編集長が通訳として参加した。
 1日目は遠野コンビーナー(共同議長)の司会の下、午前はルビナ調整委員(パキスタン委員会出身)の3年間の活動報告と質疑、タイ・チョラロンコーン大学教授ボラビットさんから『グローバル化の労働運動』というテーマで基調報告がされた。ルビナ調整委員はこの3年間の活動は、5つのプロジェクト(グローバル化、非正規雇用、多国籍企業、安全衛生、国際労働組合ネット)を推進する中で各国の労働者の草の根レベルの連帯が強化され、フィリピン委員会の再建と東チモール委員会の新規加盟が実現したことを成果として報告した。 ボラビット教授からはタイの労働運動の歴史から『グローバル化に対抗するため労働組合だけでなくNGOなどの広範な民衆運動との連携が欠かせない』との意見が表明された。そうした意味でAPWSLの活動の重要さが強調された。

最後の歌の音頭をとるアントン

総会終了後の記念撮影

総会を支えたタイ委員会の歌
    全員が女性!

ミャンマーからの移住労働者の話を聞く
    総会三日目のエクスポージャーにて

選出された新書記局
   右から調整委員のアントン、議長のルークとスリパイ

退任の挨拶をする旧書記局
    ご苦労様でした。

総会会場の女性教育訓練センター
    笹川財団の金で建てられたもの
 

 午後は、5つのプロジェクトの活動報告と総括がなされ、その後各国委員会から国内活動報告がなされた。各国委員会の報告で共通していたのはグローバル化する経済活動にどう対抗していくかが最大の課題であるという点であった。
 日本委員委員会からは渡邉が報告した。その内容は2000年に台湾へのオルタツアーを10名で行い台湾産業総工会、人権協会、労工教育センターなどAPWSLの活動を担っている人々と交流をしたこと、同年APWSLプロジェクトの一つであるグローバル化に対抗するために開催されたソウルでの会議に参加したこと。APWSL日本委員会と郵政全労協が共同で郵政労働者同士の交流を実現したこと。連帯活動としてフィリピントヨタ労組支援を「支援する会」を通じて行っていること、トヨタの子会社アラコ社がインドネシアで操業する部品メーカーPTカデラ社のストライキを暴力で排除した使用者責任をアラコ本社に行ったこと、京都に本社のある韓国オムロンの労働者の日本での交渉を多くの仲間と共に勝ち取り勝利したこと。グローバル化に対抗するセミナーを開催し成功したこと。インターネットで労働運動を結ぶレイバーネット日本へ参加していること等を報告した。
 2日目はこれから3年間の執行部を決める選挙が行われた。コーディネータ(調整委員)としてアントン・マラカス(スリランカ委員会)、コンビーナー(共同代表)としてスリパイ・ノンシー(タイ委員会)とルーク・コクーン(ニュージーランド/アロテアロア委員会)が新執行部として選出された。
 午後からは今後の活動を決める議論が展開された。各国から進めていきたい活動を提出してもらい、賛同する委員会が共同で具体案を作っていくことになった。 日本からは地域別交流の実施を提起した。理由は共通のテーマを設定して3年に1度の討論を行うことで共同した行動の展開が可能であり、2国間交流より広範な議論ができることである。これにはマレーシアが賛同したので今後の活動に加えられた。もう一つ韓国からAPWSLホームページの設立が提案された。日本委員会はレーバーネット日本に加わっていることから協同が可能と賛同した。
 実質討議は2日間で終了、3日目はエクスポージャーが行われ、日本委員会からの参加者は2つに別れ参加した。渡邉は海外からの企業が集中する工場地帯の労働事情を見学するグループ、原田、山崎は海岸地域にある海産加工現場で働く移住労働者の実態を探るグループに参加した。
 3日間という短い時間であったが、裏方で今回のサポートをしたAPWSLタイ委員会のメンバーはほとんど不眠不休の状態であった。彼ら彼女らの支えなしには今回の総会は成功しなかった。心から感謝し報告に代えたい。

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