第10号  2004年8月2日

 

UCLA「女性組合員のためのサマー研修会」に
日本から「均等アクション21」のメンバーが参加

 みなさん

 暑中お見舞い申し上げます。

 東京は暑そうですね。こちらは、7月中旬少し暑くなりましたが、その後、少し温度が下がり、日中30度くらいまで気温が上がりますが、朝夕は涼しくTシャツだけでは、ひんやりして、長袖シャツを着たりしています。熱帯夜の東京では考えられない話ですが。大変乾燥もしていますので、気持ちが良いです。4月1日に少し雨が降ったきり、まったく雨は降りません。

 ところが、土曜日の夕方(7月31日)に、今日はいやに暑いな...と思っているうちに、実は熱が出ていて、腰とか節々とかが痛くなってきて寝込んでしまいました。熱は38度4分まであがり、のども痛くなってきたので、葛根湯を飲んで寝ていました。慣れない「勉強」のしすぎで少し疲れているのかもしれません。それからこちらのエアコンは効き過ぎていて、ほとんどが部屋ごとの調整がきかず、寒すぎます。

 2日間寝込みましたが、何とか回復しまして、ようやく今日は、気分も良く、メールを読み書きできるようになりました。

 さて、ロサンゼルスでの日々も4カ月がたちました。毎日が飛ぶように過ぎているので、残り3ヶ月もあっという間に過ぎそうです。引き続き、労働者センター、介護労働者の組織化、HEREのホテル関係の協約交渉、独立メディアなどを青野と一緒に調査しています。

 今回は7月はじめに開催されたレイバーセンターの「女性組合員のためのサマー研修会」の報告です。青野と均等アクション21の参加者(柚木康子、野崎光枝、酒井和子、屋嘉比ふみ子、市川若子)のみなさんから報告を寄せて頂きました。

 なお、以下のレイバーセンターホームページに写真が出ています。
http://www.labor.ucla.edu/events/index.html#unionwomen

また、最後に、レイバーセンターで開催された「ウォルマートとどう闘うか--パネルディスカッション」の報告も掲載しました。

高須裕彦



  女性組合員のためのサマー研修会ワークショップ参加者と


UCLA「女性組合員のためのサマー研修会」に
日本から「均等アクション21」のメンバーが参加

                        あおのえみこ

 カリフォルニア大学ロサンゼルス校でレイバーセンター主催による「女性組合員のためのサマー研修会」が7月6?10日まで開催された。研修会は今年で23回目を数え、西海岸エリアのさまざまな労働組合の女性組合員たちが毎年場所を変えながら夏に集まり、ワークショップを企画して、互いの経験や問題について語り合うという内容である。

 開催された午前中のワークショップのテーマは、団体交渉の技術、組織化と動員、リーダーシップ、政治的アクション、女性とグローバル経済、午後は、崩れゆく健康保険制度、メディアとのつきあい方、最新の労働法、コミュニケーションと問題解決、ガラスの天井などである。

 参加した主な組合は、SEIU(サービス労組)やIBEW(電気工労組)、ILWU(港湾倉庫労組)、AFT(教員組合)、UFCW(食品商業労組)のほか、カナダからCUPE(Canadian Union of Public Employee公務労組連合)などが、そして今年は中国と日本、グアテマラ、イエメンからも参加した。カナダを除くと、海外からゲストを迎えてワークショップを企画したのは今年が初めてである。


[ワークショップの手法に脱帽]

 ワークショップのテーマは団体交渉の技術やリーダーシップといった組合活動に関連した内容がほとんどだったが、今年は海外からのゲストを迎えたことで「女性とグローバル経済」というワークショップが企画された。ここには日本をはじめ中国とグアテマラ、カナダ、アメリカから20人の女性たちが集まった。

 いったいどんなワークショップが用意されているのか…、私は興味津々だった。時間はたっぷりある。朝8時半から正午までの3時間半のコマが4日間である。私はその内容についてあらかじめ日本人の通訳者に伝える必要があったため、内容について教えてほしいと主催者にメールを送ったのだが、10日前になってもなんら連絡がない。ようやくインストラクターのリサから電話が入ったのが1週間前だった。

 ワークショップの後でわかったことだが、この4日間は2人のインストラクターによって企画されていた。1日と4日目の担当はラテン系アメリカ人のリサ。現在はSEIUでパートタイム・リサーチャーとして働きながら、UCLAの大学院の学生でもある。30代半ばといった雰囲気の彼女は、これまでに環境や政治に関わるコミュニティーのNGOでオ
ルガナイザーとしての経験を積んだという。私との事前の打ち合わせに現れた彼女の話しぶりは、私の不安を払拭するのに充分だった。初対面を感じさせない人柄、そして打ち合わせの進行が見事だった。提示された企画書には、すでに5分刻みのワークショップの内容が書かれていた。

 リサと私の打ち合わせの焦点は、私たちのビデオ(「均等アクション21」が企画し、日本のパート労働者などを取材して制作した23分の作品)の上映後の日本側のプレゼンと質疑応答の形式についてだった。彼女は参加者をできるだけ少人数に分けて、日本人の参加者5人が各グループのなかで質問に応えるという形式にこだわった。代表の1人が20人の前でプレゼンをするよりは、ずっと深い話をすることができるし、人との関係性も深まる。しかし残念ながら、この提案は通訳の問題から実現できなかったが、一方的に話を聞くことの多い日本の講義形式を見直す必要性を強く感じた。

 2日と3日目を担当したのは、NGO「スウェット・ショップ・ウォッチ」(劣悪作業所監視)のスタッフである。このNGOは縫製被服産業などの最底辺の職場で働く移民労働者への救援活動や国際連帯活動を通じて、第三世界の劣悪作業所をなくす運動をする団体である。1995年、ロサンゼルスの被服産業に働くタイの移民労働者が奴隷状態で発見され、この活動が一気に盛り上がったという経緯がある。スタッフはふだんから移民労働者を対象に、労働者としての権利や職場の問題、グローバル経済について、寸劇や歌などを盛り込んだワークショップをいくつも開発している。体を動かし、議論しながら理解を深めるという手法には、「民衆教育」が深く影響している。

 研修会の後、私はNGOのスタッフに偶然会ったので、ワークショップのときのお礼を言うと、彼女は、ふだんは中国系労働者を対象に中国語でワークショップをやっているので、あのときはうまくいかなかったと思う、と意外な言葉が返ってきた。ワークショップはどういう人たちが参加するのかによって、その内容を変えていく必要があるのだとそのとき気づいた。日本でもし「女性とグローバル経済」のワークショップを開発するのなら、日本の参加者に配慮した内容に変える必要があるが、私たちが今回のワークショップで体験した「手法」は、言葉をこえて日本人の参加者にも届いたと思う。

 最後に、その肝心な具体的な「手法」ついて、残念ながら私の拙い文章で表現することは無理なので、帰国後、実演?を交えて紹介したい。


------------------------------------------------------------------------
「女性組合員のためのサマー研修会」に参加して

                       柚木康子

 英語が出来ないのに4日間も英語のワークショップに参加するという無謀な企ては、「案ずるより産むがやすし」という結果でした。もちろんワークショップでの論議の2割も理解していない気もしますが。

 なんと言っても新鮮だったのはワークショップの進め方のうまさ。言葉の分からない日本組を含んでの進行役のリサさんに感謝です。Ice breakerって何とおもったら、これは日本でも時間のあるワークショップには是非取り入れて参加者がお互いを理解するのには最適なほうほうですね。でもこのときにあとで配布された参加者名簿があれば尚よかった。

 1日目の日本のビデオでは派遣会社の担当者のメールに参加者からの苦笑が漏れていてわかってもらったかなとも思いましたが、皆さんの感想が最終日のアンケートにあれば、是非知りたいですね。

 Women in the Global Economyのワークショップとしてもう少し、女性たちにもたらしているものの実態、その原因、そして対処の方法はというところに集中して論議する時間があったらとおもいました。ウウォールマートの世界展開はますます貧困労働を拡げるでしょうし、それに対抗する労働者とりわけ女性たちの世界的共同にむけたアッピールなんて出来たらよかったのにとか思います。

 Breaking the Glass Ceilingのワークショップもなかなか楽しかったです。家、地域、職場、組合にわけて問題点や差別を抽出し、解決策を出し合うのも結構おもしろく、また記入用紙も工夫されていてよかったです。ここで石原のババァ発言を紹介したらみんながすごく怒ってました。チラシをもってくればと後悔しました。でもちょっと参加者がすくなかったかな。

 このセミナーの参加者の職種がどのようなものかもわかっていると相互理解が進むかなとも。それに参加者の積極的な姿勢はすごく印象的でした。ガテマラの参加者がとても日本に興味をもってくれていましたが、言葉の問題で意思疎通が少ししかできなかったのが残念でした。また個人的には総工会を経由して12回も中国に行っている身として中国から参加の王さんと今の中国の女性の問題点をもっと話してみたかったです。

 もう1つ文化の夕べのアクションについて翌朝、とても感動したとのコメントをもらいました。「武器より歌を!」の歌詞を英訳して紹介したことも大いに貢献してくれました。NO!BUSH !が受けたですねー。

 恵まれた環境で、ワークショップやSolidarity Actionに参加できてたのしかったです。それに稲木陽子さん、児嶋八重さん(お二人は6月にUCLAを卒業したばかりで通訳をお願いした)というパワフルな女性と出会えたことも収穫でした。

 青野さん、高須さん よい機会をありがとうございました。稲木さん、児嶋さんお疲れさまでした。日本で待っています。

------------------------------------------------------------------------
「SUMMER INSTITUTE FOR UNION WOMEN」が私にもたらしたもの

                       野崎光枝

 主催者側の私たちに対する配慮が常に感じられた5日間でした。初参加の上、言葉の問題もあったのにそれなりに楽しい日々だったのは、ひとかたならぬ心配りがあってのことだったと思います。

 ワークショップの進め方にも彼女たちの力量を見ることができました。出席者たちのこのワークショップを一諸に盛り上げようという積極性も好ましいものでした。これまでこのような勉強はしてこなかったなと途中で気付きました。

 「グローバル エコノミー」ではIMFを取り上げて、いきなりTシャツを売る場面に突入して政府と企業、労働組合とに分かれて競えといわれて、何と乱暴なとも思いましたが、一番外側の形から問題を取り上げて、次第に本質に迫るという手法も有りかな、と何となしに納得させられてしまいました。でもIMFの問題はもっと追及してみたいとの思いが強くなりました。ああこういう効果もあるのですね。

 「グラス シーリング」での問題提起の手法は問題を深めるためにも、広げるためにも、とても良い方法だと思います。気付き、深め、共有し。これはすぐにでも日本で使いたい手法です。

 "ミツエの勇気に感動した""歳をとっても闘い続ける姿に勇気付けられた"などと何人かの人が言ってくれました。最初に配ったペーパーを見てくれたのでしょう。"言葉は交わせなかったがワカコはいつも笑っていた"と言った人がいました。よく見ているなと思いました。私も若子さんって楽しい人だなと思っていましたから。

 言葉がなくても理解しあえることもあるのだと思いましたし、他の人に関心を持って注目することの大切さも学んだような気がします。

 控訴審になって疲れ気味だったのですが、ロスの爽やかな空気の中で少し力がついた思いです。この「SUMMER INSTITUTE FOR UNION WOMEN」 が私にもたらしたものは想像以上に大きかったようです。

 Solidarity Action の途中ではぐれてしまって一人で校内を歩きまわりました。7,8人の学生が輪になって何かを見つめていました。後ろからのぞいたらリスが餌をもらってたべていました。ふわふわの大きな尻尾と丈夫そうな歯を持ったかわいい生き物。石畳に腰をおろして少しの間みとれていました。


------------------------------------------------------------------------
「女性組合員のための夏期研修会」に参加して
                                      
                       酒井和子 

 今回の私の目的は、(1)労働者教育の手法を体験して学ぶこと、(2)ウォルマートのクラスアクションの情報を得ること だったので、ほぼ満足です。

 特にサマーセミナーではカナダやガテマラなどの女性と4日間論議、交流してグローバリゼーションを体感できて良かった。欲をいえば個別に交流を深めたかったけど、こちらの通訳体制ではちょっと無理でしたね。早速この経験を生かして、間接差別の教育プログラム作成にじっくりと取り組みたいと考えています。

 通訳体制については準備不足だったので、稲木、児嶋さんには大変な思いをさせてしまって、さぞ疲れたことでしょう。今回はセミナーの手法を学ぶことに重点を置いていたので、論議内容については充分な理解ができなかったけれどまあいいか、と思っています。

 ウォルマートについては、今後もフォローをお願いします。

------------------------------------------------------------------------
SIUW参加の感想

                     屋嘉比 ふみ子

 各国から参加のワークショップは刺激的でした。国際フォーラムは何度か参加してきましたが、今回のようなワークショップはとても楽しい出会いがあり、問題を共有化できて有意義でした。「言葉の壁を越えて」と言いたいところだけど、「言葉の壁」はやはり厚く、英語ができない私はいつもながら情けない思いを抱きました。聞きたいこと、話したいことが山盛りあるのに。できれば、参加者全員の名簿などがあれば、顔と名前が一致できたかなと思います。

 全員参加型のワークショップは、充実感が違います。5日間を通して各自が問題を出し合い、共通認識を持てたことの意義も然ることながら、徐々に連帯感を高め、最後にみんなでひもを投げ合い、感想を語り合って繋がるという全体の構成が、実にうまいなと感心しました。

 画一的で想像力に欠ける日本人としては、貧弱な殻を破って、構想豊かな運動作りが必要だと思います。9月のデトロイトでの「日米労働者教育ワークショップ」と合わせて、様々な形で活用していきたいと思います。非常に積極的に通訳してくれた20代の女性たちとも連帯感が持て、お互いが良い出会いをしました。将来が楽しみですね。

 それにしても、3Kと呼ばれる労働はすべてといっていいほど、移民労働者が担っており、現実の厳しさと差別の根深さが目に付きました。

 グローバリゼーションによる価格破壊と人権侵害に改めて怒りを強めましたが、世界中の女性たちが大きく繋がり、連帯して対抗していけるよう、力を出し合いたいです。

 チャンスを与えて下さった全ての人たちに感謝します。   


------------------------------------------------------------------------
「女性組合員のためのサマー研修会」に参加して
             
                     市川若子

 UCLAの学生になったような気分で、すばらしい環境の中で過ごした5日間はとても有意義な日々でした。

 私たちが参加したワークショップは、(1)Women and the Global Economy(4日間連続)、(2)Breaking the Glass Ceiling(1日)でした。

 (1)は、アメリカ・カナダ・中国・グアテマラ・日本からの参加者で21名が議論しました。今までの私の小さな労働組合の経験では、考えてみれば、労働教育・研修等ほとんど受けたことがありませんでした。あらためてその重要性に気づきました。一方的に話を聞くというのではなく、様々な創意工夫を凝らした参加型の研修で興味深いものでした。グローバリゼーションによって影響をうける女性たちの状況はどこの国も一緒でした。今回をきっかけに国際連帯の運動ができたらなあと考えました。

 今後、均等待遇アクション21の運動で参考にできると思うことが多々ありました。言葉の壁ですべてを理解したわけではなく、残念でしたが、心は通じ合ったように感じました。みんな元気でパワーをもらったように思います。

 プロの通訳ではなく、6月にUCLAを卒業したての日本人女性2名に通訳してもらい、彼女たちとの関係ができたことも収穫でした。

 また、9日の午後、Solidarity ActionでUCLA校内からウエストウッドの街をデモしたことも楽しかったです。東京外語争議で新宿の街をデモしたことを思い出しました。翌朝、UCLAのダイニングで働く組合員のおじさんからサンキュウと声をかけられたりもしました。

 高須さん青野さんには本当にお世話になりました。また、受け入れてくれたレーバーセンターの皆さんに感謝します。


  女性組合員のためのサマー研修会の交流会で


さて、報告はいかがだったでしょうか?

 大変充実した内容だったようです。通訳をやってくれたUCLAの二人の日本人女子学生にとっては、労働運動と初めて出会い、大変新鮮な経験だったようです。お一人は、労働者センターの調査に付き合ってくれるようになりました。

 前号で触れましたように、ウオルマートの昇進や賃金における性差別の是正を求めるクラスアクションについては、ケント・ウォンさんと訪問団の間で大変議論になりました。

[ウォルマート化とどう闘うかーーパネルディスカッション]

 7月20日に、ウォルマートに関するパネルディスカッション(レイバーセンターと環境研究センター共催)がダウンタウンレイバーセンターで開催されました。40名ぐらいの参加者でしたが、コミュニティの進歩的な運動団体、環境保護団体、LAANE(新しい経済のためのロサンゼルス連合、生活賃金キャンペーンやウォルマート出店阻止運動をやっている。HEREが全面的に力を入れている地域共闘組織)、UFCW(食品商業労連:スーパーを組織している)、SEIU、労働者センターなど多彩な顔ぶれでした。

 一堂に会して議論したのは始めてだそうです。ウォルマートとの闘いは、個別の闘いから大きくネットワークを広げる段階に来ているようです。

 ウォルマート化[=Wal-Martization:ウォルマートのような超巨大な流通組織の展開による地域(環境、地域の中小企業・経済)破壊や底に向かった競争による労働条件の低下、さらにはその世界的な進出・拡大]とどう闘うか、新たな出店・巨大開発をどう止めるか、内部の労働者をどう組織するか、が活発に議論されていました。

 また、ウォルマートは、中国にすでに300店舗をもっており、製品の多くを中国から輸入しているので、中国の労働組合との連帯、組織化支援が必要だとの議論もなされていました(ケント・ウォンがそれを推進している)。

 しかし、例のクラスアクションのことはまったく議論されませんでした(参加者の半分以上が女性でしたが)ので、終わったあと、ケントとまた話しました。

 クラスアクションの担当弁護士は、訴訟に勝つという点では、優れた弁護士で、きちっと調査をし、準備をし、原告を探し出し、裁判を起こしているようです。したがって、裁判所の中で勝つことが重要であって、原告に訴訟に直接関係ないことはさせないようです。メディアに出た原告の発言も、弁護士の指示に従ってなされているようです。決して組合の組織化や外部の運動とつながっていてはならないようです。

 裁判所の命令で、従業員リストを出させ、DMを送って、サインした人には一定のお金が支払われて終わるようです。弁護士としては多額の報酬が得られ、ウォルマートとしては損害をこうむるわけですが。

 この件を運動として使える点はないのかと聞いたところ、全米の人々にウォルマートは女性差別のひどい会社だと知らしめたことと、ビラにウォルマートは女性を差別していると書けるということくらいだ、といっていました。

 もちろんケントは、クラスアクションを否定しているわけではなく、彼自身がSEIUの弁護士だったときに、ロサンゼルス郡の女性職員の差別問題では、組合の運動の一環として、クラスアクションを仕掛け、訴訟と同時に、当事者が集会で訴え、行動を組んで、支援運動を広げ、当局を追い込んだそうです。

 8月末にサンフランシスコに行く予定なので、弁護士と原告にアプローチすることも考えていましたが、青野と相談して、現時点では会ってもしょうがないという判断をしています。

 なお、SEIUは6月の定期大会で、100万ドルを拠出して、ウォルマートと闘う労働者と地域の新しいネットワークをスタートさせることを決定しています。これまでの個別の闘いから、それらをネットワークして、さらに国際的にもネットワークを作っていくことが議論されています。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 引き続き労働情報へ「ロサンゼルスから」の連載を続けています。8月1日号は番外編で、東京安全センターの飯田さんがLA訪問報告を書いています。さらに8月15日・9月1日合併号は、労働者センターの話の続きで、KIWAについて、新たな発見を含めて詳しく書きました。

 また、大原社会問題研究所雑誌の8月号に労働史家でかつ労働教育者であるジェームス・グリーンさんの著書の書評を書きました。原稿を書いたのが4月ですが、こちらの労働教育の実態を踏まえながら書いています。機会がありましたら読んでみて下さい。

 では、暑さ厳しき折ですが、くれぐれもお体をお慈愛下さい。

高須裕彦
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
連絡先は以下のとおりです。ロサンゼルス滞在は10月31日までです)

大学
UCLA Downtown Labor Center
675 South Park View St. Los Angeles, CA 90057-3306
Tel: 213-480-4155x203(代表電話の後203を押せばつながります)
Fax: 213-480-4160


From: Hirohiko Takasu <h_takasu@jca.apc.org>
Date: Mon, 02 Aug 2004 12:12:17 -0700