「Save Their Schooldays Concert」
−外国につながる子どもたちを応援するコンサートを実施しました。


■実施概要
日 時:2009年6月13日(土)コンサート14:00〜16:30 交流会 17:00〜19:00
会 場:板橋区立グリーンホール
参加者:コンサート 約150名  交流会 約80名
主 催:Asian People’s Friendship Society(APFS)
※本事業は、板橋区文化・国際交流財団の助成・後援のもと実施されました。

 外国につながる子どもたち(両親ないしは親のいずれかが外国出身)が近年APFSにも数多く来るようになりました。子どもたちに話を聞くと、名前や外見の違いからいじめを受けたことがある子がいました。また、親と母語が異なるためにコミュニケーションを取るのに苦労している子もいます。こうした子どもたちを、音楽を通じて応援することを目的に今回コンサートを開きました。
 中学生のブラスバンド部の演奏で開演。外国につながりをもつ部員を応援したいと40名近くの仲間が集まってくれました。心を一つにして、演奏に取り組む姿は多くの観客の心をつかみました。フィリピンにつながる子どもたちは、ダイナミックなヒップホップダンスで自分たちが日ごろ抱えている思いを表現しました。また、Uttoron(バングラデシュ出身の音楽グループ)、LAHING KAYUMANGGI(フィリピン出身のバンド)、日本出身のプロミュージシャンが子どもたちのために熱演を繰り広げました。
 会場の盛り上がりが最高潮に達したのは、LAHING KAYUMANGGIの演奏のとき。音楽がアップテンポになるにつれて、気がつけば、会場中が大きな踊りの輪に包まれていました。それは、年齢、国籍、性別、あらゆる壁を超えて、一つの空間を最大限に楽しもうとしている人たちの輪でした。(写真参照)
 外国につながる子どもたちの将来の夢を描いた絵の展示も同時に行われ、多くの来場者に見ていただくことができました。コンサートの後には、6カ国(フィリピン、パキスタン、中国、バングラデシュ、ビルマ、日本)の料理を囲み、来場者・出演者みんなで交流を深めました。交流会の最後には、外国につながる子どもたちが将来の夢を発表する「Scream Dream Contest」が開かれました。いずれも堂々と大きな声での発表で、みんなが大きな拍手をもらっていました。
 外国につながる子どもたちには、準備の過程において飾りづくりや駅周辺でのビラ配りなどをお願いしましたが、活動を重ねるにつれて、日頃笑顔を見せることがなかった子どもに笑顔が見られるようになったのが印象に残っています。コンサートの演奏にも励まされ、会の最後の「Scream Dream Contest」で、大きな声で自分の夢を発表している姿を見て、一スタッフとしてとても嬉しい気持ちになりました。多くの人の励ましが、子どもの力を生んでいることを実感する一日でした。              

した。




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ASIAN PEOPLE'S FRIENDSHIP SOCIETY (APFS)